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ヘッドフォンまつりのお礼、直近の予定につきまして

当日のお礼と列整理システムについて

当日は多くの方にご試聴いただきましてありがとうございました。午前中はかなり空いていてこのままならシステムの稼働は不要かなとも思っていたのですが、午後からは少しずつ混雑状態となり準備していた列整理システムの運用となりました。

当日うまくいかなかったのはお待ちいただく試聴時間を測定する時計がなかったため規定時間が予告どおりでなく、想定よりかなり長らくおまたせしてしまう方も発生してしまいました。

ただ幸いなことに列がシステムの上限を超えて発生することはなく、なんとかご希望の方に視聴いただけたのではないかと思っております。

列整理システムについて時間の計測以外に改善のご要望などがあれば来年に向けてできることは検討したいと思います。列整理は初運用でしたが今後も同様の余裕のないレイアウトでの開催となる可能性はありますので、可能な範囲での対策と準備はしておきたいと考えております。

当日の印象について

どちらのシステムも概ね好評だったと感じています。現状の進んでいる方向性が間違っていないことは確認できました。

システムの出音もネットワーク環境を除けば概ね意図通りの音が出ていたので、万全とは言えないまでも致命的ではないと言える程度の音は出ていたと思います。

会場のネットワーク音質について

今回は逢瀬側で試験的にQobuzを使って運用しましたが、これについては色々とご意見がありましたので、こちらの見解をまとめておきます。

  • 会場のネットワークの環境は想定以上に良くない(朝の音出し時に強いノイズを感じた)
  • 会場では普段のテスト環境と比較してローカル音源とネットワーク音源の格差が凄まじかった。QobuzだけでなくTidalも同様の印象
  • 普段の環境ではQobuzだけが特定の問題がある音質だとは感じていない。音質傾向はあるが支配的ではないという認識

一部でQobuzの音質にのみ大きな問題あるというようなご意見を見かけたのですが、ネットワーク環境自体の問題がはるかに支配的だと感じた点はお伝えしておきたいです。もしかしたら都内近郊在住の方は自宅でも会場の同等のネットワーク環境なのかもしれませんが、こちらの普段の環境ではこのようなノイズっぽい音ではないです。

今のところQobuzの音質についての感想は人によって大きく異なる部分もあり、共通点があまり見いだせていません。見ている限りですが住所のカテゴリ(一戸建て、集合住宅、都内、郊外、田舎、国内外も)による違いが大きそうです。元々の音質の伸びしろは結構ありそうなので、ネットワーク環境の影響は受けやすいのではと予想しています。

会場ではとにかくネットワークストリーミングかローカルかの差には支配的かつ致命的な問題があるとは感じました。なので今後はネットワーク関係もイベント向けに別途対策は必要だと考えています。来年はもう少しネットワーク側の対策を検討してみます。

直近の予定について(ロードマップページを作成)

当日いただいたご要望です。製品の開発と生産の予定がBlogの過去ログに散らばっており非常にわかりにくい状態になっておりますので、一旦まとめて整理したロードマップ専用ページを作成する予定です。こちらは近日中に作成して公開する予定です。

予定されている製品群の今後の開発の工程と予測時期をわかりやすく、また確認しやすくなる見込みです。

2024秋ヘッドフォンまつり列整理対応についてまとめ

(当日更新用)システム稼働状況

17時00分 今は混んでません

稼働なし 逢瀬システム オンライン待機列エントリーリンク

稼働なし Mariana Blue Soundシステム オンライン待機列エントリーリンク

列整理適用のタイミングについて

当日の早朝からシステムは適用しません。システム適用をするかどうかは当日の状況を見て判断します。稼働状況は当日こちらのページに追記する予定です。

列ができなければ通常対応です。

列が周囲に侵食しそうな状況になった段階で列整理のシステムをスタートします。システムが一旦稼働したあとは基本的には下記の列整理システムでのご案内とします。

列整理システムのご案内、試聴の段取りまとめ

整理券ではなくオンライン型の列整理システムを利用します。例外的なトラブルが合った場合はスペース前で直接ご案内、ご対応になりますが、システムが正常稼働できている場合に限り、下記でご説明する方法でのご案内となります。

