【重要】Junction DACアップグレードについてアンケートのご協力願い
仮で8月末までアンケートを実施します。場合によっては期間延長します。大変お手数ですがアップグレード検討中の方はご回答をお願いします。
先に重要なご連絡事項です。
- 価格や修理関係はすべて見直ししています。コメント欄でいただいた意見含めて再検討しました。
- 今回の提案内容についてご意見があればアンケートでお寄せください。下記についても確定はしていません。
- アンケートの回答はそのまま公開しません。ただし数値的統計データと複数寄せられたご意見は回答と合わせて掲載する場合があります。
アップグレード率と価格の関係
下記は今の時点での予定です。今回原価がかなりかかっている関係でアップグレード率が低い場合にお安くすることが困難な状況です。もちろん価格はできるだけ下げて手軽なアップグレードを提供したいところですが、アップグレード率が低迷してしまうと即原価割れのため初手で安値とする判断は難しいところです。
そのため一度アンケートを行ってアップグレードの希望数量をできるだけ正確に確認し、そのアップグレード率からできるだけ安い価格を設定します。
アンケート実施の前に仮の価格表を掲示しますので参考にしてください。いずれも原価率約50%(本プロジェクトの基準)に設定しています。前回記事ではあいまいでしたが今回は再計算しています。
アップグレード率 20% | アップグレード率 40% | アップグレード率 60% | |
新品の場合(DAC4枚) | 360000円 税抜き | 170000円 税抜き | 110000円 税抜き |
キット、中古の場合(DAC4枚) | 410000円 税抜き | 220000円 税抜き | 160000円 税抜き |
(注意:表は4枚の例ですがDAC枚数で価格が変動するのは7月の告知から変わっていません)
アップグレード率60%は過去実績なので実質これが上限と考えています。今の想定はそこから減って40-50%想定ですが、もしこれを大幅に割ってしまうとかなり割高になっていきます。
特に20%以下はありえない金額になるので当社負担で上限を設定しますが40%よりは高額になってしまいます。
正直なところ現実的な価格はアップグレード率40%以上だと考えています。
そこでお願い事項です。
- アップグレードを検討中の方はできるだけアンケートにご回答ください。回答で価格を決定する可能性が高いので回答率が重要です。
- アンケートの価格についての意見は40-60%の間と想定してご回答お願いいたします。20%は実施しません。
- すぐにアップグレード予定でなくても構いません。将来的にアップグレードするなら今回の合計に追加します。
- 動作しない製品をお持ちの方もできるだけご回答ください。修理やメイン基板の再生産についても可能な限り検討します。ただし修理費用は上記+個別で見積もりとなります。
- 正確な判断のため後ほど新品購入者の方には一斉メールでご連絡する予定です。すでに売却済の方も多いと思いますが予めご了承をお願いいたします。
Junctionアップグレードによって得られるもの
一部再掲になりますが、AK4499特注DACからJunction DACにアップグレードすることによって得られる内容は下記のとおりです。

- ハイエンドDAC開発による技術的進歩をほぼ全ての項目において8割程度実装しました。上流無対策の環境では試作ハイエンドDACに近い実力があります。
- THD特性が大幅に改善します。10kHz以下のすべての帯域で-112dB以下と水準を改めます。
- LRの時間誤差は完全に解消します。
- 10MHz外部クロック対応になり、内蔵クロックも0.1ppmのTCXOになります。
- 全chディスクリートバッファになり、高精度クロックと合わせて力強い出音が得られます。低域と高域の精度感は大幅に改善しました。
- 出力監視と保護機能を兼ねて各chの出力表示機能が付きます。8chマルチの帯域ごとの出力状況を簡単にパネルで表示します。
- 保護回路と温度監視が標準装備され製品としての信頼性が高くなりました。
- すべての内部動作はマルチモードが基準となりモノモード時でもEQが有効になります。ユーザーから見たモノモードの動作は今までと殆ど変わりません(フィルター特性が若干変更、基本コンセプトは変更なし)。
- 外観デザインの更新。Integrated 250の延長のデザインに変更。すぐにJunction DACかAK4499特注DACか判別できます。
- アップグレード後はアップグレード前が中古購入品やキット由来であっても通常品と同じ扱いになります。(修復不可能なキット除く)
- 新規の保証はJunction DAC更新部についてのみ1年付与されます。(電源基板、メイン基板、操作部分の故障は含みません)


実装写真を見ていただければわかると思いますが、この内容でお安くすることは非常に厳しいです。
よくある質問と回答(2025/08/19追記
https://ause-audio.com/?page_id=5152
こちらへ移動しました。
アンケート
終了しました
判断材料にしたいのでアップグレードの仕様について教えてください。
1、画像を見ると元々4枚仕様であれば4枚載っていたDACチップが2枚になっているように見えますが初期出荷時何枚積んでいてもアップグレードすると2枚になる(4枚の場合は減る)という認識で良いでしょうか?
