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ヤフオク支援と中古品のサポートについて

以前にもお客様より製品のヤフオク出品のご連絡を頂いた際にHPでもご案内いたしましたが、ヤフオクへ逢瀬製品を出品する際にはこちらにご連絡いただければ告知をこちらでも行います

逢瀬の製品は先日の記事でも書きましたが販売数量が非常に少ないため、ヤフオクへの出品はめったにありません。そのため必要な方に製品が届けられるよう幅広く告知ができる仕組みが必要だと考えております。将来的には希望される方には自動告知メールを配れるようなシステムも作りたいと考えましたが、まだそういう規模ではありませんので当面はこのBlogとHPで告知をする事を考えています。

売る方にとってもより多くの人に注目されるということは、製品を高く売ることが出来る可能性を上げることにも繋がりますので、今後逢瀬製品をヤフオクへ出品したいという方は是非当方にご連絡ください。

現在出品されている製品はこちらです。WATERFALL Integrated 180です。

https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/257682105

逢瀬のDAC付きプリメインアンプ、Waterfall Integrated180 です。当方が新品で購入し、2年弱使用していたものです。付属品は取説とおまけのACケーブルです。詳細はhttp://ause-audio.com/?page_id=574を参照下さい。当方、価格差8倍のDeviaret250から当機に買い替えました。それほどの実力機であり、隠れた名機だと思っています。音の傾向は、あくまで個人的な見解ですが、基本、音楽をほぼそのまま出してくる感じですが、そんな中でもボーカルに艶を感じさせる絶妙な処を備えています。今回同社のDACプリ+Hypex ncore搭載パワーアンプに交換するのですが、integreted180の音色が捨て難く、integreted180を手放すのにだいぶ悩みました。スピーカーの駆動力も高く、YGのヘイリーを同機で鳴らしている方もいらっしゃいます。拙宅でも、802Diamond、803D3を楽々と鳴らしていました。使いこなしとしては、インシュレーターを交換すると結構化けますし、ACケーブルも良いものを奢るとしっかり反応します。当方では専らDELAからUSB出力させて聴いていましたが、同期等問題ありませんでした。購入後一度も故障はありませんし、逢瀬さんの対応もしっかりされているので、将来故障があった場合も不安は少ないと思います。他にも出品しているので、宜しければご覧下さい。

中古品のサポートに付きまして

以前お客様よりご報告頂きましたが、こちらのヤフオクに記載されている内容について訂正させていただきたいと思います。

https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/w181196562

今後本文の内容はヤフオク側で削除される可能性が高いので一部内容を転載&個別に回答したいと思います。

手放す理由は音は合格だったものの、DDCがCOMBO384だったためです。

現在DDCの交換は直接問い合わせにより交換実績がございます。COMBO384で再生不具合は100%発生するわけではありません。再生環境に依存する部分がありますため、全員に交換のご案内が必要な状況とは考えておりませんが、必要な方へは前向きに対応をしております。

先日も再生環境の問題でDDCの交換が必要な方へは実費相当で個別交換対応を行いました。先日のケースではXMOS基板への変更だったためDSD512のサポートができなくなるなど機能的に完全な互換性がありませんでしたが、再生専用ハードウェアとの再生時に頭欠けが発生する問題についてはDDCの交換によって解決実績があります。

もし現在AK4495Sをお使いの方で実質的な不具合が発生しており、どうしてもDDCの交換を希望される方へは対応できますのでご相談ください。ただし交換理由が音質的な問題ではなく動作的な問題にあり、その問題の解決にDDCの交換がどうしても必要なケースであると判断できること、そして送料と交換のための実費についてはご負担頂くこと、これらをご了承いただけることが条件です。

保証書は購入日が今年の3月4日と記載され、保証は1年のようですが、保証を引き継げるかどうか不明です。
ガレージメーカーなので引き継ぎはできないと思います。
保証はないものと考えてください(こちらから引き継げるか逢瀬さまに問い合わせはできません)

逢瀬では中古でも保証は継続可能です。ただし中古の引き継ぎ以前の段階で発生していた問題や、明らかに使用上の問題が見られる内容は保証対象外です。例えば出品段階で傷や破損や不具合がある、輸送時のトラブルなどは対象外です。