画面サンプル オンライン待機列

 

画面サンプル スペース前待機列

画面サンプル 試聴席

待機には状態が存在し、オンラインとスペース前の2つの状態があり、それぞれに最大人数が規定されます。

  1. オンライン待機列へのエントリー(最大10人)
  2. スペース前待機列(最大2人)
  3. 試聴席(最大1人)

下記に2つのシステムへのオンライン待機列エントリーのためのURLリンクとQRコードを掲載します。当日現地より携帯などで待機したいシステムのURLリンクからエントリーしてください。

逢瀬システム オンライン待機列エントリー用URLリンク&QRコード

Mariana Blue Soundシステム オンライン待機列エントリー用URLリンク&QRコード

URLは当日まではエントリーできません。試聴システムごとにリンクは異なりますのでご注意ください。

列待機システム運用ルールまとめ

  • スペース前待機列はそれぞれのシステムで最大2組までです。それ以上はオンライン待機列なのでスペース前で待つ必要はありません
  • オンライン待機列は最大10人までなので満員の場合はオンライン待機列が開くのをお待ち下さい
  • オンライン待機中は現在の順番を確認できます>「画面サンプル オンライン待機列」参照
  • スペース前待機列への案内は携帯の画面で表示が自動で切り替わります。スペース前に移動してください>「画面サンプル スペース前待機列」参照
  • 試聴の際にお呼出番号を確認します(お呼出番号は通し番号のため個別の番号です)
  • 持ち時間は一人10分。システム上で管理します。スペース前待機列がある場合は10分で試聴の終了をご案内します
  • スペース前待機列が空になった段階で「オンライン待機列にエントリー済かつスペース前待機をしていないお客様」は一旦全員キャンセル扱いとします
  • ただし数分で試聴を終えるお客様が連続発生した場合のみキャンセルまでの規定時間まで猶予を設けます
  • 自動キャンセルや試聴終了後にもう一度エントリーは可能です。ただし混雑時は一定の配慮をお願いいたします
  • 当日に会場に付く前にエントリーした場合ですが、開場後の呼び出し時にスペース前にいない場合は即強制キャンセルになります
  • 携帯非所持などの理由でオンライン待機列にエントリーができない場合、スペース前列待機とオンライン待機列が空いた状態のみ試聴ご案内できます
  • (追記)同様にスペース前列待機とオンライン待機列が完全に空いた状態、このときのみオンラインのエントリー不要で試聴できます

当日の列待機についてご質問があれば今のうちにコメント欄にてお願いいたします。

(再掲)展示ヘッドフォンについて

  • Dan Clark Audio E3=逢瀬システムとMoondrop VENUS=Marlin DACシステムはそれぞれのシステムに固定で入れ替えは基本はできません。いずれのシステムも空いている時間帯のみ入れ替えは例外的に対応しますが、試聴希望のお客様があとから一人でも発生した段階で試聴は中断お願いします。
  • Utopia SGは割当のない自由枠ですが、空いている場合のみに試聴が可能です。1台しかありませんのでいずれかのシステムでUtopia SGが使用中の場合はお聞きいただけません。必ずUtopia SGでの試聴ができるわけではなくUtopia SG待ちで試聴席を占有することはできません。時間枠が終了の場合はそのまま終了です。
  • 展示用ヘッドフォンをお使いになる場合に、気になる方はアルコールペーパーを用意しておきますのでご利用ください。
  • 展示用のヘッドフォンのケーブルは材質と構造を統一してあります。
  • ヘッドフォンの持ち込みは対応可能ですが4pin XLR接続ができるケーブルをご用意ください。

以上について、あらかじめご理解をお願いいたします。

秋のヘッドフォンまつりに出展します(2024/11/1更新)