2、DAC基板の間にTCXOがありますが初期のDAC基板ごとに異なるクロックを搭載するクロックのパラレル化というコンセプトから変わるという認識でいいでしょうか?(異なるクロックで起こっていた誤差が消える?)
3、マルチモードが基本となるようですが元々複数枚構成の時にあったステレオサミング出力は維持されますか。(片側全chが内部ピンで連結されるか)
4、「10MHz外部クロック対応になり」とありますがこれは標準仕様(アップグレード価格に入っている)ものでしょうか?以前「オプションで外部クロックにも対応予定」と書かれていたので費用がどうなるのか知りたいです。また、「Coax2は10M入力へ変更になる見込み」という情報もありましたが最終仕様でもCOAX2が削除されるのでしょうか?
以上4点を未確定のこともあるかもしれませんが答えられる範囲でお願いします。
donさま
ご質問ありがとうございます。以下回答します。
1.
最終仕様として2枚です。パラレル化は音質的メリットがかなり小さい上に副作用が大きいので現在は推奨していません。透明感と引き換えに焦点は滲む方向性です。今はノイズよりタイミングや精度に注目した設計になっています。これはより現代的かつハイエンド的な価値観だと思います。また発熱と信頼性の問題もあり現在はパラレル化の追求は中止しました。
2.
1でも回答しましたがそのとおりです。高域が削れる問題も結局チップごとのタイミングエラーがありそれを最終的に重ねたことが原因です。これも重大な副作用でした。
3.
サミングは維持されます。これは当初の製品コンセプトを維持しています。そのうえで副作用は減らしています。パラレル化によるアンプや抵抗由来のSN向上の効果は引き継がれますが、ジャンパーを外してより焦点を追求する選択肢もあります。
4.
いまのところ全数10M外部クロックを標準仕様の予定です。Junction DACは一律の仕様が今後望ましいと考えています。
開発の進捗で色々と情報が交錯してすみませんが、現時点では上記の回答です。アンケートの結果次第で調整する可能性は0ではありませんが、よほど同じ意見がたくさん寄せられない限りは上記の方向で進めたいです。
回答ありがとうございます、よくわかりました。
金額はまだ確定していませんが余程高額にならない限り応募させていただく予定ですので楽しみにしています。
製品専用ページができて追加で不明点が出たので質問させてください。
1、Goldは「DAC1枚の4出力を束ねた4サミング2chモードに対応」
Silverは「DAC1枚の4出力を2分割し、2サミング2chモードにのみ対応」とあります。
Silverの出力はDACチップが2枚あって2サミングステレオペアが2系統ある(チップは2枚でL1,L2,R1,R2のような)という意味なのかDACチップが1枚に減って2サミングステレオペアが1系統(L1,R1のみ)のどちらの意味でしょうか。
2、Silverは10M入力非対応となっていますが交換される予定だったCoax2は端子、機能ともに残されたままということでしょうか。それとも端子はそのままでも機能は交換された場合の動作と同じくFW上で無効になるのでしょうか。
3、SilverからGoldへのアップグレードの差額は最終的な個数で確定したGoldとSilverの差額と同じくらいでしょうか。それとも後々のアップグレードは大幅に金額がアップしてしまうのでしょうか。
ご質問ありがとうございます。他にも疑問点があれば現時点で分かる範囲になりますが回答いたします。
1.