ですが中古引き継ぎ時に正常動作していた本来正常であるべき動作が、引き継ぎ後に「正常使用していたにも関わらず発生した不具合」については保証対象です。保証期間は最初のお客様へ販売時点から1年以内とさせていただきます。当面は保証引き継ぎ費用などは不要です。

今後引き継ぎや保証のために大幅な労力を割かなければならないほど販売実績が伸びない限り、以上のように対応いたします。

逢瀬の目標と売上規模

こういうお話はどの業界でもまず公開されないと思うので、あえて公開してみたいと思います。これからオーディオ業界に参入したいという方にとってはあまり夢のない話です。そしてオーディオ業界の方にとってこの文章がどう思われるのか不明ですが、とりあえずこの文章を目にすることがあったら「あそこは全然儲かってないんだな!」と思ってください。こちらとしては同じような規模のところの方へは「お互いに頑張っていきましょう!」と言いたいです。

経営状況について

まずですがWATERFALL Integrated 180は最終成績(売れた台数)は一桁です。もちろんパワーアンプもDACも似たような実績です。これをお客様に話すと驚かれるのですが事実です。HPをみるとそれっぽい作りですが、今時この程度のページはほとんどマンパワーを割かないで作れます(一人で十分)。

ということで逢瀬は実は全然儲かっていません。

この台数で会社の維持費がどれだけ出せるのか試算してみましょう。30万円を10台売っても300万円です。そこから原価、開発費がありますので、それらをひいたらどうですか?実際には10台も出ていませんので、普通の会社の維持費を知っていればたった一人のアルバイト程度の人件費にすらならないことがわかると思います。オーディオ業界での他の事情は全く知らないのですがオーディオで知名度がうちよりも低い所はこんなものかもしれませんね。

ここからわかるとおり逢瀬は普通のやり方で経営をやっていける売上規模ではありません。当然ながらとても人を雇える規模ではないですし、全て一人で頑張るしかないのです。ではこの程度の売上でどうやって会社を維持しているのかと言えば、まず住居を事業に割いて使用しているので事務所のような経費のかかる所は借りていません。あと普段オーディオ以外の仕事(所謂これが本業)をやっております。そしてその仕事以外にも副収入が複数あります。

それらを総合してオーディオの会社を継続出来ています。しかしこれを見て「それでは逢瀬はそのうち潰れてしまうのではないか?」という心配はしないでください。考え方を変えましょう。逢瀬はあまり製品が売れなくても維持していくための余裕があるので会社がなくなることはありません。

利益が出る前提で戦略を組めば売上が出なかった時に会社は危なくなってしまいますが、そうではなく利益がでないことを予め見越しており、売上が少なくても余裕で会社が維持できる状態になっていると考えてください。それはまだ長く遠い目標を達成するための長期戦略です。

幸い私は年齢も業界の中では若い方ですから、これから10年後、20年後も心身の健康が許す限り気長に続けていきたいと思っています。

逢瀬の目標

当面の目標は、製品の音質が真のハイエンドクオリティであるという絶対評価を、限られた音楽的な方向性の一端で良いので確保することです。その先の目標もありますがまずはこの位置にあがることが第一となります。ここに売上という要素は何も入りません。まずは売れなくてもよいのです。それよりもそのような認知がしっかり広まることを目指したいです。

そこに至るためにはまだまだ目標には遠い現状があります。要因の一つはおそらく製品がまだ未熟な完成度でしかないからだと思っています。同等レベルの競合製品と比較して悪くないレベルでは全然駄目で、多くの人の印象を圧倒し超えていかなければなりません。競合がどうとか意識しているうちはまだまだだということでしょう。自らの究極を目指しそれを実現することが求められます。

もう一つの要因としては資金不足でイベントへの露出の機会がないことも原因でしょう。貸し出しだけではお客様に認知していただく機会に限りがあります。ですがまだ据え置きのオーディオイベントに出店できるだけの資金力が逢瀬にはありません。ここは気長に資金力をつけて挑戦していきたいところです。ただし売上が目標ではないので皆様にイベントでスピーカを鳴らす姿をお見せするためには時間は相当掛かる(下手したら10年以上後?)と思っています。

売上至上主義を放棄することでもたらされるもの

これはもう必死になって目先の利益を追求する営業努力から開放されるということです。そして会社の維持するために売ることに必死になってしまうことは音質追求のための目を濁らせてしまう可能性が高いため、音質を追求する上では売上という雑念から開放されることは凄く大事なことだと思っています。これをここに投稿しているのも決意を改めて定めている目標に邁進するためです。

