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年別アーカイブ: 2016年

近況報告

住所移転と新住所について

各種連絡がおそくなっており、申し訳ありません。まずは住所移転のお知らせです。今後貸出機の発送元、貸出機の返送先、来訪されての試聴もこちらの住所となります。

〒302-0110
茨城県守谷市百合ケ丘1-2354-198

これ以降は従来の住所に貸出機を返送されないようにご注意ください。ただし登記上の本社住所については当面従来どおりとなります(通常業務以外の法的書類の受取は従来の住所で対応します)。あたらしいFAX番号も現在手続き中ですので近いうちに番号確定、そのご貸し出しサービスを再開いたします。ただし試聴室はまだ十分なセッティングができておりませんので当面は貸出のみとなります。試聴室のSPは変更となりますが、試聴室の状況についてはある程度落ち着いた段階で報告いたします。

AK4497の採用予定について

視聴テストの結果AK4497の採用は見送りになる可能性が出てきました。理由は色々あるのですが単純に最新ICが最も良い音だと心理的に感じなかったことが最大の理由です。

確かにDACチップ単体で比較した場合には、当方の基本価値観である情報量+解像度=音質は従来より確実に向上しているのはわかるのですが、音質以外の部分の心理的な印象にどうしても好ましくない傾向があります。AK4497はまるでレーシングカーのような極限チューンされた高性能とピーキーさを感じられ、どこか余裕のない傾向が見えるのです。

これが最後まで傾向や特徴として残りそうだというのが最大の懸念材料です。絶対音質は良くなっても実はそういう要素を度外視して性能のみに集中することは、まさに現代ハイエンドが失った大事な部分を無視している方向性のような気がしてなりません。

もちろん他の素子を採用するにしても最新世代と同等以上の音質を確保することは今後も至上命題ですので、従来とは異なる方法を開拓してさらなる音質向上をさせることは必須として、最終的に最新世代ICを超える音質を総合力で実現することを目標にしたいと思います。

こうなるとESS社の素子も候補としては上がるのですが、今回のAK4497の傾向から予想するとESSの新型DACもスペックは素晴らしいが当方の価値観的にベストではない可能性が高そうに考えています。そもそもES9018の時点でAK4497以上に余裕のない神経質な音だったので、その延長線上にあるES9038がこの部分で劇的に良くなっているとは考えにくいです。

おそらくですがES9038もAK4497もあのような小さいICパッケージで出力電流量を大幅に増やしてしまった事自体がオーディオ的には間違いだったのだと思っています。まだわかりませんが予想では電流に対してパッケージサイズに余裕がないのでそれが音に出ているのではないかと思っています。

ということで当方の次世代DACは最新世代の素子はすべて見送りにするかもしれません。もちろんまだ確定ではないのですが、現時点では他の路線を優先的に検討し、最新世代素子の安易な採用は一旦取り下げたいと思います。

受注中止につきまして

現在の各製品のステータスは以下のようになります。DACは今月中に終了です。

  • WATERFALL Integrated 180
    生産終了。展示機を残して在庫終了です。
  • WATERFALL POWER 400
    生産終了。貸出機を残して即納可能な在庫が1セットのみあります。在庫限りで終了です。貸出サービスは在庫終了まで継続します。
  • 試作AK4495S-DAC
    増産分の在庫が終了となりましたのでこちらも今月いっぱいで終了します。あわせまして貸出サービスも新規受付は終了となります。なお既に貸出リクエストをされており未試聴の方は試聴後の注文でも増産対応はいたします。ただし現在ケース部材が切れております為、今後の注文につきましては納期数ヶ月かかる見込みです。ご不便をおかけしてすみません。

以上です。突然のご案内にて申し訳ございませんが、よろしくご了承お願い致します。ですが会社が危ないわけではなく、今後は新規開発にリソースを集中させるためです。

AK4497の実験

ご報告が遅くなりましたが、AK4497の実験ができましたので簡単にご報告です。ICは代理店様より取り寄せいたしました。取り急ぎの取り寄せに対応していただいた代理店様にお礼申し上げます。

