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年別アーカイブ: 2013年

撮影スタジオで製品写真を取ってきました

本日新宿にある撮影スタジオにてWATERFALL Integratedの写真撮影をしてまいりました。撮影していただいたものを簡単に出力した写真をこちらにて先に掲載いたします。撮影の専門スタジオでの仕上がりは、個人で撮影するのとは格が違います!(当然ですが)

近いうちに製品情報の写真もこちらのものに差し替えたいとおもいます。

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Integratedは年内発売

WATERFALL Integratedは2013年内に発売決定しました。

初期の生産は既に完了し代理店様に発送済みです。あとは写真撮影が完了次第発売という流れになります。初期出荷台数は少なめですのでご検討の方がいらっしゃいましたらばお早めにお願い致します。発売の連絡改めて当HPとブログにて行う予定です。

新製品の試聴は代理店様のショールームから可能です。

http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000011.000003790.html

今のところ一番早く購入が可能な方法はこちらのサイトからになるかと思います。

http://www.emilai-ec.com/

お客様への貸出サービスは来年開始を予定しています。詳しい予定がわかり次第逢瀬HPにて告知を掲載いたします。

Integratedの外観をアップデート

写真のようにIntegratedの外観をアップデートしました。液晶をOLED(有機EL)タイプとし、アルミの仕上げを梨地仕上げに。これによって以前よりも大分高級感が出てきました。このあたりは文章で語るより写真をご覧いただいたほうがわかりやすいと思います。

スピーカの改良と測定を行いました

前回問題点が2つ明らかになったのが今回の改造のきっかけです。1つめの問題は低域のTHD悪化です。測定上明確に箱の共振が残っていたので、それがTHD悪化の原因のようです。その判断の理由はユニットに近接して測定するとそのような問題がないことです。

この問題に対応するには大幅な改造が必要でした。今回行ったのは次の2点です。

  • 箱の内部にケースの振動を抑えこむため複数本の支柱を追加する。支柱も振動しないよう対策を行う。
  • 吸音材とアルミケースの間にブチルゴムを貼り付け振動対策を行う。

一番大変だったのは重量のあるスピーカなので倒して作業が出来る位置に移動させることです。上記の対策を行い叩きながら共振が殆どなくなったことを確認し、その後再び組み直してもとの位置に設置し直します。かなりの肉体労働です。しかしその甲斐もあって上記の対策後はケースを叩いてもほとんど鳴きはなくなりました。完璧に消し去ることは出来ていませんが相当良くなったのは間違いありません。これで低域のTHD特性は改善しました。

2つ目の問題はF特。2k-7kの間で山と谷ができていました。この原因はアルミ製のツイータに追加で取り付けたリングが原因でした。ツイータの周囲にわずかでも物があるとその影響でF特に測定ではっきりと分かる影響が出るようです。これは単純にリングを外すことで、この問題がクリアされました。しかし外見的にはリングがついているほうが良いので対策は考えたいところです。

そして最終的に出来上がった状態で測定をしなおししました。

  • 測定マイク:AUDIX TM1
  • 測定ソフト:ARTA
  • DAC、パワーアンプ:逢瀬Integrated+未公開パワーアンプを使用
  • ADC:E-mu 0404 USB

測定はツイータ軸上1mの位置です。ただし部屋は無響室でなく、今回はレベルを厳密に合わせていないので正確な測定ではありません。あくまで目安として判断してください。きちんとした測定はそのうち行いたいと思います。

図1.スピーカの周波数特性と二次三次高調波

周波数特性のグラフだけで見ると超低域までそれなりにフラットに見えます。85Hz付近の谷は部屋の定在波が原因です。100Hz以下の低域は定在波の影響を大きく受けるので通常の部屋ではどうしても凸凹は大きめになってしまいます。

THDについては100-200Hzで急激に上昇する現象はなくなりました。ほぼ全体域で1%を下回ることが出来たのでひとまず測定上問題は少ないSPになったと言えそうです。ただし防音室ではありますが測定上の在留ノイズが大きいので正確なスピーカのTHDを計測するためにはもう少しS/Nを高めることが必要になりそうです。しかし一般環境で低音の暗騒音を消すのは相当に難しそうです。

肝心の音の変化ですが、リングによる周波数特性のディップ解消によって、今までこのスピーカ特有の個性と思われていた中高域にあった面で迫ってくるような圧迫感がなくなりました。非常に優しい音が出るようになり空気感がかなり出るようになりました。以前はふわっとした音があまり出なかった印象だったのですが、この改善によってジャンルをより選ばなくなったのは間違いありません。しかしその分「面で押す力強さ」は減退しました。

低域の共振対策はほぼ全域で副作用なしの高音質化だと思います。いままで振動にエネルギーを奪われていた音がストレートに前に出てくるようになりました。現在の状態と比較してしまうと、以前は贅肉がついていた音であり、今はかなり引き締まりクリアでパワフルになった印象を受けます。低域の量感は若干減りましたが量は既に十分です。そして低音のレンジは下に更に伸びたように感じました。これは丁度アンプのダンピングファクターを上げた時の音の変化に似ています。