秋のヘッドフォン祭 2024

(画像をクリックで公式へ移動します)

当日のスペースはこちらになります。6Fの602A室の20番です。

列と当日の対応について

場所の関係で混み合ってきた場合には整理券対応になる可能性があります。念の為準備はしておきます。今回は周辺に列を作るスペースが全くないので待機列の形成は不可能だと考えております。

前回のように皆様にご意見をこちらから聞くことはありません。この点はご安心ください。基本的には試聴が終わったら速やかに移動をお願いします

もし質問事項やお伝えしたいご意見などがある場合は試聴後にその旨をお伝え下さい。その場合はスペース前から一旦離れて個別で対応いたします。もし同じ質問が頻出した場合は後日こちらに追記して対応する可能性もあります。

2024/11/01記載 列整理関連は別ページに移動しました

2024秋ヘッドフォンまつり列整理対応についてまとめ

2024/10/26記載 展示内容の更新と展示について意気込みとメッセージ

Mariana Blue Soundより

MB soundは透明感が有り空間分離の良いサウンドの製品造りを目指しています。
Marlin DACではジッターや電源ノイズの影響を受け難いアーキテクチャーを採用してそれが実現できたと思っております。
ご一聴頂ければ幸いです。

システム

  • Soundaware D300(Roonトランスポート)
  • Marlin DAC(DAC)
  • Boulder 812(プリアンプ、ヘッドフォンアンプ)
  • Moondrop VENUS(ヘッドフォン)

このシステムはMarlin DACの魅力をご体験いただけるシステムとして機器選定を行いました。

試聴はノートPCよりRoon+Tidalで、楽曲はTidalから検索しての再生になります。お聞きになりたい曲の候補は事前に調査しておくとスムーズです。

合同会社逢瀬より

今回はヘッドフォンまつりのために特化したシステムを用意しました。今まではあるものを組み合わせて展示しておりましたが今回は特別にJunction DACヘッドフォンまつり仕様とNU-DDCを中心に調整を行った特別な内容です。

DAC周辺の構成、デジタルフィルター、バッファ部、すべての選定を見直し、ヘッドフォンプリアンプは今回のための専用品でケーブル類もシステムに合わせてあります。

このシステムの音質チューニングには丸ごと数ヶ月かけました。おそらく当日は電源環境やネットワーク環境の制約はありますが、それでも従来より遥かに高い精度で今後の逢瀬の方向性をご体験いただける貴重なシステムになっていると期待しております。

残念ながら予告していたハイエンドDACは間に合いませんでしたが、中途半端なハイエンドDACの試作品を展示するより、課題も含めて一旦今やりきったシステムを展示するべきと考えて今回の展示内容に決定しました。(今の時点で既にわかっている課題はありますが、そのいくつかは今後改善する予定です)

去年より全てにおいてグレードアップした展示内容にご期待ください。

システム

  • NU-DDC+新型SPDIFブースター試作品(USB-DDC)
  • Junction DAC ヘッドフォンまつり仕様(2ch仕様のDAC)
  • 専用ヘッドフォンプリアンプ(プリアンプ、ヘッドフォンアンプ)
  • Dan Clark Audio E3(ヘッドフォン)

試聴はノートPCよりQobuzで楽曲を検索しての再生になります。お聞きになりたい曲の候補は事前に調査しておくとスムーズです。

今回のヘッドフォンプリアンプは0.5dB単位で-127dBまで減衰可能です。トランスアッテネータではなくアクティブ式のプリアンプでヘッドフォンアンプが一体になっています。DACも含めて一切の操作はプリアンプ側のボリュームノブのみ開放で、それ以外は操作できないようテープでロックする予定です。