同一プラットフォームでの音質の比較

現在のところAK4497はやや古い世代のDACチップ差し替えプラットフォーム基板上での実験なのですが、アナログ回路、デジタル回路ともにAK4495等と共通の状態ですとチップ単体では大幅な音質向上というほどの差はないようです。もちろん現時点では測定特性に課題もありますから、万全といえる状態ではないので真のポテンシャルがきちんと発揮できている状態ではないと思っています。

このようにまだ改良の余地は残しておりますが、とりあえず現時点での旭化成DAC同士の違いを述べるなら次のような印象です。

  • AK4490:細身で荒さのある音、若さを感じる方向性
  • AK4495S:重心が低く、どっしりとした安定感、高級感がある音
  • AK4497:キレがあってレンジが広く、無駄を省き洗練された音

同じ条件同士で比較するとこのような特徴があります。しかしこの比較に使用した実験用プラットフォームは世代の古い基板なので、最新アップデートを施したAK4495Sと比較してしまうと、最新世代AK4495Sのほうが基礎的な音質は良く、古いプラットフォーム上のAK4497にはそこまでの優位性はないようです。現時点では空間の広さ、分離の良さについては最新世代プラッフォームのAK4495Sのほうが良いです。IC単体の音質差はその程度の差で、やはり周辺回路の設計のほうが重要だということを裏付ける結果になりそうです。

それでもAK4497が唯一上回る点がありまして、それは音数が多い時の分離の良さと立ち上がりの正確さです。音数が少ない時は最新AK4495Sが総合的に優位ですが、大音量かつ大編成の瞬間だけはAK4497のほうが音の収束と立ち上がりについて優秀に聞こえました。同じプラットフォーム上で比較するとAK4495Sでは大編成+大音量の時にやや大雑把なところがあります。両者ともに小編成、小音量のときにはそのような傾向はありませんでした。

逢瀬がAK4497に期待していたのはICを交換することによる音質差ではなく、AK4497世代の内部仕様変更によってもたらされる周辺アナログ回路の改良が主でした。この仕様の変更により周辺アナログ回路上で今までどうしても解決が難しい課題を改善できたので、その分の音質向上は大きいのではないかと期待しておりました。しかし現在のところ予想していたより差は大きくなさそうという結果でした。もちろん違いは有るはずなので、もしかしたら今回AK4497用に変更したアナログ回路をAK4495、AK4490と同じようにしたら、上記のAK4497の優位性もほとんど無くなるかもしれません。

ともあれまだ実験をスタートしたばかりですので、もう少しAK4497のポテンシャルを引き出す方法がないかじっくり検討してみたいと思います。

今後の開発方針につきまして

今後リリース予定の正式版ハイエンドDACでは、ES9038かAK4497採用の予定で考えております。ES9038が圧倒的に優れている場合にはES9038採用の可能性もありますが、同等ならAK4497になる予定です。どちらにせよベストをつくすためにES9038も最終選定自体は行いますが、DAC素子の世代変更自体は重要な改良点ではありません。

逢瀬ハイエンドDACのもっとも重要な変更点は現在の基板設計のボトルネックと、ケース設計の課題を全面的に見直し一新することが最大の改良点になります。現時点でわかっている音質的な課題に対しては大幅な設計変更が必要ですので、この部分について全面的に対策を施す予定です。なので逢瀬ハイエンドDACは他社の最新世代DAC素子搭載の製品リリースより確実に遅れます。

今後開発をすすめる正式ハイエンドDACでは、AK4495Sから飛躍できるような明確な音質差を目標にしています。そのため新しいICが発売されたからといって急いでICを差し替えただけの新機種販売は予定しておりません。

