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デジタルプリメインアンプ / メインストリームモデル
2014年12月1日発売 / 定価300,000円(税抜き)/ USBドライバダウンロードはこちらから

WATERFALL Integrated 180概要

逢瀬のメインストリームモデルWATERFALL Integrated後継、WATERFALL Integrated 180デジタルプリメインアンプです。基本的な仕様、外観はWATERFALL Integratedと同等です。機能面ではなく音質面で逢瀬の最高の技術を惜しみなく投入した集大成といえるモデルです。

特徴はパワーアンプ部にUcDテクノロジーによる最大180W出力を誇るフルディスクリートクラスDアンプ。それに独自技術で高音質化したデュアルモノD/Aコンバータ(以下DAC)を組み合わせた小型、軽量、高機能のプリメインアンプとなっています。

主な仕様としては次の通りです。

  • デジタル入力4種それぞれ1系統、アナログ入力2系統の合計6系統
  • ステレオスピーカ出力、ヘッドフォン出力、アナログライン1系統出力
  • リモートコントロール対応、付属

デジタル入力はUSB接続は192kHz/32bitまで、同軸、AES入力は192kHz/24bitまで、光入力は96kHz/24bitまで対応しています。

パワーアンプ部はWATERFALL Compactと全く同じ、100W以上の出力を可能とした高特性のUCDモジュールを採用。UCDはクラスDアンプとしては驚異的な高域特性(THD+N 0.005%、10kHz、8Ω、1W)とそこから生じるアナログアンプのような高域の滑らかさを持ち、さらにアナログアンプとは一線を画するクラスDらしい中低域のクリアさ、この2つの相反する要素を両立する類まれなアンプです。

そしてWATERFALL Integrated 180で特徴的なのはDACとUCDモジュールの接続について、冗長性を極限まで排除した極めてシンプルかつ合理的なフルバランス接続構成となっていることです。この構成が理想のサウンドパフォーマンスを発揮します。またスピーカー出力だけではなく切り替えにより内蔵ヘッドフォンアンプもUcDモジュールが担当します。

DACとI/Vには負荷ごとに最適化された逢瀬独自の電源回路である専用レギュレータ「Refine Unit」を8個使用しています。必要な系統全てにこの「Refine Unit」を使用し、さらに電源系統ごとに必要とされる特性が異なるため、その能力を使用場所によって最適化しています。

使用パーツについても必要な場所へ必要な物ををコンセプトに、耳による徹底試聴によって選び出しています。必ずしも高級パーツ=高音質ではなくWATERFALL Integrated 180では単なる高級パーツの投入に頼るのではなく、音質に影響する部分に適したパーツを選別することによって高いコストパフォーマンスを実現しています。

上記のような従来の常識にとらわれない工夫の積み重ねが一体型プリメインアンプとして最高峰のサウンドを実現します。

WATERFALL Integrated 180仕様

アンプ部

連続最大出力 : 230W (115+115), 4Ω
音圧周波数特性 : 20~50KHz, +0/-3 dB
全高調波歪み率+ノイズ : 0.008%, 20Hz < f < 20kHz Pout = 1W
残留ノイズ : 30uV, un-weighted 20Hz~20kHz
出力インピーダンス : 20mΩ, f < 1kHz
電力効率 : 92% full power

DAC部

デュアルモノDAC構成+ローノイズI/V変換
全高調波歪み率+ノイズ : 最大0.0009%以下 1kHz時
クロックジッターRMS : 0.5ps Typ
(水晶クロックに同期することで全ての入力ジッ ターを除去)

THD特性

IMD特性

Jitter特性(J-test)

アナログ入力

端子 : RCA×ステレオ2系統
入力インピーダンス : 10kΩ

デジタル入力

COAXIAL端子 : RCA×1系統
OPTICAL端子 : 角型コネクタ×1系統
USB端子 : USB Type B (USB2.0)×1系統、アシンクロナス転送、ASIO対応
AES/EBU端子 : XLR×1系統
入力サンプリング周波数 : 最大192kHz (COAXIAL、AES/EBU、USB), 最大96kHz (OPTICAL)

その他の仕様

電源 : 90~120VAC, 50/60Hz
消費電力 : 約240W (最大)
寸法 (W×H×D) : 340mm×74mm×290mm (脚 部含む)
質量 : 4kg

スピーカのインピーダンス変動に周波数特性が影響を受けません

クラスDアンプでは高周波をカットするために通常は出力にフィルタ回路がありますが、それによってスピーカインピーダンスによる影響を受け、実際にスピーカから出力される周波数特性は通常大きく変動してしまいます。参考までに次のような測定データがあります。メーカは伏せますがクラスDアンプにおいて周波数が変動している様子がわかるかと思います。左上がアナログアンプ、それ以外は全てクラスD方式です。

WATERFALL Integrated 180は右上のHypex社 UcD180を採用しています。

FAQ

Q DSDには対応していますか
A 対応していません。

Q フォノ入力には対応していますか
A デジタルに重点を置いた設計のためフォノ入力は搭載しておりません。

Q ボリューム調整の方式はどうなっていますか
A アナログボリュームの採用を第一に検討しましたが、高級電子ボリュームとの比較であってもデジタル方式のボリュームが音質的に優位だったため、抵抗式のボリュームの採用を見送りました。したがって本機のボリュームはデジタル方式となります。ただし本機では実用的なボリューム位置は通常より高めに設定されていますため、デジタルボリュームの欠点であるビット欠けは最大限に押さえる設計になっています。

Q DACのICチップには何を使っていますか
A ICチップによって音の傾向の違いはたしかにあります。しかし最終的な音質を左右するのはICチップよりもアナログ設計がはるかに重要であると逢瀬は考えています。本機の音質改良の90%以上はアナログ領域によって達成されたといっても過言ではありません。ICの品種が何であるかより先に是非実際の出音を聞いていただきたいと思っております。

Q 電源はどのような方式ですか
A 総合で200Wを超えるアンプ出力に対応するためスイッチング電源を採用しています。しかし多段のフィルタとレギュレータを使用し音質に影響を与える箇所は重点的に対策をしています。スイッチング電源であっても音質には十分配慮した構成としています。