シンプルにGold=DAC2枚、Silver=DAC1枚です。Silverは部品の搭載数自体を減らしてコストダウンをしています。サミングのch数も半減ですが音質的なデメリットはイメージほど大きくありません。
現行の4499特注DACでもサミング数による傾向はジャンパーで切り替えができますので、アップグレードをしなくてもご確認いただけます。気になるようであればお試しください。シングル比のデメリットもご確認いただけるはずです。
2.
Silverは端子は変更しません。変更すること自体が工賃のためSilverは極力手間のかかる作業を削除しています。ソフトウェアの切り替え対応は難しくないのでSilverでは入力機能は残ります。ファームを分けるほうが管理が大変なので起動時に判定して自動で機能を割当します。同軸2系統が必須であればあえてSilverを選択するのもありです。
3.
差額は固定です。差別はしません。なのであとからGoldへのアップグレードを改めて検討することは可能です。SilverからGoldは現時点の表の価格で受付する場合は一律9万円です。
もちろん故障や不具合等内部コンディションによっては追加費用が必要になる可能性はありますがそれは例外的です。
ただしアップグレード対応は部材在庫が残っている期間までです。部材はJunction DAC 2やIntegrated 250 V2に優先的に割当しますので余剰が枯渇した時点で受付は終了します。
以上、よろしくお願いいたします。
わかりました。ありがとうございます。
また不明点ができましたら質問させていただきます。
ディスクリートバッファ単体の性能はどの程度良いのでしょうか?
サイズ的にSparkos SS3602、Sonic Imagery 990、Weiss OP2-BPなどと互換性があるのでは?と思ったのですが、
もしその場合、自己責任でオペアンプを載せ替える事で音質が向上する可能性はありますか?
ご質問回答いたします。
それらとは直接比較したことはないのでなんとも言えませんが、いずれにしても8ピンDIP互換ではなく独自ピン配列なので既存のオペアンプとの交換は非対応になります。発熱に対応するために4層かつ放熱性能に考慮した基板設計ですので一般的な8ピンタイプの限界がなく設計上の優位性があるはずです。
また念の為ですがキットコースでピンアサインを推測してオペアンプ交換される場合の判断はお任せいたしますが、通常アップグレードでのオペアンプ交換は避けるようにお願いいたします。
USB入力でpcm768とDSD512の出力に対応してるでしょうか。
メイン基板の仕様は同一なので残念ながら対応できません。
追記:NU-DDCがあればDDC側のUSBでそれらのフォーマットで受けることは可能で、さらにDDC側でAutoSRCで4fsに設定すればJunction DACでスムーズに再生が可能です。Junction DACのUSB部はアップグレード対象部位ではなく以前の貧弱な実装のままですので、NU-DDCの追加には対応フォーマット拡張以外に低周波精度の観点でも意義がありJunction DACとの接続は適しています。(DDC>DAC間は192kです)
早速回答ありがとうございます。
今後Junction DACのUSB部はアップグレード予定は無いのでしょうか。
いくつかの理由で厳しいです。
・スペースの不足の問題
・給電とクロック同期と信号取り回し経路の問題(現状で配線を取り出す場所がない)
・それ以降のレシーバ部のハイレートPCM、DSD非対応問題(USB部のみ対応してもそれ以降が非対応)
・アップグレードコストの問題(現状でも高いと言われています)
実質メイン基板ごと交換しないと無理な内容です。なので可能性があるとしたらJunction DAC1ではなくJunction DAC2で見直しになります。
なおJunction DAC1から2はケース、パネル、メイン基板の更新になりますが機能的にマルチ専用機になりますし、価格はケースの関係でかなり高くなります(ケース一式だけで10万円以上)のでアップグレードパス自体用意しない可能性が高いです。行うとしても受注生産方式で在庫リスクを排除しないと難しいでしょう。
