ヘッドフォン祭 お礼

イベント無事に終わりました。来ていただきました皆様へ、貴重なお時間をいただき本当にありがとうございました。なかにはヘッドフォンをあまり使われないという方にも来ていただきまして本当に感謝感激です。初めてで細かい配慮やスムーズにできなかったところもあったかもしれませんが、今後回数を重ねて慣れていきたいと思います。今後共よろしくおねがいいたします。

当日一部の方にお伝えした重要な情報をこちらにも書きます。まずはIntegrated 250関連です。

  • Integrated 250の貸し出しは1-2週間以内のスタートになります。本Blogに貸し出しフォームへのリンクを追加します。
  • Integrated 250の状況ですが、音質は完成、基板もほぼ完成していますが、ソフトウェアの問題がありバグが解消出来るまで正式発売は見送りしています。バグの内容は初回起動時に失敗する、入力切替時にSP出力がでなくなる(電源再投入で改善)、等です。
  • バグや未見の不具合が他にもある可能性もありますので、そのあたりの検証を含めた貸し出しとなる見込みです。特に外部プリモードは想定外のトラブルがあるかもしれませんので様々な状況でのご意見をお伺いしたく思っております。
  • 動作検証の意味を込めた貸し出しになりますので、Integrated 250の貸し出しは最終的にアンケートにご回答頂く形とさせてください。内容は勝手に公開はしないようにします。よろしくご理解をお願い致します。
  • 祭り当日、ヘッドフォン用のアダプターの要望がありましたので、4pinXLR、3pinXLR、4.4mmバランス端子、アンバランス端子の切り替えスイッチを含めた現行端子全てに対応したBOXになります。これはIntegrated 250と統一された外観デザインです。価格は税込み10万以内にしたいです。
  • ヘッドフォン用のアダプターはスピーカ出力を接続します。開発開始時期はWATERFALL Integrated 250、Power 500、どちらも正式発売完了後となります。状況はこちらで報告していきます。

次にハイエンドDAC関係です。

  • 理論の構築は出来ました。シミュレーションでも基礎理論が動作することを確認済みです。
  • この新方式を使えば現在の100倍程度のノイズ性能を実現できる可能性があります。もちろん様々な物理的制約によってそこまでの飛躍を出来ない可能性もありますが、省スペースで飛躍的に性能を上げるポテンシャルがあるということです。
  • 新方式は既存のDACチップを使って実現出来ます。最新最高性能のDACチップよりも遥かにノイズ的に高性能にできます。
  • この方法はパラレル化ではありません。パラレル化で100倍の性能を実現するためには10000個のパラレル化が必要です。パラレル化は効率的に8個程度が限度です。それでは3倍弱の性能しか得られません。
  • ただし理論通りに動かすためには色々な課題があり、理論通りの性能を出すためには個体差調整や部品選定が必要になる可能性もあります。コストはこのあたりの歩留まり次第です。
  • どのメーカーもやっていない方式です。海外ハイエンドメーカー含めて事例は見たことがありません。失敗する可能性もあります。
  • 最終的な性能目標はMSB SelectDACを超えることです。

ハイエンドDAC以降のストーリーです。

  • 現在は基礎クオリティに注力した無色透明なサウンドをWATERFALLシリーズとして開発していますが、ハイエンドDAC以降は別のシリーズを作ります。
  • 新シリーズは自身の音楽性を表現したシリーズになります。WATERFALLは透明ですが新シリーズでは明確な色や個性を付けます。色付けは技術的要因や基礎クオリティが極まってから行うべきと考えているので現在のWATERFALLはその前提となる基礎研究にあたります。
  • 新シリーズは測定特性にとらわれない設計思想になります。今までは特性確保上使えなかったような素子を使います。
  • ハイエンドDACの発売、または開発断念の後になりますので、時期は相当先になります。

以上です。

今回の当日のスタッフは以前からお世話になっている二人に手伝っていただき、私を含めた3人で行いました。Focal Utopiaの提供ならびにアダプターの追加、自動車での移動まで行っていただきましたNさん、音楽関係時代からの長いおつきあいのKさん、当日は設営から撤収までのお手伝い、本当にありがとうございました。また当日は来られておりませんが女性用制服を作っていただいためりこさん、ありがとうございました。

最後に当日会場まで来ていただきました皆様へ、ありがとうございました。

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ヘッドフォン祭 お礼” に対して8件のコメントがあります。

  1. トゥワイス より:

    オリジナル光ブースターは販売しないのでしょうか?

    1. ause より:

      トゥワイスさま

      ご要望が多ければ前向きに検討しますが光ブースターについては今のところ要望が少なく、当面はラインナップの完成、ヘッドフォンアダプタの制作に注力いたします。
      ただ将来的にリリースしないということではありません。
      すぐにはご希望に答えられないところではありますが、よろしくご理解のほどお願い致します。

      1. トゥワイス より:

        お返事ありがとうございます!
        光ブースターを2つIntegrated 250に内蔵する事等はオプションで可能なのでしょうか?
        Integrated 250楽しみにしております。

        1. ause より:

          トゥワイスさま

          ありがとうございます。
          Integrated 250の内蔵光ブースターはデフォルトで2系統ともに対応しています。
          ご安心ください。

  2. 逢瀬を選んで本当に良かった より:

    Integrated250で既に、残留ノイズ2μV。
    そこからノイズ性能100倍というと、残留ノイズ20nV!!!
    ちょっと信じがたいですが、実現したら驚愕のDACが出来上がりますね。
    Integrated250を買うつもりでしたが、ハイエンドDACを待ってみようかな?
    価格次第ですが・・・
    予価はお幾ら万円?

    1. ause より:

      逢瀬を選んで本当に良かったさま

      20nVはおそらく様々な要因で実現困難ではありますが理論値に近づけられるように努力したく思います。ハイエンドDACはフルサイズケース、複雑な設計工程となりますし、全数手作業の調整必須となった場合には仕上げ的にも内容的にも100万円以内はないとおもいます。高額になってしまってすみません。ですが手作業の調整が不要であれば下げられると思います。もちろんどのような価格になっても価格を超える性能という目標自体は維持したいところです。

      ただし1年以上は最低かかると思いますし、必ず実現できる保証もありません。出来るかどうかわからないことを書くことは望ましくありませんが、当日そのお話をしてしまったのでイベントに来られなかった方もそれを知る権利があると思い書かせていただきました。

      できるだけ選択肢は明確に出来るよう情報は随時提示していきたいと思いますので、よろしくお願い致します。

  3. 玲瓏 より:

    失礼ながら、ヘッドフォン祭りに参加するまで貴社のことを存じ上げませんでした。
    イベント自体も、3連休の東京観光のついでに立ち寄ったため、メーカー情報も留めずに帰ってしまいました。
    が、ふとロビーに展示していた企業の音が素晴らしかったことが気になり出し、
    イベント配置図と展示システムを照合して、貴社の製品であると特定した次第です。

    HD800に接続された方のシステムを試聴しましたが、同HPを接続した展示の中で、抜群に良い音だと感じました。
    機会があればまた聴きたいです。

    1. ause より:

      玲瓏さま

      東京観光のわずかな時間を使い当方のスペースに来ていただきまして、ありがとうございました。
      また音の印象も良かったとのことで、今回の機会とタイミングに感謝感激しかありません。

      逢瀬は基本的にはスピーカオーディオを主体としておりますが、今後ヘッドフォン関連についても記事に記載の通り追加オプションとしての別箱を用意する予定です。今回のイベントでの反応も意外と大きかったので、これから力を入れていきたいとおもいます。

      それでは今後共よろしくお願いいたします。

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