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近況報告(NU-DDC、AK4499DAC、業務用DAC)

項目ごとに記載します。

NU-DDCについて

発売延期の最大の懸念だったネットワークの音切れ問題が解決できる可能性が出てきました。現在ネットワークモジュールのメーカーと最新ファームウェアの検証を行っていますが、今まで音切れが必ず発生していた環境でもようやく音切れが発生しなくなりました。(以前の5月の新ファームでは問題は解決出来ていませんでした)

この問題が解決するまではNU-DDCは製品としてリリースは不可能と考えていましたが、ようやく解決の出口が見えました。近いうちに製品の量産設計を再開いたします。

AK4499特注DACのアップグレードについて

ここ数ヶ月でDAC基板の調子が悪いという故障報告が数件入っています。ヒアリングすると故障が発生している環境では常時電源を入れた状態、またはそれに近い形で運用されている事が多いようです。

内容はいずれも同じような症状です(出力レベルの低いchが出る等)。おそらくですが元々発熱が大きめの機材であること、発売からある程度の年数が経過していること、部品点数が多いため故障箇所自体が多いこと、これらの理由により故障率が少しずつ高くなってきている状況と考えています。

今はまだ修理や交換対応は余裕がありますが、今後に備えましてこの製品のアップグレードの優先順位を一旦高めることにします。当面はNU-DDCとは並行して進めます。

業務用DACについて

かなり前にハイエンドDAC向けとして開発を進めていた半ディスクリートDACです。この製品の簡単な構想のみ数年以上前に少しだけ紹介をさせていただいたかもしれません。これを発表できるタイミングが近づいてきています。場合によっては秋のヘッドフォンまつりで披露できるかもしれません。

一部の方はご心配かもしれませんのがご安心ください。この製品は逢瀬、WATERFALLブランドではありません。途中以降の開発は当社ではなく別のところで行っています。また設計の信頼性やポリシーは当社とは違う基準です。

この製品の基本構想や基本設計は当方のアイデアで、音質についても当方のノウハウが最大限投入されています。詳細はまだ公表できる段階ではありませんが、発表ができる段階になりましたら追加情報を公開いたします。チャンネルディレイやゲイン誤差についても問題ないことは詳細発表後に公開します。

Nilai500 mono kit 出荷いたしました

2023/07/18 追記

先程集荷が終わりましたので、ご注文分は全数出荷完了しました。

今回の出荷梱包について補足事項です。一部手持ちの箱や引っ越しに使用した箱を流用させていただいております。Hypexからの箱も本来4台を2台に削っていますので、最適なサイズよりだいぶ大きいサイズとなってしまっています。緩衝のため様々な紙やプラスチック類が余計に同梱となっておりまして、処分にお手数をおかけしますがよろしくお願いいたします。

また余剰在庫の販売をお待ちの方への案内となりますが、今回出荷分に万が一不良品や不足品があった場合にそのサポートを行う必要がありますので、今月いっぱいはそれらの事案がないか確認をしてから販売を行います。その場合はですが最大3セットの在庫補充、補充時期は8月からとなる見込みです。

完売後は再度リクエストが集まった場合にのみHypex社へ再度注文を行うことが可能です。もしご希望があればコメント欄メールなどで再販希望とお伝え下さい。再販希望が5名以上集まれば再度発注を行います。その場合以前と同じ価格ではなく、現在の為替に合わせて変動となりますのでその点はご了承ください。

以上よろしくお願いいたします。

初稿

大変お待たせいたしました。本日大半のご注文分を出荷いたしました。運送会社の都合にてすべてを一度に出荷が対応できなかったため一部は明日の出荷となります。

またフォーラムの方には組み立てのコツをまとめたページを作成しておきましたので、公式マニュアルと合わせて御覧ください。

公式組み立てマニュアルはこちらです

Nilai500DIY Mono-kit Assembly_R2

Nilai500 mono kitが本国出荷になりました

大変おまたせしておりましたが、すでに本国出荷となりましたので、到着次第、順次発送作業を行います。

合わせてフォーラムに組み立て関係のトピックを近日中に掲載いたします。本国マニュアルのままですと少しわかりにくいまたはコツがいる場所がありますので、合わせてご参照ください。