Focal Utopia SGとその他のヘッドフォンについて

  • Dan Clark Audio E3とMoondrop VENUSはシステム固定で入れ替えは基本はできません。いずれのシステムも空いている時間帯のみ入れ替えは例外的に対応しますが、試聴希望のお客様があとから一人でも発生した段階で試聴は中断お願いします
  • Utopia SGは割当のない自由枠ですが、空いている場合のみに試聴が可能です。1台しかありませんのでいずれかのシステムでUtopia SGが使用中の場合はお聞きいただけません。必ずUtopia SGでの試聴ができるわけではなくUtopia SG待ちで試聴席を占有することはできません。時間枠が終了の場合はそのまま終了です。
  • 展示用ヘッドフォンをお使いになる場合に、気になる方はアルコールペーパーを用意しておきますのでご利用ください。
  • 展示用のヘッドフォンのケーブルは材質と構造を統一してあります。
  • ヘッドフォンの持ち込みは対応可能ですが4pin XLR接続ができるケーブルをご用意ください。

以上について、あらかじめご理解をお願いいたします。

2024/10/17記載 展示内容について

現在わかっている範囲で書きますと以下のとおりです。

  1. Mariana Blue Sound  – Marlin DAC + 市販高級ヘッドフォンプリアンプ + Roon対応トランスポート
  2. 展示仕様Junction DAC + 試作ヘッドフォンプリアンプ + NU-DDC

今回再生は完全に別々のシステムになります。順番まちも個別に対応する予定です。

Junction DACもそうですが、試作ヘッドフォンプリアンプは初出展の内容で去年の展示内容とは内部は全く別物です。試作品は色々ありますがJunction DAC含めて今年はこの組み合わせが最も熟成度が高いです。今回の出展のためにこの組み合わせで数ヶ月は音質調整をしました。(進捗の関係で単体ヘッドフォンアンプの展示はありません)

Marlin DACも今年はJunction DACとの比較試聴はやめ、DACの魅力を最大限に伝えるシステムとします。ヘッドフォンアンプも当社のものではないハイクラスの製品を組み合わせます。JunctionとはDACの方向性が違いますので魅力をより理解いただける組み合わせとする見込みです。

いずれもシステムのより詳しい内容詳細はイベントが近づいてから改めて追記します。特にファイル再生とネットワーク再生の詳細がQobuzの開始予定に合わせて変更になる可能性があります。いずれにしてもトランスポートは制約の中でなるべく良い条件を揃える予定です。

こちらで用意するヘッドフォンは以下を予定しています。

  • Focal Utopia SG(リファレンス)
  • Dan Clark Audio E3(Junction DACシステムに推奨)
  • Moondrop Venus(Marlin DACシステムに推奨)
  • 注意:Final D8000はなくなりました

事実上の標準試聴機となっているUtopia SGがありますのでこちらを共通リファレンスヘッドフォンとしてお役立てください。ただしいずれも1台ずつなので空きがない場合は他のヘッドフォンで試聴いただくことになります。

ヘッドフォンの持ち込みは対応可能ですが4pin XLR接続ができるようにケーブルをご用意ください。

以上です。追加情報がありましたら追記します。

Junction DAC(AK4499特注DAC Version 2)の開発状況

動作テスト中です。特性と音質は問題ありません。全chで安定してTHD+Nのレベルは低く抑えられています。

ただしまだ熱の問題があります。前回の試作基板より大幅に状況は改善していますが、ケースの蓋を締めて長時間経過すると、設置状況や周囲温度次第で危険領域に入る可能性があります。今後できる範囲で対策を行います。

音質と性能を考えると熱の総量を減らすことは難しく、とくに8ch出力が必須のためとても厳しい条件です。もしケース内での対策が難しい場合には熱が出ても問題がない設計へ変更とする可能性があります。

  • 出力監視と保護機能を兼ねて、各chの出力表示機能が付きます。8chの出力振幅を簡単にパネルで表示します。
  • すべての内部動作はマルチモードを基本とします。これによりモノモード設定時でもEQが有効になります。ユーザーから見たモノモードの動作は今までと殆ど変わりません。
  • DSPの制約になりますが、フィルターの絶対精度がEQ有効化によって多少犠牲になります。それでも大半のDACより高精度は維持します。
  • 同様の理由で音質調整機能も撤廃予定です。