またAK4495S-DACの4497アップグレードも予定しておりません。IC単体のアップグレードより現在アナウンス中のOCXOオプション+電源ユニットのアップグレードのほうが音質的メリットはずっと大きいと判断しております。これは確実なお話ではないですが、おそらく最新世代のES9038を載せただけの平凡な設計のDACならば、現世代のAK4495Sでも十分対応できると予想しています。DACは世代とスペック競争だけではなくて、やはりトータルでの設計によって音質が決まるからです。

以上のように、ICの世代交代ではなく確実な設計の改良と対策による音質向上をもって、真のハイエンド製品として完成度を高めたうえでのハイエンド製品リリースとしたく思います。優先すべきはリリースの速さではなく、真に最高の音質の製品を作ることです。逢瀬は目先の利益は追求していません。取り急ぎICのみ差し替えてリリースを急ぐことは可能ですが、それが顧客にとって本当にメリットが有るかと考えると、それだけの為に高額な費用を出していただけるような違いは無いことを上記のような実験によって確認しています。

以上のように、基礎の設計から見直しするというのが逢瀬のハイエンドDAC最大の進化点です。ICはおまけ程度の変更でしかありません。

 

DACアップグレードと貸出機発送再開時期のお知らせ

現在出先より記入しております。

DACアップグレード受付時期のご案内

9/5よりAK4495DACの電源ユニットのアップグレードを受け付けいたします。すでに本機をお持ちで電源ユニットのみのアップグレード希望の方はTypeAまたはTypeBのどちらかの希望をメールにてご連絡ください。費用はユニット交換の手数料と電源ユニット自体の価格込みでどちらも3万円となります。(当方からもメールでご案内いたします)

OCXO+電源またはOCXOのみのアップグレードは少々遅れます。すみませんが開始時期は調整中で、遅くとも9月中旬ごろにはスタートの予定です。少々おまたせいたしますが、よろしくお願いいたします。

Type A
特にご希望がない場合はこちらを搭載します。逢瀬標準の音質です。オールマイティーでジャンルを選びません。音の傾向は従来の延長線上にあります。従来モデルより空間が広がり透明感が増しますが方向性の変化はありません。多種多様なジャンルの楽曲を聞く場合にはこちらが適合します。特にアタックの強い音色や、低音の安定感を求める場合にはこちらを選ぶことを推奨します。音像が若干ですがBより厚く、全体的に癖の少ない音質です。

Type B
分離の良さに特化したオプションです。Aよりも空気感があり、さらに透明度が高い音質です。ハイ上がりという意味ではなく、中域の透明度が高い音質です。こちらは女性ボーカル、情緒有るクラシック、繊細で優しい曲によく適合します。テンポの早い楽曲や、打楽器、低音が重要なジャンルには合いません。高音はAより若干色があり、低音はややゆるく、Aより弱い印象です。粒子が細かくAより描写が緻密で像が小さいです。PCMよりDSDを好む方はこちらが適合しそうです。

貸出機発送再開のご案内

現在ストップしておりますが、こちらも9/5から再開いたします。お申し込み頂いた方へのご返答も9/5より再開の予定です。おまたせしておりますが、よろしくお願いいたします。

購入ページヘの更新と、お客様レビューの追加

購入ページにAK4495S特注DACの記載を追加いたしました。ご注文いただけます。

AK4495Sは選択式電源アップグレードがType AまたはType Bから。OCXOアップグレードは任意でお選び頂けます。ご購入の際は電源オプションをAまたはBよりお選びください。また選択式のOCXOアップグレードは+6万円です。電源タイプとオプションの有無については備考欄に記載してください。特に記載がない場合にはAで出荷となります。Bを希望される場合には備考欄に必ず記載をしてください。