Nilai500 mono kit 遅延のお知らせとお詫び

大変おまたせしているなか申し訳ありません。Hypex社から遅延とお詫びのメールが届いています。

お客様各位

このメールをご覧の皆様におかれましては、益々ご清祥のこととお慶び申し上げます。Nilai500DIY のバックオーダーの配送状況についてお知らせいたします。

まず第一に、Nilai500DIYステレオキットのバックオーダーは2023年6月30日に入荷する予定です。明日より、バックオーダーの発送手続きを開始いたします。私たちのチームは、スムーズで効率的な配送プロセスを確保するために尽力しており、Nilai500DIYステレオキットを皆様のお手元にお届けできることを楽しみにしております。

Nilai500DIYモノラルキット、Nilai500DIY、PS500DIYにつきましては、申し訳ございませんが、入荷に若干の遅れが生じております。これらの製品が本社に到着する新しい予定日は14-07-2023です。入荷次第、速やかにバックオーダー分の発送を開始いたしますのでご安心ください。お客様には大変ご迷惑をおかけいたしますが、何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。

このような状況の中、皆様の忍耐とご支援を心よりお願い申し上げます。Nilai500DIYの製品をお受け取りいただき、その驚くべき能力をご体験いただきたいと切望されているお気持ちはよく理解できます。私たちのチームは、各注文に対応し、お客様がすぐにNilai500DIYをお楽しみいただけるよう、真摯に取り組んでおります。

バックオーダーに関するご質問やご不明な点がございましたら、遠慮なくカスタマーサポートまでご連絡ください。必要な最新情報を提供し、お客様をサポートいたします。

お客様のご理解とご容赦に感謝いたします。私たちは、高品質な製品と卓越したカスタマーサービスをお届けすることをお約束します。DIYキットの信頼できるプロバイダーとして弊社をお選びいただきありがとうございます。

以上のように、残念ながら予定されていた6/30はステレオキットのみの出荷となり、モノキットは7/14出荷予定に変更となりました。当社としては到着次第速やかに皆様にお届けする努力しかできません。もうしばらくお待たせいたしますが、どうかよろしくお願いいたします。

以下原文です。

Dear valued customer,

We hope this email finds you well. We wanted to provide you with an update on the delivery status of your Nilai500DIY backorders, as we understand the anticipation and excitement surrounding these products.

Firstly, we are pleased to inform you that the Nilai500DIY Stereo kit backorders will be arriving in our stock on 30-06-2023. Starting from tomorrow, we will begin the process of shipping out these backorders. Our team is dedicated to ensuring a smooth and efficient delivery process, and we are excited to bring the Nilai500DIY Stereo kit to your doorstep.

For the Nilai500DIY Mono kit, Nilai500DIY, and PS500DIY, we regret to inform you that there has been a slight delay in their arrival. The new estimated date for these products to reach our headquarters is 14-07-2023. Rest assured, as soon as they arrive, we will promptly start shipping out all the backorders for these items. We apologize for any inconvenience caused by this delay and appreciate your understanding.

We genuinely value your patience and support throughout this process. We understand the eagerness to receive your Nilai500DIY products and experience their remarkable capabilities. Our team is working diligently to fulfill each order and ensure that you can soon enjoy the Nilai500DIY for yourself.

If you have any further questions or concerns regarding your backorder, please do not hesitate to reach out to our customer support team. We are here to assist you and provide any necessary updates.

Once again, we appreciate your understanding and patience. We remain committed to delivering high-quality products and exceptional customer service. Thank you for choosing us as your trusted provider of DIY kits, and we look forward to bringing the Nilai500DIY to your doorstep very soon.