その他の仕様については今後も分かり次第ご報告します。

熱問題の対策について追記(コメントから本文へ移動)

基本的に常時通電でなければ危険な熱量だとは考えておりません。使わないときは電源を落とす普通の運用であれば寿命の問題はありません。高級オーディオ機器ではかなり熱が出て筐体が熱くなる機器はそれほど珍しいものではなく、それらと比較しても熱すぎるということはありません。

問題は一部の常時通電運用なので一部のためにコストを大幅にアップするような対策(ケース変更、特殊耐熱部品の採用など)は避けたいです。これは多くの人にとって本来正当化されるべきではないコストだと考えております。

そこで温度センサーです。センサーは決して高額ではないしソフトウェアで解決できるなら量産コストもかかりません。なのでこれが最も多くの人にとって利益がある方法だと考えております。温度センサーを採用すれば常時通電は一定の温度条件を満たした上でなければ機能的に不可能になります。

あとは実際にテストをしてみないとなんとも言えませんが、今のところは上記の理由により、これが最も現実的な解決策だと考えています。

温度センサーのテスト(9月3日追記)

画面右下に温度を表示、中央は警告表示です。温度センサーはDAC基板とデジタルヒートシンクの中間の位置に設置しています。

画面はテスト中なのでかなり低い40度でエラー検出していますが最終製品では55度で温度異常の検出とする予定です。内部温度が50度を超えてくるとケースもかなり熱く感じますしIC表面温度は更に高温なので一度動作を遮断するのは妥当な動作ではないかと予想しています。

色々テストを行いましたが標準動作中のケース内の温度は夏場の弱冷房の室温+通常設置条件でフル信号連続動作時43度前後が最大でした。多少熱対策を行ったため前回報告時より-5度程度下がりました。この温度センサーで43度のとき一部の電源ICやアンプICの表面温度は赤外線測定で80度後半になる場所があります。センサーで55度だとIC表面温度は100度を超える想定ですのでここで動作を停止します。

エラー検出後はDACのマスタークロック供給とアナログ電源を自動で切断とエラー表示、その後45度を下回ると自動で復帰します。デジタル部や表示操作部は通電も動作もそのままです。

熱問題の対策について追記(9月21日追記)

コメント欄で回答しましたが、現在の問題はケース内部の総発熱量が多すぎることが原因であり、現状のケースの通気性が十分でない可能性が高いという判断になりました。そのため上パネルの新規設計とアップグレードに伴う交換作業を予定しております。上記ではできるだけ避けたい選択肢と書きましたが、これは避けられない選択肢と判断しています。

そのかわり放熱効率の改善に加えて、

  • デザイン面での更新(アップグレード済かどうかがひと目で判別ができる)
  • ケース物量アップ

等のメリットを追加することも盛り込む予定です。

仮ですが現在のデザインはこちらになります。これによってアップグレード前後での製品の印象は大きく変わることになると思います。

AK4499特注DACはVersion 2以降に「Junction DAC」となります

Junctionは交差、分岐、接点で、今回のアップグレードが重要な分岐点になるという意味です。逢瀬ラインナップで単体DACに固有の名称がつくのは初めてですし、それだけ意味のあるアップグレードになる見込みです。

その他の理由です。

  • Version 2はあらゆる意味で特別なアップグレードなので全く新しい名称が望ましいという判断
  • 今後AK4499系のラインナップ拡張を上下に予定しており、それぞれの機種の判別性を高める必要がある(4499DACではどのモデルを指すのか不明になる)
  • DACの総合技術が重要な転換点を超えたため、今後も主要な正式DAC搭載モデルには固有の名称が付けられる予定

基板は今月中にテストができる見込みです。発熱含めた安定動作が確認できましたら基板を量産し、アップグレードの受付予定です。

 