この2つにより音は相当変わったと感じました。測定上の問題はほとんど解消したのでグリルのデザインなど、此処から先は外見面での改良がメインとなりそうです。

図2.測定環境のノイズフロア(注:1kサイン派が入っています)


図3.累積スペクトラム(擬似無響室測定)


図4.インパルス応答(7ms以降の波形はルームの反射によるもの)

近況報告

更新が滞っておりまして大変申し訳ございません。据え置きハードの開発の方はIntegratedの量産準備中(パーツの取り寄せやケースの加工などです)につき、余りご報告できるようなことが少ないのが実状です。構想中のハードもあるのですがいかんせんまだ発表できるような段階ではありません。

スピーカについてですが完成はまだまだ見えてきません。ケースの共振が原因で低周波域のTHDが若干悪化していることがわかっておりますので現在そのための対策を行っているところです。売ることが可能なレベルまで完成度を高めるにはまだ掛かりそうな状況です。

EAR V12

逢瀬では、先日ご紹介したオリジナルスピーカFuji(仮)との組み合わせとして、表題のアンプの用意もあります。準備がしっかりできてきたら逢瀬の試聴室として使えるようにすることも検討しております。今のところWATERFALL Integrated、未発表パワーアンプ、オリジナルスピーカFuji(仮)、そしてこのEAR V12です。

EAR社は個人的に一つの道を極めた凄さを感じるメーカーだと思っていて、私自身も開発者のひとりではありますが、芸術性を感じる音に非常に感銘を受けております。

ほとんど全てのオーディオメーカーにとって、目指す究極の目的は同じ(無色透明、色付けのないサウンド)かもしれませんが、開発者の経験と感性によってその目的へ至るまでの道のりが全く異なることはよくあることだと感じています。

EARの音は透明でありながらコクがある音で、アンプはまるで音楽の旨味を知っているようです。クラシックをシビアに聞くと、逢瀬のアンプのほうが弱音は綺麗で切れもあり、対してEARでは聞こえにくい音もあるのですが、それ以上にEARによる「音楽のエッセンスの選別」は見事だとしか言いようがありません。

まるでコンプレッサーをうまくかけたような音、ビンテージエフェクタのような、必要な音が前に出てくる、うるさい音が引っ込む、このような特徴があります。大変音楽的だと思います。腕の良いマスタリングエンジニアにマスタリングを依頼したような音だと思っています。EARが音楽制作現場で認められるのはこのようなところだと思います。

EAR社のパラヴィチーニ氏は真空管+トランスという方法論を使っています。逢瀬は現在のところクラスDアンプや特性重視の方向性なのでそのアプローチはまさに対極と言ってもよいかもしれません。それでも出てくる音については共感が出来、良さについて認めざるを得ません。

このように全く違う方法論であっても、それが究極の高みに達していればその音にはハッキリとした説得力があります。それは音楽に絶対の答えがないということと無関係ではないはずです。綺麗なだけではない、汚すことも時には音楽のニュアンスを助けることは制作現場の人間にとっては何ら不思議なことではありません。

逢瀬のアンプはEARとは全く方向性が違いますので得意な音のイメージも異なります。EARは前に出てくる音、弱音をうるさくなく強調し明瞭にしてくれます。やわらかくやさしい音なので雰囲気に浸る楽曲に向いていると思います。古い録音との相性も良いです。

対して逢瀬のアンプはレンジが広く低音のスピードやキレがあり、音の前後が明瞭です。EARより音が遠く感じる方もいるかもしれませんが、メリハリがその分あり弱音は弱音、強音は強音として聞こえます。なのでこのような傾向を重視する方や現代的録音に向いているかと思います。

WATERFALL Integrated量産候補品

Integratedの開発情報です。シルク、アルマイトを含めた最終試作品が出来ました。測定特性も安定しており、熱の問題もクリア出来ましたのでほぼ最終版といえる仕上がりです。ロータリエンコーダの感触のみ修正の必要がありそうです。あとはこれより動作に不具合がないかテストを十分に行った後に量産へと入りたいと思います。

これ一台でパワーアンプ、DAC、ヘッドフォンアンプ、が入っています。ヘッドフォンアンプはパワーアンプと共通のUCDクラスDアンプでヘッドフォンを接続すると自動で切り替えます。更にアナログ入出力もあるのでお手持ちの機材と組み合わせもOKです(スペースの関係でフォノは非搭載ですが…)。DAC単体としてもかなり頑張って作っているので十分な性能があります。

逢瀬のノウハウをこのサイズにほとんどすべて投入した自信作です。よろしくお願いいたします!