これによって絶対的な音質レベルの高さを追求するため開発に専念することを選べます。例えば先日に音質面でベストではないと思ったIntegrated 180とPower 400とAK4495S-DACは次世代モデルがまだ出来ていないにも関わらず全て生産完了にしました。利益を出すことが一番重要ならこういう決断は絶対に出来ないでしょう。経営的には商品を全部取り下げて売るものがない状態にしてしまうなど、狂っているし最も望ましくない選択だと思います。

利益を出すことが一番になってしまうと、どうしても売るためにはどうしたらよいかということが優先されてしまうことになります。こうはなりたくありません。売るために真実を捻じ曲げるようになってしまったら末期的だと思っています。そのようなことをせずに会社を続けていくことは理想論ですが、理想を実現するための体制は出来ていますから、目標の達成までこの状態は継続したいと思っています。

オーディオの終着地

オーディオの音質追求はこの世の真理の探求とにています。おそらくこの旅に終わりはありません。真の終わりはありませんので終わりは自分自身で設定するものです。

宇宙について調べるほど新たな疑問が増えるように、オーディオもこれで十分これで終わり、というものは訪れることがないように思っています。真理とは目の前にあるのに大抵が最もわかりにくく掴みどころのないもので、見る人によって見え方も評価も変わるものです。都合よく見ようと思えばそう見えてしまうので、終わりだと思ったらそこが終わりです。オーディオもそういう非常に哲学的な世界で、それは世の真理と共通する部分があります。

ですので全てを知ったような口ぶりでもうこれで終わりとか究極を謳うオーディオほど実は不完全なものはないと思っています。この世界のすべてを知った人がいないように、オーディオでも真の究極と終着点を知った人物もまた不在のはずだからです。上記のような発言はあくまでその人に見える世界でのみ究極回答であるように見えるというのが正しいでしょう。こういう事実は常に念頭に置いておかなければなりません。

逢瀬はそのような盲目的な状態を恐れます。上記のような限界は自分自身で自覚したいと思っています。目指すのは全ての究極ではなく、一定の領域において限られた究極だということです。そういうことを自覚するためには率直なお客様の評価が重要です。自分自身だけで見える世界には常に限りがあるからです。かといって他者の意見に振り回されることも正解ではありません。誰もが完全ではないのです。すべてを見通すことは出来ません。なので沢山の意見の中から自分の目標にとって足りないものを探し出し、目標に足りない部分だけを追加して反映していくことが重要であると考えます。このとき異なる目標につながる道はあえて絶たなければなりません。

以上のようにオーディオには限りない世界が広がっていることを認め、自分自身のレベルを客観的にわきまえた上で、オーディオの一部領域での究極を目指したいと思っています。それは決して全てにおいて究極からは程遠いのですが、その一端だけでも確保することは難しく、十分に遠い目標です。その一端を確保した時、ようやく次の目標が見えてきます。

もし目標達成のステージが変わって、逢瀬の目標が変わったときには、あたらめてこのBlogでそのお話を書きたいと思います。

 

 

貸出機売却の事件がTVで特集されていました

最近知ったのですが、このような特集が4月14日にTVで放送されていたようです。先日Integrated貸出機を売却されたという報告をBlogに書きましたがこれは間違いなく同じ犯人によるものです。各種特徴が完全に一致していますし、こちらにも弁護士から同じ文章が届きました。

実は当方はこの犯人と直接あったことがあります。一度最寄りの駅に呼び出して支払いの誓約書を書かせました。その後、金額を振り込みますと約束もさせて振り込み用紙に金額を記入した写真までもらいましたが、結局直前で弁護士が~という話でキャンセルになり支払い自体はありませんでした(言い訳は信じていませんが)。ともあれそういうことがありましたので犯人が女性であることは知っていました。しかしこちらが呼び出したときはここまで開き直った態度ではなくおとなしい態度でしたので、上の動画とはぜんぜん違う印象でしたね。

この放送よりあとになりますが、その後該当の弁護士もさすがに擁護は不可能と判断したのか、弁護士側は現在はこの案件を手放すことになりました。警察の方が言っていましたが事件性のある内容については破産は認められないそうです。本件はそれに該当すると思うので、勝ち目がないとはっきりしたので手放したのかもしれません。