直近の予定をまとめてお伝えします

2023/06/18 WF-P952の発売開始いたしました

WATERFALL Power 952

Nilai500関連

大変おまたせしております。Hypex社の出荷予定時期が6/30になっておりますので、先方がヨーロッパから出荷し、こちらに到着したのちに皆様への出荷作業を行えるのは、おそらく7月中旬頃になる見込みです。

ただし現在の本国の注文ページでは出荷時期が7/30になっておりまして、最悪の場合一部のお客様は一ヶ月さらに遅れてしまう可能性もあります。この場合はご注文順の発送とさせていだたきますので予めご了承をお願い致します。

WF-P952関連

現在組み立て検査が完了し、梱包材の到着を待っている段階です。来週には少数ではありますが部材が揃いますのでまもなく正式に販売を開始いたします。今月の20日までにはおそらく発売開始になります。発売タイミングが確定した場合はこちらに追記します。価格は送料税込みで約50万円の予定です。

ただし最初期は5台のみとなります。続いて在庫が補充されるのは追加梱包資材が到着してからになるので補充までは少しお時間を頂きます。

一部お客様からご要望がありましてWBT形式のコネクタにしてほしいという内容がありました。組み立て前にコネクタを調査していたのですがほぼWBTと同等と言えるコネクタを見つけましたので製品ではこちらを採用しております。WBTの音質の秘密はパズルピース型のプラ部品が+-コネクタの振動特性を揃える点にあると考えていますので、同等と断言はしませんが近い優位性は確保できていると思います。

NU-DDC関連

I2Sでハイレート転送時にDACとの相性問題が発覚していることと、クロック周りの熱設計に問題があり、いずれも設計のやり直しが必要です。I2Sのほうの原因は今のところ不明で、対策のために同期を強化する回路が必要になってしまうかもしれません。その場合は新規でロジック周りの設計開発を行う必要が出てくるため、発売は遅れてしまいそうな状況となっています。またネットワークの方も音切れの問題が最新ファームでまだ完治しておりません。

以上、安定した製品とするためいましばらくお待ちいただきますようお願い致します。

秋のヘッドフォンまつり

入場制限がなくなった場合には出展を予定しています。

NU-DDC+AK4499EXを使った最新試作品、ヘッドフォンアンプの試作品などを持ち込みたいです。最終製品の発売までまだ相当な時間がかかりそうな状況ではありますが、試作機はすでに揃っております。これら最新世代の音質を体験できる機会のご提供はこちらでは難しいですが、このタイミングを活かして一度披露したいと考えております。

予定は上記の通り、会場の余裕次第です。公式情報は以下のとおりです。

2023.10.28
秋のヘッドフォン祭 2023
場所:ステーションコンファレンス東京
事前申込:未定

NU-DDCについて重要なご報告事項

初期試作はほぼすべての機能が予定通り動作中です。ですがいくつか重要な事前にお伝えするべき情報がわかってきましたので、それについてご連絡いたします。

最終製品ページにもこの内容は記載する予定ですが、購入予定の方は必ず以下をお読みいただくようにお願いいたします。

USBでのRoon対応は同一ハードウェアでも別モデルに分割します

このようになった原因はXMOSのドライバ関連です。

実際のところIntegrated 250やAK4499特注DACのXMOS USB基板はRoonでも認識が出来ていたと思います。これは最も簡単な対応方法でした。ですがNU-DDCでは音質の根本的な改善の為、XMOS基板を独自で開発していますので、今後はこれが簡単に出来なくなるということです。

今までの製品では既成のUSB-DDC基板を購入していたため、ドライバと認証の詳細についてはこちらで考慮する必要がありませんでした(実際のところ踏み込んだ設定や動作はサポート外でした)。ですが自社開発の基板に移行する場合このあたりも自社の責任となります。

XMOSを使ってUSB機能を提供する場合の選択肢はおもに2つです。

  • XMOS標準のドライバとIDを搭載すること。こちらはライセンス料がかかりませんが標準ドライバのみのサポートとなりRoon非対応になります。
  • もう一つは新たに自社用のデバイスIDを取得することで、ドライバもライセンス契約が必要です。その上でRoonの動作テストをして貰う必要があります。これはいずれも追加でかなりの費用と期間がかかる見込みです。

当社は常にできる限り低価格で製品をリリースしようとしていますが、RoonとXMOSの正式対応を含めますと低価格での提供は不可能になります。USBでのRoon対応は明らかに全員が必要とする必須機能ではない以上、現時点での判断は価格と機能を分割した2つのモデルに分割することを考えています。