また、大変申し訳ありませんが8月の27日より一週間ほど臨時休業期間をいただきますため、本格的な生産は9月以降となります。すでに購入されている方のための電源アップグレード受付も9月5日以降での開始予定で検討中です。また現在DAC用ケースの在庫が残り6台分のみとなっております。こちらの在庫分終了後はDACの出荷までの納期がケース再生産からとなってしまいますため最悪の場合2-3ヶ月ほどいただきます。

新しく標準搭載となった2種類の電源の音質差について、こちらにも記載します。

Type A
特にご希望がない場合はこちらを搭載します。逢瀬標準の音質です。オールマイティーでジャンルを選びません。音の傾向は従来の延長線上にあります。従来モデルより空間が広がり透明感が増しますが方向性の変化はありません。多種多様なジャンルの楽曲を聞く場合にはこちらが適合します。特にアタックの強い音色や、低音の安定感を求める場合にはこちらを選ぶことを推奨します。音像が若干ですがBより厚く、全体的に癖の少ない音質です。

Type B
分離の良さに特化したオプションです。Aよりも空気感があり、さらに透明度が高い音質です。ハイ上がりという意味ではなく、中域の透明度が高い音質です。こちらは女性ボーカル、情緒有るクラシック、繊細で優しい曲によく適合します。テンポの早い楽曲や、打楽器、低音が重要なジャンルには合いません。高音はAより若干色があり、低音はややゆるく、Aより弱い印象です。粒子が細かくAより描写が緻密で像が小さいです。PCMよりDSDを好む方はこちらが適合しそうです。

OCXOオプション

空間の広がり、低音の安定感、音のピント、すべてが向上します。アタックが早くなり音の立ち上がりがより明瞭になるので前後感も改善します。従来クロックよりも奥行きのある音が出ます。ただし高音が以前より引き締まるので楽曲によってはハイがきついと感じられる可能性もあります。ですが加工ほとんど無しの生録のリアリティは向上しているので、ハイがきついのは音源加工のEQ設定の問題と考えています。

お客様レビューページの追加

こちらはお客様より直接の希望があったため対応した形となります。頂いた意見とは、逢瀬製品のネット上で音質比較記事がまだ少なく、特に音質面での比較などで参考になるページが少ないため、そういった類の情報が欲しいという内容です。これに対応いたしまして、お客様によるレビューのページを追加いたしました。小規模のメーカーですとこのような取り組みは既存のメーカーや小規模の個人系のオーディオサイトでもみかけますが、逢瀬ではこれが初公開となります。

まずはいままで頂いた意見をこちらの都合にて勝手にHP上で公開してしまうことについて、お客様に以前より事前での告知が出来なかったこと、ここにお詫びいたします。今後は掲載出来るような比較参考の意見はこちらに掲載することと致しますので予めご了承ください。もちろん個人の特定ができるような情報は全て編集してとなります。

いままでお客様のレビューを一切掲載しなかったのはいくつか理由があるのですが、最大の理由は良い意見のみを抽出して掲載することへの抵抗感です。よく見かけるレビューサイトではおそらく良い感想のみを記載するのが一般的だと思います。ですがオーディオのように趣向によって印象が大きく変わる可能性のあるジャンルでは、本当は好意的意見しか存在しないなどということはありえません。

レビューにやらせとか創作疑惑がでるのは、まさにそのような違和感からだと思います。

なので逢瀬ではお客さまにとって出来る限り比較や検討のための参考になるような意見については、若干のマイナス印象や問題点も可能な限り参考レビューとして掲載することにしました。確かにメーカーの都合としては最高の評価をのせたいし、それ以外の意見は耳に痛いものです。良いレビューばかりのほうが見た人にとっての印象は良いし目先のセールスも良いかもしれません。

本当に信頼のできるレビューというのは良いも悪いも明確であるべきです。既存のオーディオ広告媒体が力を失っているのはこれが最大の理由ではないかと考えていて、メーカー都合による検閲されたレビューではなく、これからの時代に求められていくのは出来る限り客観的な信頼の置けるレビューのはずです。逢瀬ではそのために参考になりそうな内容であればマイナスの印象も公開することにしました。