本人は今頃どうしているのか不明です。警察からも追加の報告はありませんし、今どうなっているかはわかりません。上の放送で被害にあわれたオーディオメーカーの方も諦め気味でしたが、犯人はとにかく余罪が多く支払い能力もないので、当方としても今後の返済については全く期待しておりません。ですが、せめて警察に捕まってしっかりと社会的責任を果たしていただきたいとは思っています。

このようなことをして未だに罪になっていない、捕まっていないという現実がちょっと信じられないくらいです。このような行為をしても捕まらない、リスクがないとわかってしまうと、模倣犯も出るかもしれないのできちんと対応して欲しいところです。

メーカーが対策できること

今回のようなことは確率的に100%ないとは言い切れません。事故のようなもので、今後も同じようなことは起こりうると思っています。貸し出しサービスを行うメーカーは勝手に売られてしまったりする分も必要経費と割りきらなければならないのでしょうか?

私はメーカーサイドも必要な防衛策を取るべきではないかと考えています。

最も効果的な防衛策は犯人が貸出機を売ろうと思った時に貸出機に価値がなくなっていれば良いと思います。オークションの場合は虚偽申告もできますからまた難しい面がありますが、買い取りを行うのが業者ならば機器が正常かどうかの動作確認は最低限行うはずですから、店頭に並ぶ前の買い取りの時におかしいと思ってもらうことが重要だと思います。それで買い取り拒否となれば貸出オーディオ機器はこのような犯罪のターゲットから外れるでしょう。

例えば以下の様な方法を考えています。

  • 貸出機には電源投入時に貸出機であることが画面に表示される(現在採用しています)

物理的な刻印やシールですと剥がしたり加工することができますが、内部プログラムから画面に強制表示なら素人がこれを回避することはできません。プログラムを書き換えて回避することはできますが、そんな技術があるような方が貸出機の売却などをする可能性はかなり低いでしょう。そういう方はまっとうな仕事についていて普通に購入する可能性のほうが高いと思います。

  • 貸出機にタイマーを入れておき、貸出期間が過ぎたら表示が出て動作を停止する。

これは借りてすぐに売却されてしまうようなケースでは間に合わないかもしれませんが、買取業者側で異常に気づく可能性があります。当方はまだここまでの対策はしていませんが、やるとしたら次のような内容です。

まず貸出期間の開始時にお客様に貸出開始の特殊な操作を要求します。操作を行うまで機器の使用はできません。その操作から1週間など時間を内蔵しておき、それ以上が経過したら期間が終了したことを示す画面を出して動作を止める方法です。常に試用期間の残りが画面に出ていると、買い取りの時におかしいなと気づかれやすいと思います。そして期間の延長にはその都度別の特殊操作が必要になるというイメージです。

もちろん以上のアイデアは内部にマイコンがあって画面表示があるような機器にしか適応できない内容ですが、フルアナログの機器であっても超高額機器ならば、わざわざ対策のためのコストを掛けてもよいのではないかと思わせる事件でした。

少なくとも当方のハイエンド機には上記のような仕組みを組み込むことを検討しています。

貸出機の反応と今後の展望について

貸出の結果公開は一般的にポジティブな意見のみを記述するというのがオーディオメーカーのやり方ですが、ここでは自社に有利なものだけではなく全 体的な印象について書きたいと思います。ただしプライバシーの問題もありますので詳細な内容までは踏み込まず、「このような反応が多かった」とい う範囲で具体的な機種名などはできるだけ避けて公開します。

WATERFALL Integrated

貸出の数は現時点で数十件です。初期から反響が良く、貸出数は伸びていますがそれに対して販売はそれほど伸びていません。その最大の要因は貸出をリクエストされるお客様の既存システムのレベルが非常に高いことです。

もともとこの製品のターゲットは現行システム総額で100万円以内のユーザーを想定していました。同価格帯の大半のプリメイン機を超える性能をより低価格でというのがコンセプトです。そしてその帯域の方ならばほとんどの方にとって有効なアップグレードになる可能性が高い製品という位置づけです。しかし実際に貸出をされたお客様は総額数百万円のシステムをお持ちの方が多く、さらにシステムのいずれかに著名なハイエンド級の製品を一台は持っ ている方が多かった印象です。これは当方の想定よりかなり高いレベルという結果です。

