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月別アーカイブ: 2014年5月

philipsのゴールデンイヤーにチャレンジ

フィリップス社ではゴールデンイヤー制度というものがあるそうで、社内で厳しい音響テストに合格した者に資格を与えて、製品開発の試聴に参加してもらうというものだそうです。客観的に音質を調査して良い製品を創りだそうという姿勢は大変素晴らしいものだと思います。詳しくはこちらに記載がありましたのでリンクをしておきたいと思います。

http://wired.jp/2013/05/16/interview-philips-golden-ear/

これは最近知ったのですが、今はオンラインでこのテストを受けることができるそうです。面白そうなのでチャレンジしてみました。

https://www.goldenears.philips.com/en/challenge.html

テストは思ったより無茶振りではなくて人間がちゃんと聴き比べできる程度の数字に設定されています。でも中には難しいものもありましたが一つの項目を除いてほとんどミスもなく1時間ほどでゴールドを取得出来ました。普段エンジニアリングで使うような内容ばかりなのでほとんどは聞き慣れた音の違いです。

一つだけ苦労したところはゴールドの試験項目のEQ聴き比べです。これは感覚と数字のリンクに苦労しました。プラチナイヤーだとこのEQが27バンドにもなるそうで、こうなると相当訓練しないと通る気はしませんね。でもそんな厳しい資格を持つ社員もいるそうで凄いものです。う~ん、私はゴールドなら頑張って何とかなりそうかなというくらいのようです。

ES9018の歪率は非常に優秀

先日ご紹介したDSD対応DACですが、歪率を手持ち環境にてテストいたしました。中でもES9018が大変優秀でカタログスペックの数字も嘘ではない可能性がありそうです。ただしここまでくると測定器の歪率の影響が無視できないはずなので、正式な測定器ではない以上絶対に正しい数値かどうかは不明です。そもそも測定値が良いからといって必ず音質が良いわけではないのでこれは一つの目安でしかありませんけれども。

画像に自動縮小が適用されておりますので見にくいのですが一番高い高調波のレベルでも-130dBほどで、トータルの計測値ではTHDで0.00005%、+Nでも0.00039%という表記になっています。0.00005%というとノイズさえなければオペアンプICの歪率並です。ただ+Nについてですがこのアナライザは20-20kではなくて0に近い周波数からのノイズを測定しているようなので、+Nについてはよくある補正フィルタ込みの測定ならばもっと良い値でもおかしくありません。気になる中央のスプリアスは原因が不明ですが他のDAC素子では見られない傾向なので現時点では原因不明です。

次にCS4398です。THDは0.00029%、THD+Nは0.00066%です。カタログスペックが地味なためややマイナーな印象を受けるDAC素子ですが実は測定にも使用しているLynx Hiloでも使われています。測定値はHiloの内蔵DACとほとんど同等で歪の出方(奇数次高調波が支配的)も同じなのでこの辺りがDAC素子の限界なのだと思います。決して悪いデータではなく当方制作のPCM1792やPCM1795などと比較してもほぼ同等の測定値です。ES9018より挙動が素直で安定しており制御面での使い勝手も良いので優秀なDACだと思います。

他にWM8741も測定しましたがジッターレベルが低いにもかかわらずCS4398等とくらべてノイズフロアが高い等の問題があります。このDACは測定面は優秀ではありませんが音質面では決して悪くないので、大手での採用例があるのも頷けます。デジタルフィルタで音質を選べるのも良い点です。

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