ただし次に該当する内容は削除します。

  • 個人の名称すべて、住所に関係するような情報
  • 個人を特定できるような機種名、システムの全貌
  • お客様向けの参考用として内容が不十分なもの
  • 長過ぎるレビュー(見やすさ重視で内容を一部選定します)
  • 悪意のあるレビュー(今まで頂いておりませんが、今後これは削除対象です)

以上です。よろしくお願いいたします。

AK4495S-DAC発売再開とアップデートの時期に付きまして

おまたせしておりますが、上記の予定についてご連絡いたします。現在再生産中のAK4495S-DAC基板とアップグレード用の基板一式が8月下旬に到着予定です。

既にご購入のお客様への各種アップグレードのご連絡もこのタイミング以降でのご連絡となります。詳細は改めて告知いたしますがアップグレード内容は次の中からご希望により選択式となります。

  • OCXO搭載 +6万円
  • 選択式電源アップグレードTypeA一式 +3万円
  • 選択式電源アップグレードTypeB一式 +3万円

OCXOは電源とは別個にアップデートが可能です。電源のTypeAとTypeBは選択式でどちらか一方のみを選択して頂く形です。どちらにも良い部分がありますので一方が絶対優位ではありません。音楽の趣向、音質の趣向で決まる部分です。ですのでこのAとBの音質についてはできるだけ詳細な資料を用意いたしますので、最終的にご希望によりどちらか一方を選んで頂く形となります。ただし申し訳ありませんがTypeAとTypeB電源の実物貸出による比較試聴については切り替えて試聴などが不可能なため、こちらは当面試聴室でのみの受付とさせてください。音質差についての情報は出来るだけ用意いたします。

また現在ストップしておりますAK4495S-DACの購入フォームの再開も同様の時期(8月下旬以降)となる見込みです。再生産DACの生産につきましてはできるだけ早くと致しますが、現在のところ9月以降に順次発送という見込みとさせてください。

おまたせしておりますが以上、よろしくお願いいたします。

貸出機売却の事件がTVで特集されていました

最近知ったのですが、このような特集が4月14日にTVで放送されていたようです。先日Integrated貸出機を売却されたという報告をBlogに書きましたがこれは間違いなく同じ犯人によるものです。各種特徴が完全に一致していますし、こちらにも弁護士から同じ文章が届きました。

実は当方はこの犯人と直接あったことがあります。一度最寄りの駅に呼び出して支払いの誓約書を書かせました。その後、金額を振り込みますと約束もさせて振り込み用紙に金額を記入した写真までもらいましたが、結局直前で弁護士が~という話でキャンセルになり支払い自体はありませんでした(言い訳は信じていませんが)。ともあれそういうことがありましたので犯人が女性であることは知っていました。しかしこちらが呼び出したときはここまで開き直った態度ではなくおとなしい態度でしたので、上の動画とはぜんぜん違う印象でしたね。

この放送よりあとになりますが、その後該当の弁護士もさすがに擁護は不可能と判断したのか、弁護士側は現在はこの案件を手放すことになりました。警察の方が言っていましたが事件性のある内容については破産は認められないそうです。本件はそれに該当すると思うので、勝ち目がないとはっきりしたので手放したのかもしれません。

本人は今頃どうしているのか不明です。警察からも追加の報告はありませんし、今どうなっているかはわかりません。上の放送で被害にあわれたオーディオメーカーの方も諦め気味でしたが、犯人はとにかく余罪が多く支払い能力もないので、当方としても今後の返済については全く期待しておりません。ですが、せめて警察に捕まってしっかりと社会的責任を果たしていただきたいとは思っています。

このようなことをして未だに罪になっていない、捕まっていないという現実がちょっと信じられないくらいです。このような行為をしても捕まらない、リスクがないとわかってしまうと、模倣犯も出るかもしれないのできちんと対応して欲しいところです。

メーカーが対策できること

今回のようなことは確率的に100%ないとは言い切れません。事故のようなもので、今後も同じようなことは起こりうると思っています。貸し出しサービスを行うメーカーは勝手に売られてしまったりする分も必要経費と割りきらなければならないのでしょうか?

