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月別アーカイブ: 2016年7月

貸出機売却の事件がTVで特集されていました

最近知ったのですが、このような特集が4月14日にTVで放送されていたようです。先日Integrated貸出機を売却されたという報告をBlogに書きましたがこれは間違いなく同じ犯人によるものです。各種特徴が完全に一致していますし、こちらにも弁護士から同じ文章が届きました。

実は当方はこの犯人と直接あったことがあります。一度最寄りの駅に呼び出して支払いの誓約書を書かせました。その後、金額を振り込みますと約束もさせて振り込み用紙に金額を記入した写真までもらいましたが、結局直前で弁護士が~という話でキャンセルになり支払い自体はありませんでした(言い訳は信じていませんが)。ともあれそういうことがありましたので犯人が女性であることは知っていました。しかしこちらが呼び出したときはここまで開き直った態度ではなくおとなしい態度でしたので、上の動画とはぜんぜん違う印象でしたね。

この放送よりあとになりますが、その後該当の弁護士もさすがに擁護は不可能と判断したのか、弁護士側は現在はこの案件を手放すことになりました。警察の方が言っていましたが事件性のある内容については破産は認められないそうです。本件はそれに該当すると思うので、勝ち目がないとはっきりしたので手放したのかもしれません。

本人は今頃どうしているのか不明です。警察からも追加の報告はありませんし、今どうなっているかはわかりません。上の放送で被害にあわれたオーディオメーカーの方も諦め気味でしたが、犯人はとにかく余罪が多く支払い能力もないので、当方としても今後の返済については全く期待しておりません。ですが、せめて警察に捕まってしっかりと社会的責任を果たしていただきたいとは思っています。

このようなことをして未だに罪になっていない、捕まっていないという現実がちょっと信じられないくらいです。このような行為をしても捕まらない、リスクがないとわかってしまうと、模倣犯も出るかもしれないのできちんと対応して欲しいところです。

メーカーが対策できること

今回のようなことは確率的に100%ないとは言い切れません。事故のようなもので、今後も同じようなことは起こりうると思っています。貸し出しサービスを行うメーカーは勝手に売られてしまったりする分も必要経費と割りきらなければならないのでしょうか?

私はメーカーサイドも必要な防衛策を取るべきではないかと考えています。

最も効果的な防衛策は犯人が貸出機を売ろうと思った時に貸出機に価値がなくなっていれば良いと思います。オークションの場合は虚偽申告もできますからまた難しい面がありますが、買い取りを行うのが業者ならば機器が正常かどうかの動作確認は最低限行うはずですから、店頭に並ぶ前の買い取りの時におかしいと思ってもらうことが重要だと思います。それで買い取り拒否となれば貸出オーディオ機器はこのような犯罪のターゲットから外れるでしょう。

例えば以下の様な方法を考えています。

  • 貸出機には電源投入時に貸出機であることが画面に表示される(現在採用しています)

物理的な刻印やシールですと剥がしたり加工することができますが、内部プログラムから画面に強制表示なら素人がこれを回避することはできません。プログラムを書き換えて回避することはできますが、そんな技術があるような方が貸出機の売却などをする可能性はかなり低いでしょう。そういう方はまっとうな仕事についていて普通に購入する可能性のほうが高いと思います。

  • 貸出機にタイマーを入れておき、貸出期間が過ぎたら表示が出て動作を停止する。

これは借りてすぐに売却されてしまうようなケースでは間に合わないかもしれませんが、買取業者側で異常に気づく可能性があります。当方はまだここまでの対策はしていませんが、やるとしたら次のような内容です。

まず貸出期間の開始時にお客様に貸出開始の特殊な操作を要求します。操作を行うまで機器の使用はできません。その操作から1週間など時間を内蔵しておき、それ以上が経過したら期間が終了したことを示す画面を出して動作を止める方法です。常に試用期間の残りが画面に出ていると、買い取りの時におかしいなと気づかれやすいと思います。そして期間の延長にはその都度別の特殊操作が必要になるというイメージです。

もちろん以上のアイデアは内部にマイコンがあって画面表示があるような機器にしか適応できない内容ですが、フルアナログの機器であっても超高額機器ならば、わざわざ対策のためのコストを掛けてもよいのではないかと思わせる事件でした。