そして完全に想定外なのは当初考えていたようなターゲットの方は、貸し出しサービスでは全くと言っていいほどいないということがわかりました。 そもそも貸出を希望されるお客様というのが最高のものを求めるハイエンド志向の方ばかりということのようです。その結果IntegratedはDAC部、プリ部、パワー部のいずれかで既存システムを上回れるものの、一部分のためだけにプリメインアンプへと買い換える選択肢とはならないという結果です。

しかしそうであっても30万円のプリメインとしてはかなり優秀であり価格破壊であるという意見も大変ありがたいことに多数いただいております。そしてコンパクトで熱が出ないので夏向けのシステムに良さそうという話もありました。結果と して想定よりかなりのハイレベル、大規模な本格システムと比較をされつつも相応以上の評価を頂いているのが実情です。

ですがそのような評価であってもシステムの一部に食い込めるだけでは、トータルで上回らないと、なかなか購買にはつながらないというのが事実です。プリメインはそういう意味では非常に難しい製品だと 感じました。

WATERFALL Power

こちらは概ね好評のように思いますがまだサンプル数が少ないのである程度集まった時点で公開としたいところです。ですがパワーアンプに絞った単一 コンポーネントなので、そういう意味ではIntegratedよりも選びやすい製品のようです。

特注依頼について

話は変わりますが、実はBlogを全く更新出来ていない間にいくつか特注の依頼がありました。

まずはDACの特注です。この方は遠方からわざわざ埼玉県の試聴室まで来ていただき直接最新の開発機を視聴してもらいました。直感でうちだけしか候補には上がっていなかったそうです(大変有難うございます)。そして正規の製品ではありませんが当時出来る最高のDACを制作する流れとなりました。特注なので相応の費用を頂きましたがこの世に一台のみのDACとなりました。外観や操作はIntegratedのケースをそのまま流用しているので実質背面パネルと内部の構成だけが新規という形です。どうしてもケース加工の費用が大きいのでこの方法であれば比較的安値で対応ができるのです。

もう一件の特注依頼はIntegratedのブラックパネルです。こちらは国内加工なので相応の費用がかかりますが快く費用だしていただきましたので、特注での対応ができました。まだ完成しておらず納品はもう少し先になりますがこのような相談にも小さい会社なので対応が可能です。

今後の展望について

貸出機からの反響を受けてから次世代ハイエンドプリDACの構想は少し揺らぎました。特にプリの難しさから複合機は中途半端になるリスクが有るからです。Integratedのように中途半端な部分が一つでもあるとそれが原因で購買対象から外れてしまいます。やるなら確実に突出できる最高のものでなければなりません。

そうすると最も研究に時間を費やしており完成度も高いDAC部をまずは単体の製品として出すことが望ましいというのが現状の判断です。そのかわりプリDACは当面延期としプリ部の根本的な改良が必要という判断です。現行ではプリ部はDACの音質を劣化させる要因でしかないのでそのようなものを出すことは今までの実績から不適切と思います。もし劣化するとしても音楽的に説得力のある確信的なサウンドでなければなりません。現状では残念ながらその部分はまだ突出できるレベルではないです。

ということで、特注依頼から発想をもらいまして、ハイエンドDACはまずはじめに数量限定としてIntegratedケースを流用した特注モデルとして短期でリリースする予定です。そのかわりこのケース流用モデルは相応にお安く出せる見込です。この限定モデルは正式な型番ではなく、あくまで特注仕様のハイエンド同等仕様のDACという扱いです。その後正式なモデルとしてケースをデザインしなおしたハイエンドDACになります。

このDACですが中身はES9018を超える最高のDAC素子を採用します。本来それほど特性に優れるICではありませんが使いこなし次第ではデータシート以上の測定値を出せ、そして最終的に全く同等の設計での比較でES9018を超える音質を発揮させることが出来ます。スペックだけならES9018のほうが若干上ではありますが、そこは決してスペックだけではない音質再優先のための構成とします。もちろん問題のある劣悪な特性ではなくきちんと公開できる上質と呼べるレベルの測定特性は持っています。