特に今回アンケート結果で価格については10万円を超えることに否定的な回答が多かったため上記フォーマットへの単独での対応は現実的ではないと思います。それならNU-DDCをおすすめします。
NU-DDCからi2s入力も同様でしょうか。何回も申し訳ありません。
ご質問問題ありません。回答に該当する内容はこちらなので同様です。
・それ以降のレシーバ部のハイレートPCM、DSD非対応問題(USB部のみ対応してもそれ以降が非対応)
これはI2S入力であっても同じです。
ただ制作現場のオーディオインターフェースは大半が192kHzまでしか対応していません。なので録音はそれ以上のフォーマットで行うことはほとんどなく、再生側だけが独り歩きしているのが現状です。マルチチャンネルでハイレート対応の現役製品はMergingくらいだと思います。結局現状はレートを伸ばしてチャンネル数が減るよりも192kまででチャンネル数を増やした製品が制作側では支持されています(事実YamahaのAXR4は製造中止)。
心理的な意味でご要望があることは理解(特にDSD)していますが、最新のAK4499EXでもDSDよりPCMのほうが性能は良好ですし、PCMでも192kHz入力と384kHz入力では192kHz入力のほうが高精度のFIRを通過するため最終仕上がりの帯域外ノイズは少ないです。なので384kHz以上の対応に特別な優位性があるとは思いません。
このようなハイレート対応は録音というより事前に再生プレイヤーなどで良質なデジタルフィルターを使うことが前提になっていると思います。DACチップの限られた性能のデジタルフィルターをバイパスするための機能という解釈です。幸いJunction DACは初段で通常より高精度のフィルターがありますから殆どの場合問題はないでしょう。
ハイレート問題の追加情報として384kHzまではI2SのレートもMCLKと同じですがこれが768kHzになるとビット信号がMCLKの倍になります。この状態で信号を取り回すとかなり漏洩ノイズがあり信号としてもあまり長く取り回すべき信号状態ではなくなります。
それが本当に重要な要素ならば対応すべきとも思うのですが現状と合わせると768kHz以上で外からDACまで信号を取り回すことは、ほぼ無意味なカタログスペックのために無駄にノイズを撒き散らしている状態だと思っています。
ただし実質的な意味がほとんどないと考えていたとしても他社との競争という意味では数値上対応している必要があるため、通常製品での対応しているのが現状です。
Junction DACは出自がキットだったためこのあたりは不要と判断して削りましたが、Junction DAC以降に正式な製品になってもあとから対応が難しいというのが今回の回答です。
以上ご参考までによろしくお願いいたします。
ありがとうございます。
キットコースは10Mクロック入力には非対応でしょうか?キットはGold相当の機能と理解してましたが、マニュアルに入力端子交換に関する記載が無かった為質問です。
また、10Mクロック入力は、例えばNU-DCCと組み合わせた時どの程度メリットがあるのでしょうか?
マルチユーザーの為、Goldかキットかの2択でどちらにしようか迷っているので参考にしたく質問させて頂きました。
コネクタを追加することで対応可能です。SMAコネクタに接続するだけですが、写真こみなどの詳細案内は現在のところ他の作業を優先していますのでまだ先になる見込みです。
まだ案内ができていませんがGoldとSilverは特性検査がつきます。キットは最低限の動作確認のみです。ディスクリートバッファの個体差で特性差がありますがGoldは一定基準に揃えます。キットはそもそもTHDなどは測定していません。DCがなく正常に振幅が出せることのみ確認しています。
なので価格と機能だけで自己責任が理解できる場合はキット、楽で確実で特性検査と一定された仕様のセットが必要ならGoldとなります。キットの特性保証はしないので初期不良の動作不良以外は交換もサポートもありません。(ショップの案内はまだ先なので、このあたりは今日追記予定です)
よろしくお願いいたします。