NU-DDCの予約分の出荷予定、再受注開始時期について

NU-DDCの出荷予定の関連最新情報はこちらの記事に追記していきます。基本的に順次組み立てを行い概ね20-30台程度の在庫がまとまった時点で再受付をスタートします。

再販確定です。仕入先が特殊なパーツがありますため次回ロットの在庫補充までおそらく数ヶ月~のお時間いただきますが、再生産は順次行っていきますのでよろしくお願いいたします。

  • 2024/06/02 26台出荷しました。次回は予約分が全数まとまってから2回目の出荷予定です
  • 2024/06/08 予約分全数出荷しました。再受注開始タイミングは来週中に追記します
  • 2024/06/15 20台在庫補充いたしました(初期の予告通りとしました)
  • 2024/06/15 スタートが0時半でしたが、同日12時半で補充分完売となりました。ありがとうございます。
  • 2024/06/29 0時に20台在庫補充しましたが、午前4時半で売り切れました。今回のロットはこれで最後になります。ありがとうございました。

NU-DDCの生産状況と動作確認状況、Marlin DAC貸出、AK4499アップグレードの予定について

NU-DDCの生産状況

現状ケース以外は順調です。ケースのみ遅れが生じています。現在の予定ではすべて部材が揃うのが5/31で以前の予定通りの出荷はできなくなってしまいました。すみません。

現在基板のファーム書き込みや最低限の動作確認など先にできることは先行で進めています。現在の更新された予定では6月上旬出荷です。できるだけ早く予約分出荷まで行いたいです。以前は小分けでの出荷予定でしたが、遅れが発生している分はある程度まとめて出荷予定です。なので予約分の初期出荷スケジュールは遅れますが、全体の出荷完了スケジュールは大幅に遅れることはない見込みです。

おまたせしてしまいますがよろしくお願いいたします。

DELAでのNU-DDCの動作確認情報

メルコシンクレッツ様から動作確認のレポートを頂いておりますので下記リンク先末尾に動作確認状況についてまとめてあります。

WATERFALL NU-DDC

こちらでも簡単にまとめておきますが、USB接続とネットワーク接続ともに192kHzまでのPCM再生や認識に問題なしです。DELAをメディアサーバーとしてネットワーク接続での192k/24bit再生とギャップレス再生も大丈夫でした。

USB接続での300kHz以上のPCMやDSD再生は一部で問題があります。特にDSD512と700kHz以上のPCMは不安定です。ただしAudo SRCを入れることで安定度と再生対応フォーマットの幅が広がりますのでDELAとの接続ではAuto SRCの8fsまたは4fsをOnにすることを推奨いたします。

Marlin DACの貸出を開始しました

リクエストを頂いて貸出サービスに対応しました。やや高額製品で従来の逢瀬製品とは若干音質傾向や機能的な特徴が異なる製品のため事前テストが必要と判断しました。気になっている方は貸出サービスをご利用ください。身分証提示と送料のみで利用可能です。以前にご利用頂いてから住所など変更がなければ身分証提示はなくても大丈夫です。

貸出申し込みページ

AK4499アップグレードの予定

こちらは現在開発中で、生産のスケジュールの予定ではなく内容の予定のお話です。大まかな仕様は以前にまとめた内容と変更ありません。

AK4499特注DACのVersion2アップデートの進捗

現在変更予定になったのは次の点です。長く安心して使えるようにするための変更が中心です。音質を向上させつつ消費電力と発熱を削減します。

  • アナログ出力をオペアンプICからハイブリッドディスクリートバッファへ変更。音質の向上大。Ch数が多いため発熱を抑えた設計です。消費電力と発熱は大幅には上昇しません。
  • クロックICをNU-DDCと同様でなく通常のジッタークリーナーに変更。消費電力と発熱を大幅に抑えられるので確定事項です。音質的性能的デメリットは少ないです。
  • メイン基板の12V SMPSを9V SMPSに置き換え。メイン基板ヒートシンクの発熱を大幅に削減します。