そして周辺回路の設計でも今までの音質のためのノウハウを全て投入した最高のものになります。入出力もバランスアウト、アンバランスアウト、2系統の光、2系統の同軸、AES/EBU、USB等の多系統デジタル入力、そしてDSDへの対応など最新フォーマットに対する柔軟性ももたせます。

これから少しずつ情報を出していきます。どうぞご期待ください。

近況報告

Blogは長いことお休みを頂いておりましたが、貸出などはありがたいことにほぼ常時ご依頼を頂いている状況です。

そのなかで1件だけ困ったトラブルが有りました。まだ未解決なのですがIntegratedを貸し出してそれを買取屋に勝手に売ってしまい、オークションに出品されてしまったという問題です。現在本人とは連絡をとって解決に向けて動いているところですが今後の回収には相当手間と時間が掛かりそうな雰囲気です。

オーディオの業界では貸出機というのは一般的ですがやはりこういう被害にあってしまうと制度自体の脆弱性、このようなときの強い解決方法がないことがよくわかります。たとえば売却先の質屋さんが確定していて時期も品物も確定していたとしても、その業者は個人情報保護がありますので誰が売ったのかこちらでほとんど目星がついていてもそれに関係する情報はこちらには一切教えてくれません。名前も住所もわかっている○○さんが売ったはずという質問への回答もできないみたいです。この場合は警察の許可が必要と言われますが、今度警察に相談しても本人と連絡が取れ支払う意志があれば事件にはならないため、結局確実な証拠を掴むことが出来ないのです。これでは鍵の入った箱に同じ鍵がかかっている状態です。

このようなときは個人で集められる状況証拠を集めて直接本人に対応していくしかありませんが、もしこのとき確実な証拠がなく本人が違う知らないと言い張っている場合はここから先取れる手段があるのかわかりません。しかし今回幸運だったのがオークションに出品された貸出機は明らかに量産機と違う外観的特徴があり、それがハッキリと写真に写っていたこと。そして貸し出しとオークション出品のタイミング、買い取りやの住所、写真の証拠を元に本人に確認をとったところ売却を認めたことです。しかしその後の代金の支払いについては極めて消極的かつ前向きな意志を見せてはいるもののそこから先は非常に難しそうだというのが現状です。

こういうケースの場合少額訴訟などの手段もありますが調べてみると相手方の出方次第では通常裁判となり相当の手間と費用になりますし、それを乗り越えて裁判で勝訴したとしても相手方に資金も資産もなければ結局回収はできません。うちはこのような専門でないので全力で逃げられてしまうと個人で対応できる限界もあります。

ということで貸し出しには当然ながら業者側のリスクが有り、その上で行っているサービスという話です。なので貸し出しサービス自体も有償に踏み切るというのは実際にやってみるとその気持も分からなくもないというところです。業者側の紛失や被害の保険としてそれをある程度お客様に負担してもらうという形ですね。でも実際にはオーディオのお客様はマナーも対応も良い方が多く、むしろそういう悪意のない方にその分の金銭負担をお願いする判断は出来ればしたくないものです。善人がそれを負担をするっていうことが目に見える形になってしまうからです。

ですので今後についても無償貸し出しサービス自体は継続します。ただし買取屋やオークション出品はしにくいように対応を考えます。

philipsのゴールデンイヤーにチャレンジ

フィリップス社ではゴールデンイヤー制度というものがあるそうで、社内で厳しい音響テストに合格した者に資格を与えて、製品開発の試聴に参加してもらうというものだそうです。客観的に音質を調査して良い製品を創りだそうという姿勢は大変素晴らしいものだと思います。詳しくはこちらに記載がありましたのでリンクをしておきたいと思います。

http://wired.jp/2013/05/16/interview-philips-golden-ear/

これは最近知ったのですが、今はオンラインでこのテストを受けることができるそうです。面白そうなのでチャレンジしてみました。

https://www.goldenears.philips.com/en/challenge.html

テストは思ったより無茶振りではなくて人間がちゃんと聴き比べできる程度の数字に設定されています。でも中には難しいものもありましたが一つの項目を除いてほとんどミスもなく1時間ほどでゴールドを取得出来ました。普段エンジニアリングで使うような内容ばかりなのでほとんどは聞き慣れた音の違いです。