  1. Roon非対応のXMOS標準ドライバモデルを先行で販売します。価格はできるだけ抑えます。(互換ドライバーは非サポート)
  2. 後ほどRoon+正式なXMOSドライバ対応版を販売します。間違いなくDDCとしてやや高額になります。

いずれにせよハイエンドDACまでには2の機能は必須となりますのでRoon対応モデルは制作しますが、販売時期はだいぶ後となり、価格も相応に上がります。

ハードウェアは完全に同一なのでソフトウェア面のみでの価格差となりますが、こちらの努力ではどうにもならない部分ですのでご理解をよろしくお願いいたします。

ネットワーク関連機能の安定性や互換性について

NU-DDCで採用するのはLinkplay社のモジュールです。ほかにもネットワーク基板は数社検討したのですがモジュールの基本的な音質がLinkplay社が圧倒的に優秀だったこと、各種ライセンス料も比較にならないくらい安いことが理由でこちらを選びました。

最近ですとWiimシリーズが同じチップを使っています。比較検証のためにWiim proを購入し各種テストを行っていますが、同じメーカーのモジュールでも色々と重要な違いがありますのでそれについてお伝えします。

  • ネットワークの帯域が安定していない場合に音切れが発生しやすい(Wiim proでは問題なし)
  • Alexaに非対応のためAmazon music標準アプリからは再生できない、HD再生も非対応(Wiim proでは可能)

現時点で重要な違いは上記のとおりです。

基本的な機能は概ね共通しておりWiim homeアプリからもデバイスは認識されWiimと同時に使うことも可能です。ただし音質面を除く機能面や安定性は総じてWiimが優秀なのが現状です。他にも細かい違いはあります。

再生の安定性については最大の懸念です。今後の新ファームウェアで更新されるという話もありますが具体的な提供時期は不明です。こちらとしては発売までには改善して欲しいところですが、少なくともハードウェアはWiimと同じなのでファーム更新でこれは改善できるはずです。

残念ながら既製品を購入しているだけの当社では、これについてできることがないので更新を待つしかない状態です。なおファームの更新はアプリから行えます。

Wiimとの音質面での比較ですが、Wiimからの光接続をNU-DDCでリクロックするよりモジュールから直接I2Sを引き出すことができるNU-DDC内蔵のネットワーク機能のほうが大幅に優位と感じます。ですので安定性さえ改善すれば内蔵ネットワーク機能を推奨したいところです。

もし安定性の問題が発売までに改善できない場合、わかっている問題については事前にすべてお伝えします。また再生が安定しやすい再生環境の構築方法や改善についての情報を、モジュールメーカー側からの情報提供を含め集めます。

ネットワークでのRoon対応について

Linkplay社のモジュールはAirPlayには対応しておりますので、上記Roon非対応モデルであってもネットワーク経由で簡易的にRoonから再生自体は行うことが可能です。ですがAirPlay2ではレートが24bit 48kHzに制約されるためハイレゾ音源は非対応となります。

192kを超える超ハイレゾ対応かつRoon対応のネットワークモジュールも色々あるのですが、各種ライセンス料がかなりかかるのが実態です。NU-DDCでネットワーク端子側がRoon非対応になったのもこれが大きく関係しています。

たとえばRoon正式対応の他社モジュールを選んだ場合の結果ですが、当社の現状の販売規模だと製品価格がこの機能のために概ね原価5-10万程度上がってしまいます。こうなると製品価格はそれ以上に上がります。ただでさえこの種類の製品としてはだいぶ後発なので既製品と勝負はできません。

そのうえでLinkplayモジュールは基礎音質面でも圧倒的に優れていますので、これ以外を選ぶ理由はありませんでした。これらの条件と比較するとRoon対応やハイレゾ対応はさほど重要とは思えなかったということです。

結局ネットワークでもUSBでも、Roonに対応しようとすると高額なソフトウェア費用がかかってきます。全員が使うと限らない機能のために製品価格が大幅に上がることは正当な理由とは思えなかったため、今回はモデル分割という判断になりました。