私はメーカーサイドも必要な防衛策を取るべきではないかと考えています。

最も効果的な防衛策は犯人が貸出機を売ろうと思った時に貸出機に価値がなくなっていれば良いと思います。オークションの場合は虚偽申告もできますからまた難しい面がありますが、買い取りを行うのが業者ならば機器が正常かどうかの動作確認は最低限行うはずですから、店頭に並ぶ前の買い取りの時におかしいと思ってもらうことが重要だと思います。それで買い取り拒否となれば貸出オーディオ機器はこのような犯罪のターゲットから外れるでしょう。

例えば以下の様な方法を考えています。

  • 貸出機には電源投入時に貸出機であることが画面に表示される(現在採用しています)

物理的な刻印やシールですと剥がしたり加工することができますが、内部プログラムから画面に強制表示なら素人がこれを回避することはできません。プログラムを書き換えて回避することはできますが、そんな技術があるような方が貸出機の売却などをする可能性はかなり低いでしょう。そういう方はまっとうな仕事についていて普通に購入する可能性のほうが高いと思います。

  • 貸出機にタイマーを入れておき、貸出期間が過ぎたら表示が出て動作を停止する。

これは借りてすぐに売却されてしまうようなケースでは間に合わないかもしれませんが、買取業者側で異常に気づく可能性があります。当方はまだここまでの対策はしていませんが、やるとしたら次のような内容です。

まず貸出期間の開始時にお客様に貸出開始の特殊な操作を要求します。操作を行うまで機器の使用はできません。その操作から1週間など時間を内蔵しておき、それ以上が経過したら期間が終了したことを示す画面を出して動作を止める方法です。常に試用期間の残りが画面に出ていると、買い取りの時におかしいなと気づかれやすいと思います。そして期間の延長にはその都度別の特殊操作が必要になるというイメージです。

もちろん以上のアイデアは内部にマイコンがあって画面表示があるような機器にしか適応できない内容ですが、フルアナログの機器であっても超高額機器ならば、わざわざ対策のためのコストを掛けてもよいのではないかと思わせる事件でした。

少なくとも当方のハイエンド機には上記のような仕組みを組み込むことを検討しています。

AK4495S-DACのアップグレード検討中

電源回路の世代を更新しました。

現行のAK4495S-DACを購入された方を対象として準備ができ次第この最新世代型電源ユニットへのアップグレードサービスを行います。有償サービスとなりますがこれにより確実な音質向上があります。AK4495S-DACを購入された方には交換用電源ユニットの準備ができ次第にてご連絡差し上げます。本体は一度送付いただいての対応といたします。こちらの価格は3万円以内にて現在検討中です。

またそれに合わせて再生産中のAK4495S-DACについてもアップグレード済のものにします。価格は従来の28万円から30万円にアップしますが、音質のほうは更に価格を超えた仕上がりとなることでしょう。

下記が最新世代レギュレータの実測データになります。レギュレータの出力をシールドケーブルでローノイズプリアンプへ入力し60dB増幅したものを16bitオシロスコープへ入力、最終的に増幅率を逆算しFFTでノイズレベルを推定したものです。測定限界値は環境ノイズを含めた測定器側の限界ノイズフロアになります。但し50Hzと10kHz以上に存在するノイズは外来ノイズであり、レギュレータ基板を含めた完全シールドでない為、通常環境では完全に取り去れずに残っているものです。レギュレータ側の性能に起因する問題では無いことに注意してください。