 

 

弩級試作スピーカFuji(仮)

少し間が開いてしまいましたが、今日は試作スピーカの話です。これは妥協抜きのスピーカをコンセプトに作成したものです。まずは写真を貼ります。フルアルミエンクロージャの上に38cmウーハーなので非常にサイズが大きく片チャンネルで重量160kgもあります。38cmユニット+オールアルミ、ホーンではない現代的なユニット構成となっています。Waterfallのロゴもちゃんと入っています。

形が富士山のようなので開発ネームFujiです(正式名称は変わる、と思いますが…)上部は密閉、クロスオーバーは3Wayです。下部は200リットルほどの容量がありバスレフです。こちらは概ね100Hz以下のみを担当しています。

まだ鳴らしたてですので、音は部屋含めて調整が必要だと思っておりますが、現時点でも投入した物量分のポテンシャルは十分に感じさせられます。やはり低音の迫力、勢いのようなものを非常に感じられます。高域も含めて分厚いアルミケースなので安定感はかなり高いと言えそうです。もちろん鳴らしたての上ネットワークの調整が完全ではないのですべての実力はまだ出ていないはずなので、最終的にどこまでの音を出してくれるのか楽しみです。

スピーカの基本コンセプトはYGアコースティックの影響を受けていますが、同社のようにユニットまで削り出しで作る気合はありませんので市販品(Scanspeak等)を使っています。影響がわかりやすい部分は、分厚いアルミ素材を使っていること、平行面を減らし共振による悪影響を防ぐ形状、ユニットの配置が似ている等でしょうか。しかし音の出方は本家と大分違うと感じます。本家は静かな迫力でどこまでも精密な印象ですが、Fujiは精密さも持ち合わせているもののもっと勢いを感じる前のめりのサウンドだと思います。

接続のアンプは未公開の逢瀬のハイエンドモデルとして投入を検討しているクラスDパワーアンプです。こちらもすこしずつ情報を出して行きたいと思っております。

WATERFALL Integratedのケース加工

秋の正式発表に向けてIntegratedの開発を続けています。発注していたケースですが、本日加工品が上がって来ました。シルクを印刷すると一気にそれらしくなると感じています。これから組み上げて実験です。

ちなみに↑は写真ですが、製品情報にある↓のIntegratedの画像は3Dグラフィックで作成したものです。

製品デザインをするにあたって都度加工して組み上げて仕上げをチェックするという方法ではどうしてもやり直しの時間、コストも共にかかってしまいますが、このように3Dで事前にデザインの検討を行うことで大幅な効率化が可能でした。現代のツールに大変助けられていると感じます。とはいえ細部はやはり実際に作ってみないとわからない部分もあります。

今回仕上げを白アルマイトと梨地の2パターン依頼しましたが新製品のIntegratedは個人的には梨地が良さそうに感じています。梨地の上に印刷されたシルク文字が梨地のゆらぎがほどよく組み合わさり良い感じの質感を演出していると思いました。

Integratedの基板は先月に最終候補の版を発注済みなので、最終テストで期待した性能を出すことが出来ればそのまま量産へ入る予定です。順調ならば秋、冬ごろには発売できるように準備中です。よろしくお願いいたします。

測定環境のアップデート(Integrated開発機の特性を測定)

以前の測定ではノイズフロアや歪率について正確かどうかはっきりしなかったので、測定環境をアップデートしました。とはいえ本格的な測定器は非常に高額なので、現実的な価格帯でありながら史上最高峰の測定特性と噂されるLynx Hiloを導入しました。

早速ですがWATERFALL Integratedの試作品で測定データをとってみましたのでアップします。測定機材のアップグレードによりノイズフロアが大幅に下がり、DACの真のS/Nがある程度見えてくるだけでも価値がありました。

J-testの結果です。ピークは-6dBに合わせてあります。特別目立つノイズもなく素直な応答ですのでジッターは殆ど無いと推測出来ます。特にノイズフロアが-150dBを下回っているのでS/Nは非常に良好と思われます(これでも既に測定器の限界です)。特にS/Nとジッターによる音質差は音の濁りや分離の悪さに直結しやすいため歪率よりも重要と感じています。

続いて歪率ですが、100Hz以降に乗っている微細なリップルノイズは接続ケーブル起因によるものであることがわかっています。もっとケーブル長を短くするかシールドを強化しなければ除去は困難ですが、現状では間に合わせのため申し訳ないですがこのようなところが限界です。(もちろん将来的に改善したいです)

また歪率そのものについては特別悪くはありませんが現代においてはこのレベルなら特別優れているというわけでは無いでしょう。それよりも個体差、ばらつき等が結構あるので安定した数字を達成するには部品の精度を更に上げるしかないでしょうか。しかも微妙な歪率の差による音質劣化はほとんど感じられないので、機材としてはこのあたりの数字を達成していれば特別問題はないと考えています。

19kHz+20kHz、IMD混変調歪です。

最後にこれは16bitと24bitの-90dBレベルの信号をそれぞれWATERFALL Integrated 内蔵DACにデジタル入力し、アナログの出力波形を観測したものです。上が24bit、下が16bitの1kサイン波形(-90dB)です。これも海外のオーディオサイトの測定でよく使用されているデータですので掲載してみました。

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