貸出サービスと身分証ご提示のお願い

こちらで現在はパワーアンプの貸出を行っておりますが、雑誌掲載があって以来は貸出をお申し込み頂いても、身分証はご提示頂けない=貸出を中止するしかない事例が連続しております。

ご理解いただきたい点があります。身分証ご提示をお願いしているのは万が一の対応に必要と考えているためです。

当社も一度だけですが貸出機を中古ショップに売却され、それを見つけた別のお客様から連絡がありその事実を知ったということがあります。その際も住所をもとに該当の方へ必要な連絡を行い、その後の対応を行ったことがあります。

ですので提出率が悪くても、今後も身分証のご提示はお願いするつもりです。

貸出申し込みページ

雑誌掲載後に身分証の提出率が著しく悪化した一つの理由は、おそらくですが雑誌という紙面媒体経由で知っていただいたお客様が、メールでの画像添付の方法が不明なことではないかと考えています。

これに対する対応としましては、以前は書類送付は万が一の手段として案内しておりましたが、今後は用紙での提出については自動返信メールに住所を明示し、正式な手段として対応する形に変更します。

もう一つは申込みページからの自動返信メールが迷惑メールなどに入ってしまっていることが原因かもしれません。最近は迷惑メールの数量が以前よりも増えていて悪質さを増している印象があり、当社も同様に通常のメールが迷惑メールに振り分けられてしまうことが増えてきました。

もし迷惑メールに振り分けられてしまっている場合はこちらでは対処方法がありませんので、貸出ページに迷惑メールに自動振り分けされいないかについて注意喚起いたします。

お手数ですが、以前貸出が中断となってしまった方もぜひ、再検討お願いいたします。

WF-P502Lの在庫復活、WF-P952の量産予定

大変おまたせしました。せっかく雑誌掲載の機会があったのですが怪我で長期在庫なしが続いておりましたが、本日在庫を補充しました。当面の在庫はこれで大丈夫かと思います。

WATERFALL Power 502L 通常グレード

WF-P952のほうですが前後パネルの文字色の関係でアルミ加工からやり直しになってしまい大幅に遅れてしまいました。来週に部材がようやく揃う予定でこれから組み立ても少しずつスタートします。こちらもまた続報がありましたら告知します。

Hypex DIYpreamplifierの取り扱い開始と、製品についての印象

Nilai500と合わせて少量取り寄せました。こちらはNilai500とは違い即納でしたので、すでにキット製品の取り扱いをショップで開始しています。仕様やスペックや価格はショップページにて転載していますので必要な場合はご覧ください。

DIY PreAmplifier kit

より詳細な実測データはこちらに最新レビューが掲載されています。

https://www.audiosciencereview.com/forum/index.php?threads/hypex-diy-preamplifier-kit-review.43492/

プリアンプ部は測定で見る限り現代最高峰クラスと言える仕上がりです。ヘッドフォンアンプは最大出力がやや低いので、大出力が必要な音量またはそのようなヘッドフォンを使うかどうかが適合の分かれ目となりそうです。

ただ測定でわかる項目は製品の全てではありません。先日こちらで試しに製品を組み立てて概ね音の印象について理解ができましたので、それについて書きます。

DIY preamplifierの音の特徴

比較用にいくつか他のプリアンプとテストしています。Hypex社と同じMolaMola社の製品以外は具体的な社名やモデルの掲載は控えます。

  • 基本的な性格は、駆動の癖が少なく、立ち上がりが早く、透明感もDAC直結比でほぼ失われない、よく出来た忠実系プリアンプです。
  • 一部の高特性中華プリアンプと傾向は似ていますが、そこまで腰高でもなく、駆動のピーク感も少なく、立ち上がりが遅くもありません。よりバランス良く長く聞ける音です。
  • MolaMola makuaとの違いは余裕やスケール感です。低域に一番差があります。音の傾向やキャラクターは概ね似ていますが価格なりの差はあります。
  • あえて細かいところを指摘すると、中高域に少しハリがあります。また最低域の伸びと余裕はどうしても弱いと感じます。(DAC直結からの変化から推測)
  • ヘッドフォンアンプも基本的には同じ傾向ですが、おまけとしては非常によくできています。やや駆動が重いヘッドフォンでもそこまで遅い、乱れた音になりません。本格的なヘッドフォンアンプと比べても意外なほど安定した駆動性能だと感じます。
  • ヘッドフォンのバランス出力側は端子はバランス出力ですが、本格的な機器よりクロストーク性能が少し弱い印象です。