アナログバッファ設計を変更することで音質面は大きく向上しますので、クロックICの変更よりトータルでメリットが勝るという判断です。ただし価格は多少上がってしまいます。大幅な上昇にはならないですがCh数が多い関係で安くはできません。もちろん本体+アップグレードで総額がハイエンドDACのような価格になることはありませんのでそこはご安心ください。

NU-DDCの予約分が完売いたしました

たくさんの予約ありがとうございます。できるだけ早く出荷できるようにいたします。量産と出荷はまとめて50台ではなくある程度分割してになります。基本は注文順に出荷。進捗はBlogにて報告します。

出荷の今後の見通しについてですが、以下のようになります。

  • 梱包関係 製品に合う段ボール試作中(完全外注)。梱包材の影響で出荷が遅れることは避けたいのですが、まだその可能性はあります。
  • 基板関係 量産基板を先行で少数受け取っており動作確認問題なし。連休明けにまとまって納品予定。その後プログラムの書き込みと動作テストがあります。
  • ケース関係 基本外形加工、アルマイト、シルク印刷まで完了済み。前面一箇所のみ追加工必要ですが軽微な内容です。それ以外の部材は中旬ごろ納品予定。

ケースと基板はほぼ問題がなく、集まった部材から先にできる作業を並行で進めます。たとえば基板が届いたら単体の動作確認を先に完了しておく、ケースが先に届いたら組み上げできるところを先に組んでおくなど、できることはあります。

梱包は最後でいいので上記の中では遅れ気味ですがそこまで重大な遅延要因ではないと考えています。

予約分以外の注文について

予約分を除外すると残り約45台ほど部材がありますが、次の受注開始は現在の予約分のすべてが出荷完了後です。ある程度の在庫を確保してからになります。

すべて売り切れとなった場合は再生産または生産完了です。一部納期の長い特殊部品があるので再生産は時間がかかります。また再生産を行うかどうかの判断は次ロットの購入希望者数次第です。

今回は100台まとめて生産したので価格を下げることができましたが100台を下回るとかなりのコストアップになってしまいます。なので次ロットも100台の製造は必要です。しかし円安円高時代に仕入れていた部材も今は同じ価格では入手ができないので次ロットは原価が現状より上がってしまいます。

それでも原価は上がっても販売価格は変更しない予定です。そのかわり現状の100台分が売り切れた後は購入希望が50人以上集まった場合のみ再生産を行う形となります。希望者数が届かない場合は残念ながら生産終了になります。

NU-DDCの予約スタートの案内と、Marlin DAC発売の案内

まずMarlin DACです。こちらはすでに発売済みで、いつでも購入いただける状態です。音質的には非常に評価が高いので特にAK4499特注DACを購入できなかった、またはハイエンドDACは高すぎて検討が難しい場合に有力な選択肢になると思います。音の傾向は少しだけ違いますが基本的にはこちらの価値観で良いと思える製品に仕上がっています。

Marlin DAC

次にNU-DDCの予約のご案内です。本日のよるからスタート予定です。概ね21時としておきますが厳密な時間ではなく誤差はあります。予約は50台設置予定です。

予約分の出荷が完了してから通常在庫の補充になりますので早めに入手したい方はこの機会にご検討ください。通常在庫+予約分を含めたトータルの初期ロット生産数は95台前後になる予定です。もし完売してしまった場合、4499のアップグレードと平行作業になりそうなので再生産には相当の時間がかかる見込みです。

予約を決行する前に下記販売ページの注意事項を必ずお読みください。購入後の制限事項に該当するクレームは一切対応できません。

WATERFALL NU-DDC

今後のパワーアンプ製品の予定について(P502LとP952の生産終了)