少なくとも当方のハイエンド機には上記のような仕組みを組み込むことを検討しています。

AK4495S-DACのアップグレード検討中

電源回路の世代を更新しました。

現行のAK4495S-DACを購入された方を対象として準備ができ次第この最新世代型電源ユニットへのアップグレードサービスを行います。有償サービスとなりますがこれにより確実な音質向上があります。AK4495S-DACを購入された方には交換用電源ユニットの準備ができ次第にてご連絡差し上げます。本体は一度送付いただいての対応といたします。こちらの価格は3万円以内にて現在検討中です。

またそれに合わせて再生産中のAK4495S-DACについてもアップグレード済のものにします。価格は従来の28万円から30万円にアップしますが、音質のほうは更に価格を超えた仕上がりとなることでしょう。

下記が最新世代レギュレータの実測データになります。レギュレータの出力をシールドケーブルでローノイズプリアンプへ入力し60dB増幅したものを16bitオシロスコープへ入力、最終的に増幅率を逆算しFFTでノイズレベルを推定したものです。測定限界値は環境ノイズを含めた測定器側の限界ノイズフロアになります。但し50Hzと10kHz以上に存在するノイズは外来ノイズであり、レギュレータ基板を含めた完全シールドでない為、通常環境では完全に取り去れずに残っているものです。レギュレータ側の性能に起因する問題では無いことに注意してください。

最新世代のレギュレータでは既に計測限界を超えているため真の実力はこの測定では見えていません。この残留ノイズレベルは計測値が本当に正しければ50オームの抵抗より小さいもので現在最高峰のICレギュレータLT3042等を上回ります。ハイエンドDACではこちらの技術をベースにしたものを搭載予定です。

Integrated搭載レギュレータ

Integrated_Regurator

AK4495S-DAC現行搭載レギュレータ

AK4495S_ReguratorV1

AK4495S-DAC最新世代レギュレータ

AK4495S_ReguratorV2

計測限界ノイズフロア

Measurement_limit

今回の電源アップグレードの理由ですが、現在話題の某社ハイエンドDAC(価格約5倍のもの)と比較されて、特に低域の解像度が不十分であるという意見があったことです。

当方ではまず一つの原因がレギュレータの性能限界にあると判断し、その部分を重点的に対策いたしました。これにより中低域に残っていたノイズフロアを更に押し下げ、中低域の解像度については明らかな改善がありました。もちろんこの対策だけで十分だと考えているわけではありませんが、少なくとも某社ハイエンドDACとの差は多少は縮まっている筈です。

現在その他の音質改善項目にも取り組んでいます。現時点でも劇的に向上するポイントをレギュレータ以外にも見つけています。もちろんレギュレータの改善のみでも相当の向上がありましたが、この新しい対策では音質向上と表現するよりも音の品位、品格を感じさせるような進化と感じています。今回の改善によってようやくハイエンドと呼べる領域に入りつつ有るのではないかという手応えを感じています。

残念ながらこの新しい対策は基板自体の変更が必要なので有償アップグレードの対象とはなりませんが、次期AK4497ハイエンドDACでは今回の対策を更に推し進めたものとなるでしょう。

AK4497ハイエンドDACのリリース時期について

きちんとアナウンスできておりませんでしたが、AK4497ハイエンドDACのリリース時期についてです。

AK4497の評価チップは当方のような小さいメーカーには未だ許可が降りずIC自体入手出来ておりませんので現在全く開発は進んでおりません。こちらは夏以降にICを入手出来たとして、どんなに早くても来年以降となってしまう見込みです。そのためAK4497ハイエンドDACのリリースまでの期間はAK4495S-DACを改良したDACを当社ラインナップの最新世代といたします。そのための準備としてAK4495S-DACをアップグレード再生産しております。

何度もお伝えしておりますがDACチップのみが音質を決める要因ではありません。AK4497やES9038を使うだけでハイエンドの音質になるわけではありません。平凡な設計ではどんなICを使っても平凡な音質しか出ません。この点は何度でも強調しておきたいと思います。

おそらくAK4497搭載品は大手メーカーさまより先にリリースされるかと思いますが、逢瀬は後手に回るかわりにAK4497発売タイミングに間に合わせるような急ぎの開発はしません。より良いものを作ることだけに集中します。AK4495S-DACから更に飛躍しAK4497の真の実力を発揮できる最も優れた設計にてリリースすることを目指します。上記の最新世代レギュレータもそのための一つの要素に過ぎません。

AK4495S-DACも近いうち(8月下旬頃予定)にアップグレードし更に向上した音質となります。アップグレードしたAK4495S-DACがどのレベルの到達点にあるのか、貸し出しサービスを行いますので是非ご自身の耳でご確認ください。

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