最新世代のレギュレータでは既に計測限界を超えているため真の実力はこの測定では見えていません。この残留ノイズレベルは計測値が本当に正しければ50オームの抵抗より小さいもので現在最高峰のICレギュレータLT3042等を上回ります。ハイエンドDACではこちらの技術をベースにしたものを搭載予定です。

Integrated搭載レギュレータ

Integrated_Regurator

AK4495S-DAC現行搭載レギュレータ

AK4495S_ReguratorV1

AK4495S-DAC最新世代レギュレータ

AK4495S_ReguratorV2

計測限界ノイズフロア

Measurement_limit

今回の電源アップグレードの理由ですが、現在話題の某社ハイエンドDAC(価格約5倍のもの)と比較されて、特に低域の解像度が不十分であるという意見があったことです。

当方ではまず一つの原因がレギュレータの性能限界にあると判断し、その部分を重点的に対策いたしました。これにより中低域に残っていたノイズフロアを更に押し下げ、中低域の解像度については明らかな改善がありました。もちろんこの対策だけで十分だと考えているわけではありませんが、少なくとも某社ハイエンドDACとの差は多少は縮まっている筈です。

現在その他の音質改善項目にも取り組んでいます。現時点でも劇的に向上するポイントをレギュレータ以外にも見つけています。もちろんレギュレータの改善のみでも相当の向上がありましたが、この新しい対策では音質向上と表現するよりも音の品位、品格を感じさせるような進化と感じています。今回の改善によってようやくハイエンドと呼べる領域に入りつつ有るのではないかという手応えを感じています。

残念ながらこの新しい対策は基板自体の変更が必要なので有償アップグレードの対象とはなりませんが、次期AK4497ハイエンドDACでは今回の対策を更に推し進めたものとなるでしょう。

AK4497ハイエンドDACのリリース時期について

きちんとアナウンスできておりませんでしたが、AK4497ハイエンドDACのリリース時期についてです。

AK4497の評価チップは当方のような小さいメーカーには未だ許可が降りずIC自体入手出来ておりませんので現在全く開発は進んでおりません。こちらは夏以降にICを入手出来たとして、どんなに早くても来年以降となってしまう見込みです。そのためAK4497ハイエンドDACのリリースまでの期間はAK4495S-DACを改良したDACを当社ラインナップの最新世代といたします。そのための準備としてAK4495S-DACをアップグレード再生産しております。

何度もお伝えしておりますがDACチップのみが音質を決める要因ではありません。AK4497やES9038を使うだけでハイエンドの音質になるわけではありません。平凡な設計ではどんなICを使っても平凡な音質しか出ません。この点は何度でも強調しておきたいと思います。

おそらくAK4497搭載品は大手メーカーさまより先にリリースされるかと思いますが、逢瀬は後手に回るかわりにAK4497発売タイミングに間に合わせるような急ぎの開発はしません。より良いものを作ることだけに集中します。AK4495S-DACから更に飛躍しAK4497の真の実力を発揮できる最も優れた設計にてリリースすることを目指します。上記の最新世代レギュレータもそのための一つの要素に過ぎません。

AK4495S-DACも近いうち(8月下旬頃予定)にアップグレードし更に向上した音質となります。アップグレードしたAK4495S-DACがどのレベルの到達点にあるのか、貸し出しサービスを行いますので是非ご自身の耳でご確認ください。

WATERFALL Integrated 180の今後について

こちらの製品についてですが今後終息となる予定です。現在既に生産は完全終了しており今後発注があっても在庫限りでの対応となります。在庫はわずかですのでもし購入をご検討されている場合にはお早めにお申し付けください。

5/22現在、残り在庫1台となります。なお貸し出しサービスは現在お申し込み済の方を除き、終了いたします。ありがとうございました。

Integrated_image2

なお今後はパワーアンプとDACのハイエンド2機種を中心とするラインナップとなります。よろしくお願いいたします。

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