NU-DDC完売とIntegrated 250 V2の計画変更について
つい先日NU-DDCが完売となりました。2度の生産となり、逢瀬としてはかなりの数量が出るヒット商品となりました。長らくの支持、大変ありがとうございました。
今後の展望ですがDDCと同等の製品は当分発売されません。次に出るのは光ブースター2ですが現在の構想ではロードマップ記載のとおり、より進んだDDC拡張機能の集合体のようになっていますので、名称は近いうちに変更します。DDCアダプタのような方向性で命名を考えています。こちらはすぐの発売ではありませんが、重要な音質対策部分の評価と開発を少しずつ進めています。
続いてはIntegrated 250 V2(WF-I252)についての重要情報です。
現在すでに量産段階に入っておりますが、ショップへの販売ルート確保にあたって、現在の価格と仕様のままでは価格または仕様を維持できない可能性が高くなってきました。原価高騰は正直なところまだ全然なんとかなっています。価格は今まで通り直販のみにすれば維持可能です。
ですが販売店に置くためにある程度のショップマージンが必要となります。その2つの要因を計算に入れると現在の価格で販売することはほぼ不可能なことがわかりました。
そこで現在販売計画を一部調整しているところです。
実は直販のみに絞る将来的な問題があります。というのもいま逢瀬を認知している方はP502L、P952、JunctionDAC、NU-DDCで現在直販ルートのほとんどの需要は満たしてしまっていると考えているからです。あるとしたらハイエンドDACへのアップグレードなのですが、まだ先になります。いずれにしても直販のみは今後厳しくなっていくと考えています。
そしてI252はすでに逢瀬を知っている方にとって、明らかに買い替えの対象となるようなモデルではありません。
となると必然的に新規開拓層を中心に大きく確保しなければ先がありません。未開拓の販路の拡大が必然となります。そうするとショップ関係の販路が必要となり、原価の要件が大幅に厳しくなります。現在のまま利益度外視でショップ販売するには現在の世界情勢はあまりにもハイリスクですし、一方で素直に価格を上げると40万円台になっておそらく多くの方の検討範囲を逸脱しまいます。
インフレが進んでいても40万円台は経験的に初見のお客様にとってはかなり厳しい価格です。趣味性の高い世界ですからオールインワンほど価格が高いモデルはいきなり手を出しづらいはずです。実際Integrated 180時代は相当に苦労しました。
そこで現在ラインナップの再構築、再検討を進めております。現時点での予定ではI252に加えてP252、D252という形でモデル分離を考えています。
- I252からパワーアンプ部を分離し、ハイエンドパワーアンプで実現する予定だった一部の機能をP252へ
- もう一つはD252としてネットワークと2Way出力対応のヘッドフォンアンプ+DACへ
という形です。ちなみにI252は内部をほぼ全て流用と分離ができるケース&基板設計にしておきましたので、現在の量産スケジュールには影響がありません。またI252自体はラインナップに残ります。ただしこちらは以前予定していた金額より大幅に上る可能性が高いです。
まだ確定ではありませんが以上です。現時点では高い確率でD252とI252が分離することになり、両者は近いタイミングで発売になる予定です。
一旦重要な連絡事項として上記のような事情と予定であることをお伝えします。


こんにちは
以前DAC を検討していた時に発見して、拠点がつくばみらい市ということで、引き続きブログを読ませて頂いているものです。
今日の投稿を拝見させて頂いて、ふと思いついたのでコメントさせて頂きます。
キット形式の販売は如何でしょうか?昔はラックスキットとか小さい所では個人の方がやられていたクリスキットとかもあり、かなり栄えたジャンルだったと思います。今も多分真空管アンプはキットがあると思います。
高級デジタル系のキットがどれくらいあるのかは知りませんが、意外と需要があるのかも?と思いました。特に日本で丁寧なマニュアルが用意出来て、作りやすいキットがあれば貴重な存在になるかもしれません。
ご検討ありがとうございます。キット形式は実は以前やっていたことがあります。最後に手掛けたのはAK4499特注DACで6年くらい前です。
ですがあれから時代は変わりました。最大の問題は現代のDACの要件を低価格帯かつキット形式でできる内容に限定すると、もう既存の製品(特に中国系)と全く勝負ができないことが問題です。
手軽にすればするほど結果は微妙になり、きっちり機能やUIを作り込んである上記製品群と比べて、手間と費用と時間に見合う結果が出ない、となりがちなのが現状だと考えています。
以前は低価格帯で良いものがなかったので現実的だったのですが、現在ではなかなか難しいです。
たとえば相当特殊で彼らに真似のできないマニアックなもの(しかし真空管もR2Rも低価格帯で既出です…)以外は現状でできることがほとんどない印象です。
なにか面白いアイデアがあれば検討できないこともないのですが、すでに市場にある製品と比べて差別化はどんどん難しくなってきています。