FAX受信についての連絡、廉価パワーアンプの外観と音について
2021/10よりFAXによる身分証受付が終了します
日頃利用しているサービス会社より連絡がありまして、貸出機のための身分証提出のFAXによる提出が上記期間で受付終了となります。これ以降はメールで画像添付での提出を基本とさせてください。メールでの送付が出来ない場合はお手数ですが、用紙にコピーして書類で提出していただきますようお願いいたします。
廉価パワーアンプの外観と音
通電中の外観は以上のようになります。最大の問題は白色LEDのスイッチが納期の関係で入手困難のため、青色LEDで量産を行うというものです。製品イメージとして青色であっても問題ないとは思われますが、昨今のラインナップでは白LEDを基調にしたデザインに変更していたのでIntegrated 180以来の青です。ですがスイッチの色のためだけに納期が数ヶ月伸びるということは避けたいですので、今回は青色で対応をさせていただきたいと思っています。
外観についてもう一点ですが、天板に筋のようなものが入っています。これは写真の都合ではなく実際に現物でもそう見えます。量産時にはこれは軽減してもらうつもりです。しかし完全にはなくならないかもしれません。この点についてはそのような可能性があるということで予めご了承お願いいたします。
次に音についてです。
電源が半分になりますので、P500と比較して音の余裕や静寂感は若干劣っています。また低音の最低域の伸びや余裕も同様です。やはりモノパワーで電源が2倍のP500が優秀でした。ですが廉価パワーアンプのほうは覇気というか圧力がP500比であります。バインディングポストと基板の距離を最短にしたので改善している部分もあるようです。なので最低音域はP500ほど伸びませんが、単純に音を送り出すパワー自体はP500比でも高いです。最低音域や余裕についてはこれを2台にしてモノラルバイアンプなどにしたら大きく改善する可能性はあります。ですがこちらでは1台しかテスト機がないためそのようなテストは出来ていません。
電源インレットを変更すると高域の質感が大きく変わる印象がありました。現状はP500と同等の駆動力重視の軽量フィルタータイプを使っていますが、AK4499-DACで使っていたより強力なフィルターに変更すると静寂感が改善します。しかし低域が弱くなってしまうため、最終的に採用するのはP500と同等品の駆動力重視のものになりそうです。パワーアンプとしては駆動力に価値を置くべきなので、SN的な要素は外部のアクセサリーで調整していただくのが良いかもしれません。駆動力を確保するほうが難易度が高いからです。
Integrated 250の内蔵アンプと比較するとパワーも余裕も静寂感やクリアさも、廉価パワーアンプのほうが優れています。Integrated 250内蔵比であれば劣っている部分はないかと思います。そしてP500比では総合的に優位ではないものの価格差ほどの違いがなく、また2台バイアンプで導入したらP500を超えていく可能性があると考えれば廉価パワーアンプの存在意義は十分にあるのではないかと思います。
現在量産のための各種部材や基板類の発注を進めています。今月中には一通り発注を終わらせ、量産のための打ち合わせなども進めたいところです。
NC400との音の差は大きいでしょうか?
NC400がHypex公式のキットなことを前提でお伝えします。
NC400と合わせられる電源容量は600Wです。モノラルなのでステレオだと合計1200Wになります。P502では1200Wでアンプが2つなので実質同等です。ですのでNC400キットからの買い替えは推奨しません。買い替えでは劇的な向上は期待しないほうが良いと思われます。
現実的なのはSPがバイアンプに対応している場合です。この場合NC400セットにP502を追加して上下帯域でそれぞれ好みに合うアンプを組み合わせることで駆動力の余裕も同時に確保ができるかと思います。音の差としてはNC400のほうがおそらく高域の伸びがあるかわりにやや雑味もある方向性、P502はやや落ち着いた音になるかと思います。NC1200比の比較でもP502のほうが落ち着いた音がしています。バイアンプの場合は上下は好みでどちらかを組み合わせて選択すれば良いと思います。いずれの組み合わせでも駆動力の余裕は確保できるはずです。
簡単にまとめますと、バイアンプ用の追加は向上可能性あり、買い替えは向上可能性が低い、という内容です。主に駆動力や余裕の観点からになります。高域や奥行きの描き方は上記のようにNC400と違います。SN的な細かい部分の描写力は若干P502のほうが良いかもしれません。しかし買い替えを推奨するほどの「大差」はないと思います。
以上ご参考までによろしくお願いいたします。