4499DACのファインメットコア使い方参考情報と新ファーム情報

前々回の記事で少し紹介した、具体的な使い方と音の傾向についての参考情報です。

作業を行う場合は必ず100VのAC電源ケーブルを先に抜き、5-10分程度経過してからメイン基板側のコネクタを外して作業を行うようにしてください。電源ユニット側は赤緑青の順番を間違えたり、固定不良で撚り線のショートがあると基板を破壊しますから電源側は外さないようにしてください。

1つ目は上記のような、通すだけの使い方です。この場合は効果は比較的穏やかです。送り出しの状況によって印象が変わるかもしれません。大抵の場合はなめらかで刺激が少なくなる方向だと思います。多くの人にとりあえず推奨出来るのはこの状態です。効果が程々の代わりに失うものも少ないです。

もう一つはコアにもう一回巻く方法です。こちらはより効果が強くなります。作業の注意としてコアにそれなりに強く巻かないとケーブル長がギリギリになってしまう点です。電源側を引っ張らないように注意してください。配線が抜けてショート事故などがあると大変なことになります。これも送り出しの状況によって印象が変わると思います。やりすぎだと感じる場合は1枚目の状態に戻してください。

ここで紹介したファインメットコアはショップで取り扱いスタートしています。

ファインメットコア FT-3K50TS

4499DACの新ファームの情報について

AK4499特注DAC

新バージョンの情報はこちらでも紹介しておきます。

2021/10/02

LPC1549_AK4499KIT_211002

210812以降のバージョンで音が出なくなった2chモードの修正。そして音質調整機能のリニューアル復活が主な内容です。音が出なくなっていた理由は重要なバグが原因でした。実は210812以前でも潜在的に同様の不具合が出る可能性がある状態でした。このバグは本バージョンで修正されました。

  • DSP関連の潜在的なバグ要因の修正
  • 新しい音質調整機能を搭載しました。以下の説明は2ch時の内容です。マルチではより簡易的な変化になります。
  • Colorful=Accurateから最も遠いセッティング。Accurateが物足りない方向け
  • Thick=Accurateのような正確な高域と色付けのバランス
  • Emphatic=Colorfulより端正で上品な色付け(これらの設定はすべて耳による調整です)

新しい3種類のプリセットは、本質的な音質を改善するものではありません。逆に脚色を行うものになります。基本的に高音質音源の場合ほどAccurateで使うほうが良い結果になると思います。

これは主に非ハイレゾや圧縮音源のデジタル的な不完全性を少し「隠蔽する効果」を期待したものです。従来の方法論、方向性ではやや厳しすぎる、そういう場合に向けてのプリセットです。そのため基本的な発想はともかく最終効果のバランスはすべて耳でチューニングしています。

ある意味非常に今までの逢瀬らしくない方向の内容です。ですがこれからは高音質だけでなく、柔軟性や包容力を製品に持たせていく方向性を模索していきたいとは考えています。ですがすぐに満足行く内容や結果をご提供できるとは全く考えていません。今回は試験的な実装です。

Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

11 − 6 =