以上です。

低域については予想でしかないですが電源が弱すぎるか、プリアンプ基板のコンデンサ容量が少なすぎるかもしれません。電源とプリアンプ基板の配線が長すぎる割にプリアンプ側には小さいコンデンサしかないため、この配線の影響で電流的な余裕が失われている可能性があります。

DIY向けですのでネジ穴とスペースが開いている場所に中継基板を作り、そこでコンデンサの容量を補うなどすると一気に改善する可能性があります。もしこの点が治れば良い実力のプリアンプになりそうです。このあたりのテストがもしできたら結果を報告します。

気になった点

念のためこれも予めお伝えしておきます。

  • 最大入出力レベルが低めです。コンシューマ製品ではまず問題がありませんが、業務機レベルと接続する場合はそのままでは入力レベルオーバーか、出力レベル不足となります。
  • XLR入力が一つしかありません。XLRを複数入力したい場合には用途が合わない可能性があります。拡張部にXLR入力を自力で増設することはできそうですが標準ではできません。
  • RCA出力がありません。こちらもXLRのホット+GNDからRCAへ変換ができると思いますが標準ではできません。

2023/04/15 コンデンサの容量追加テスト

後付のコネクタで+-15V電源のコンデンサ容量を追加するテストを行いました。コネクタ式なので着脱して効果の比較ができるようになりました。

追加の結果ですがこれは予想以上に有効です。低音の伸びと余裕が改善し中高域のハリも大人しくなります。試したコンデンサではやや低域がやわらかいと感じましたが、このあたりは並列で使うコンデンサを変更することでもう少しチューニングもできそうです。改造後の音はプリアンプとしてなかなかの実力だと感じます。

今のところプリアンプについてはほぼ反響がありませんが、もし興味があればこの追加用の電源基板もきちんとケースに合うように設計を行いましてショップに置きたいと思います。

デジタル製品の開発状況と今後の予定

まだ右手が万全ではない状況ですが、PC操作関係は大分支障なくできるようになってきました。最近はNilai500関連を除きますと、開発と在集を進めています。そこで一旦現在の最新情報、今後の見込みについてご報告したいと思います。

仮称NU-DDCについて(NU=Network&USB)

半導体不足で開発中断となったデジリコの実質的な後継製品でコンセプト変更版になります。実際の機能や性能は当時の構想時より大きく改善されていますが名称は完全変更となりました。理由は当初のコンセプトが実現困難のためで、より現実的でわかりやすく妥当な名称になりました。

必要な部材が概ね集められそうな状況となりましたので正式に部材を集めて量産の準備と設計を進めている段階です。残念ながらデジリコ開発時よりも電子部品類の価格が大幅に高くなってしまっていますが、できる限り音質&性能を維持しながらコストを維持できるように設計と部品選定を進めています。

この製品のメインターゲットはMutec MC3+USBやSingxer SU-2のような製品をお使いの方になります。この帯域の製品から音的または機能的なアップグレードの提供とできるように努力いたします。

光ブースター完売しました

現在は筐体レイアウトデザイン、基板設計、重要部材の取寄を順次進めています。怪我の前に最初期の試作機も完成しており現在はリストアップしている80%程度の機能はすでに実現済です。

そこに以前の記事のコメントで頂いた要望を再度整理し、機能や端子をスペースの限界まで追加したものが次の最終候補の設計になります。

主な接続能力

  • USB機能 XMOS 768kHz/DSD512/DoP256対応(RoonはUSBで対応可能)
  • 10M外部クロック機能 50ΩBNC端子 低周波位相雑音&周波数精度リファレンスとして使用
  • HDMI-I2Sの入出力対応 入出力ともにPS audio/Gustard互換切替、768kHz/DSD512/DoP256対応
  • ネットワーク対応 AirPlay2/DLNA/UPnP/Amazon music(非HD)/Qubuz HD/Spotify/Tidal Hifi/Deezer
  • 動作レート自動追従の高精度ワードクロック/22-24MHzクロック出力機能 75ΩBNC端子
  • SPDIF出力機能 RCA端子 DoP出力対応
  • ファームアップ用USB端子が背面端子となり従来のようなケースの開封が不要に

