デジリコの対応出力フォーマット、レートについての重要情報

お客さまからDSD1024対応への要望と質問がありましたので、こちらで重要な情報を投稿したいと思います。質問は実際と違いますが、一般的な表現に書き換えて記載しています。

デジリコにはUSB出力がないのでDSD1024出力への対応が欲しいです

残念ながらハイレート出力(目安としてPCM384/DSD256を超えるもの)が必要ならデジリコは選択肢に入りません。 目的はレートを上げて音質を上げることではなく、あくまで高品位なデジタル信号出力が目的だからです。これは同じではありません。当方は必要以上のレート上昇によって音質がどこまでも向上するとは考えていません。

お客様にとって実際の音質が一番ではなく、最高のハイスペックやハイレートが主な目的であれば、デジリコはそれを叶える道具ではありません。

デジリコは上記ハイレートの出力に対応しない予定です。出力はHDMIの形状ですが768kやDSD512に対応しません。今の動作実績ではPCM384kがギリギリで、出力自体はできても動作の保証は192kまでの対応になるかもしれません。DSDも波形乱れがありますからDAC側での特性劣化が認められれば、標準ではDSD出力を停止し基本はPCM変換での対応とするかもしれません。

期待はずれかもしれませんがこれが現実です。なぜならリクロックの音質調整で基準クロックの周波数を上げるほど伝送品質、音質が劣化するからです。高周波デジタル信号はノイズ源です。消費電力も高くなります。高スペックのPCのほうがデジタル出力の音質がいいという話はあまり聞かないと思いますがこれが理由です。基本的に動作周波数が高すぎることはアナログ的な高品位と反していきます。デジタル信号も伝送特性はアナログです。

だから何事も限度問題です。ほどほどのレートで基本的情報量の確保をし、ほどほどの周波数で伝送することがベストです。それを超える周波数、DAC側の適正動作を超える情報量は伝送すべきではないです。必要以上の高周波はもはやIC内や基板上など小さい領域で閉じ込めるべきです。実際にあまりに基準レートを上げると波形が乱れ、受信のタイミングも厳しくなりDACとの組み合わせが悪いとノイズまじりの音声になります。

なのでデジリコの音質補正の手法の問題により、技術的にハイレート自体に対応ができません。入力こそ利便性の兼ね合いでPCM768kやDSD512に対応しますが、事実上内部でダウンレートしないと正常に出力ができない製品です。これは解決できる見込みもないですし、市場にあるハイレゾ音源の現状やプロオーディオの対応を見る限り、これらにデジリコが対応する必要もないと考えています。

ですが実際にDSD1024のファイルを聴きました

ファイルがあっても市場に対応するADCが無いのは事実です。最新最高のADC-ICチップのスペックもDSD1024は対応しません。要するにそのDSD1024ファイルはアップコンバート、アップサンプル変換によって作られたものです。ただのサイン波などの単純波形ならPCで生成は可能ですが音楽ではありません。

特にDSD1024はADCもDACも機器も音楽編集ソフトウェアも対応ができていません。音楽制作の最新機材やソフトウェアもチェックしていますがプロオーディオではDSDの性能競争は起こっていません。DSD256、PCM384が標準的な対応です。録音や音楽の製作者に需要がないのに、何故か聞き手に需要があるのがDSDハイレートです。直接アナログとデジタルを仲介する対応ハードウェアが一つもない、編集ソフトもないのに、そのスペックに実体があるとは言えません。

例えるならばカメラで100万画素で撮影したあと拡大して1000万画素に変換した画像と同じです。それを1000万画素だと言えるかどうかです。確かにフォーマットだけで言えばそうですが本質は違います。コンデジの画素競争の時代のように素子サイズが小さいまま起きたスペック競争のようなものです。当時の画質を記憶されているならなんとなく当方の言おうとしていることは理解できるかと思います。

スペック至上主義は当方の未来ビジョンと反します。最新スペックや数字が一番の方、それが目当てのお客様の希望を叶えることは目的ではありませんし、目的にしてしまってもいけないと考えています。その理由を説明します。

そういう数値重視の方は今後中華製品が最大のパートナーになるのではないでしょうか。そもそもスペック至上主義と低価格は相性がいいです。なぜならどちらも理性的、合理的な理由で選ばれるからです。そこの心理や気質は共通しています。Audio Science Reviewで高評価を得ている最新中華製品はそういうニーズの中心になっていくと予想しています。できる限り良いスペックのものをできる限り安く売る、大量生産効率化の工業製品の理想的な行き着く先です。彼らはきっと数値に出ない要素は何も考慮せず開発します。数値化できない要素を評価する時間も労力もコストだし無駄と考えるでしょう。でも数値が良ければ正しいと市場が評価しているなら何も問題はありません。

私はそれは非常に重要なマーケットだし、間違っているとも思いません。それは一定のシェアを確保し、今後オーディオ業界の大きな一角を占めるようになると思っています。純粋な日本企業がこれに対抗することは難しいでしょう。日本は輸出障壁が強いので彼らと価格競争はできません。外注コストの圧倒的な差、国内人口と需要規模の差による生産数の格差、日本側の輸出システムの不整備、日本側の海外送料の異常な高額、これらが理由です。

オーディオは芸術と工業の間にある分野で現実は10:0にはなりません。そのうちスペックと低価格の行き着く先は限りなく工業よりの製品です。CPUやGPUのように性能がすべてを決める市場には多様性はありません。最高の性能のものを作った企業が寡占する市場になります。それを行うのに有利な国、税制、企業規模、人員、システム、資金、すべてを準備できる企業だけがそこにたどり着くことができます。

以上の理由で、スペック競争、価格競争は、純粋な日本企業である逢瀬が行くべき場所ではありません。彼らと同じ土俵で競争したら100%負けます。逢瀬は現在こそ工業よりの開発生産ですが、将来的には芸術的要素を重要視したいと考えています。むしろ高度な工業的アプローチから芸術的課題を解決することが目標です。

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デジリコの対応出力フォーマット、レートについての重要情報” に対して2件のコメントがあります。

  1. No5120 より:

    4499との併用を想定しての質問です。
    当該デジリコには、DSDを入力し、PCMを出力するような機能は実装されるでしょうか。

    1. ause より:

      デジリコでDSDからPCMに変換することは可能になります。

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