NCx1000 OEMは、画期的なNCx500 OEMをフルブリッジで強化した高性能モデルです。NCx1000 OEMは、前モデルの成功に基づき、4Ωで少なくとも2倍の出力を提供するように設計されており、NCOREx®ファミリーのオーディオ・パワーと性能の新たな基準を打ち立てます。

Hypexからハイエンド向けの新製品のNCx1000が発売されるようです。技術的にはNilai世代の内部BTLバージョンと思われます。最高出力+ローノイズ低歪という内容になるはずですが、これを使用した完全な新製品を作る予定は今のところありません。

NCx1000が1ET7040SAとピン互換で簡単にアップグレードに使えそうな場合のみ、P952のアップグレード対応と在庫のマイナーモデルチェンジ対応をします。

それ以降の展望についてですが、現状でP952とP502Lはほとんど動きが止まっていること、特にP952の販売実績が悪く殆ど買い替え需要もないことから、これ以上のハイエンドラインの新規設計はかなり需要が少ないと予想しています。最近は中古相場でNcore系の価格も下落傾向が見えますので、そもそも国内では中価格帯のD級パワーアンプ自体もう盛り上がっていないと判断しています。

そのような状況なのでP952以降の完全新規パワーアンプの計画は相当慎重です。

P502LとP952の今後

P502Lについては現状の在庫+最後の増産で終了予定です。予約希望リクエストが有ればその分の内容を見てある程度余裕を持って増産しますが、特に購入希望がなければ今の在庫のまま生産終了とします。

円安インフレで同様のコンセプトではP502Lの新製品はもう作れません。今の値段で売れるのは今のモデルが最後です。

値段を上げた同等モデルは需要はもうないと予想しています。実質Nilai500Kitがその役割になったと判断しています。なのでP502L関連の余剰部材(NC500、SMPS1200)は新しいコンセプトの新製品に使います。既存のP502Lのお客様へはNCx500(Nilai世代)へのアップグレードが可能そうならマイナーチェンジ、アップグレードは一度リクエストを募集予定しています。

P952についても同様で現状の仕掛り品で生産終了予定です。こちらはリクエストいただいてもケース部材がないので増産予定はありません。といってもP952は現状の販売ペースであれば数年分の在庫がありますので特に問題はないと考えています。

Purifii 1ET9040BA、Hypex NCx1000を希望のお客様へ

以下はNCx1000がP952のアップグレードに使えない、ピン互換ではない場合の想定です。

まずPurifiiの1ET9040BAは電源電圧が特殊でSMPS3000が使用できません。SMPS1200+AC100Vでは最大出力は引き出せないので日本ではほとんどアップグレードの意味がありません。パワーアンプ自体は相当ローノイズになりましたがAD797やLT1028以上の超ローノイズ段を持つインプットバッファにしない限りそのノイズ性能が活きることはありません。

なので当社としては1ET9040BAは諸々の理由で手掛けるつもりはないです。100V仕様のままでは現状のハイスペックを活かすにはコンデンサ山盛り設計しかなく、軽量小型でハイパワーの方向性は100V電源の限界に来ていると思っています。そしてコンデンサ山盛りの大型ケースのアンプは当社のポリシーに反するのでやるつもりはありません。

アンプではなく電源が大幅アップグレード(AC100Vで常時1500W取り出せる電源など)などがあれば新しいアンプも検討できますが、新規ハイエンドラインのアンプに見合う電源がなければ開発の意義はないと思います。なにしろ1ET7040SAでもバッファアンプの限界付近ですし、最大出力もAC100Vのままアンプだけ更新しても現状から性能的にはほとんど同じです。

NCx1000の場合はSMPS3000が使えるのでAC200Vなら意義があります。ピン互換でない場合は基板を新しくしなければならないのですが、特注のリクエストがあれば検討はします。新しい基板にするならNCx1000の性能を活かせる超ローノイズ段を持つディスクリートインプットバッファを新規設計します。ケースはP952と同じ、価格はP952より大幅に上がりますがそれでも希望があればというところです。