特徴的な機能

  • SPDIF含め、すべての入力に対するリクロック。マスタークロックの周波数精度を10Mクロック基準へ改善
  • PCM768k/DSD512を上限に任意のレートへのDSD、PCM相互変換機能
  • 上記機能を生かした、DSDtoPCM変換+自動上限レート制限機能(古いDACへの対応やSPDIF伝送への最適化)
  • 入力側はDSDFlagピン不要でHDMI-I2S入力のDSD/DoP自動認識、HDMI-I2S出力へのDSD-Flag付与
  • 入出力で異なるHDMI-I2S接続設定に対応。HDMI-I2S接続の相性問題の改善

ご要望があればファーム変更によって以下のような機能も実現可能です。

  • ワードクロック端子から特殊な周波数の同期クロック出力機能
  • 10MHz以外のリファレンスクロック周波数への対応

本機は内蔵外部どちらも10Mクロックが全ての入力に対して有効ですが、特徴的なのはこの10Mクロックは全帯域の位相雑音リファレンスではなく、あくまで絶対周波数精度と低周波位相雑音のリファレンスとして機能する点です。

このようにした理由は入手しやすい価格帯の高精度OCXOやルビジウムクロックは精度は優秀でも10kHz以上の位相雑音性能はさほど優れていないことが多いためです。その帯域はいわゆるフェムトクロックが得意な領域で逆にフェムトクロックは周波数精度が悪いのが一般的です。従来この両立は非常に高価格なクロックが必要でした。

しかしこの製品では内蔵の低位相雑音クロックと10M高精度クロックの良いところを組み合わせる設計になっており、さらに外部に低価格な10Mクロックを追加しても出力される最終的な広帯域位相雑音性能は低下しません。オーディオでより重要とされるのは精度と低周波位相雑音ですが、広帯域位相雑音性能と精度の両立を狙いやすい設計です。

DAC関連の今後の展開、展望について

おまたせしております。AK4499EXの検証を含めまして少しずつ開発は進めております。

実のところ次世代のDAC開発でもっとも重要なアップデートは上記DDC部の性能です。最終音質面での従来の重要なボトルネックの一つです。先にDDCを出す理由もまさにそこで、デジタル受けやクロッキングの改善は直接DACの音質と関係しているためです。

従来比でデジタルクロッキング技術を大幅強化すれば、その結果DACも大きく進歩します。DDCでのノウハウをそのまま、または更に強化させてDACに搭載する、これが次世代DAC製品群の最低限クリアするべき基準だと考えています。新しい音質基準を達成するためのステップです。

またDDCの設計性能コンセプトはハイエンドDACに限らずすべての製品に今後維持継承されます。当社のDAC搭載のすべての製品で今後この高度なクロッキング機能を前提にラインナップ展開される予定です。

今の時点では具体的にお伝えできる情報は少ないのですが、DAC関連の長期的な展望は次のとおりです。順番は開発予定順ですが販売予定順ではありません。

  1. ハイエンド志向のDAC製品。フルサイズでAK4499EXを使ったもの。筐体デザインを更新。デジタルや特性面での多角的かつ安定的な性能を確保しつつ、アナログ領域のチューニング要素を搭載する。チューニングとは安易な音作りではなく、環境への最適化が目的。
  2. AK4499特注DACとIntegrated 250のアップグレード。どちらも1の開発ノウハウを投入し、DAC基板は完全交換となる見込み。性能面で根本的に一新される予定。AK4499特注DACの微小ディレイ問題も解決。
  3. Hypex社DIYプリアンプキット向けのDAC基板。ただしHypex社のDAC製品の内容次第。
  4. 廉価DAC製品。DDCと共通サイズ共通デザイン。旧AK4499を搭載。ACアダプター駆動で専用のヘッドフォン出力も搭載。

2以降はあくまで今の時点での構想です。予定は変更となる可能性があります。