一つだけ苦労したところはゴールドの試験項目のEQ聴き比べです。これは感覚と数字のリンクに苦労しました。プラチナイヤーだとこのEQが27バンドにもなるそうで、こうなると相当訓練しないと通る気はしませんね。でもそんな厳しい資格を持つ社員もいるそうで凄いものです。う~ん、私はゴールドなら頑張って何とかなりそうかなというくらいのようです。

撮影スタジオで製品写真を取ってきました

本日新宿にある撮影スタジオにてWATERFALL Integratedの写真撮影をしてまいりました。撮影していただいたものを簡単に出力した写真をこちらにて先に掲載いたします。撮影の専門スタジオでの仕上がりは、個人で撮影するのとは格が違います!(当然ですが)

近いうちに製品情報の写真もこちらのものに差し替えたいとおもいます。

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近況報告

更新が滞っておりまして大変申し訳ございません。据え置きハードの開発の方はIntegratedの量産準備中(パーツの取り寄せやケースの加工などです)につき、余りご報告できるようなことが少ないのが実状です。構想中のハードもあるのですがいかんせんまだ発表できるような段階ではありません。

スピーカについてですが完成はまだまだ見えてきません。ケースの共振が原因で低周波域のTHDが若干悪化していることがわかっておりますので現在そのための対策を行っているところです。売ることが可能なレベルまで完成度を高めるにはまだ掛かりそうな状況です。

EAR V12

逢瀬では、先日ご紹介したオリジナルスピーカFuji(仮)との組み合わせとして、表題のアンプの用意もあります。準備がしっかりできてきたら逢瀬の試聴室として使えるようにすることも検討しております。今のところWATERFALL Integrated、未発表パワーアンプ、オリジナルスピーカFuji(仮)、そしてこのEAR V12です。

EAR社は個人的に一つの道を極めた凄さを感じるメーカーだと思っていて、私自身も開発者のひとりではありますが、芸術性を感じる音に非常に感銘を受けております。

ほとんど全てのオーディオメーカーにとって、目指す究極の目的は同じ(無色透明、色付けのないサウンド)かもしれませんが、開発者の経験と感性によってその目的へ至るまでの道のりが全く異なることはよくあることだと感じています。

EARの音は透明でありながらコクがある音で、アンプはまるで音楽の旨味を知っているようです。クラシックをシビアに聞くと、逢瀬のアンプのほうが弱音は綺麗で切れもあり、対してEARでは聞こえにくい音もあるのですが、それ以上にEARによる「音楽のエッセンスの選別」は見事だとしか言いようがありません。

まるでコンプレッサーをうまくかけたような音、ビンテージエフェクタのような、必要な音が前に出てくる、うるさい音が引っ込む、このような特徴があります。大変音楽的だと思います。腕の良いマスタリングエンジニアにマスタリングを依頼したような音だと思っています。EARが音楽制作現場で認められるのはこのようなところだと思います。

EAR社のパラヴィチーニ氏は真空管+トランスという方法論を使っています。逢瀬は現在のところクラスDアンプや特性重視の方向性なのでそのアプローチはまさに対極と言ってもよいかもしれません。それでも出てくる音については共感が出来、良さについて認めざるを得ません。

このように全く違う方法論であっても、それが究極の高みに達していればその音にはハッキリとした説得力があります。それは音楽に絶対の答えがないということと無関係ではないはずです。綺麗なだけではない、汚すことも時には音楽のニュアンスを助けることは制作現場の人間にとっては何ら不思議なことではありません。

逢瀬のアンプはEARとは全く方向性が違いますので得意な音のイメージも異なります。EARは前に出てくる音、弱音をうるさくなく強調し明瞭にしてくれます。やわらかくやさしい音なので雰囲気に浸る楽曲に向いていると思います。古い録音との相性も良いです。

対して逢瀬のアンプはレンジが広く低音のスピードやキレがあり、音の前後が明瞭です。EARより音が遠く感じる方もいるかもしれませんが、メリハリがその分あり弱音は弱音、強音は強音として聞こえます。なのでこのような傾向を重視する方や現代的録音に向いているかと思います。

弩級試作スピーカFuji(仮)

少し間が開いてしまいましたが、今日は試作スピーカの話です。これは妥協抜きのスピーカをコンセプトに作成したものです。まずは写真を貼ります。フルアルミエンクロージャの上に38cmウーハーなので非常にサイズが大きく片チャンネルで重量160kgもあります。38cmユニット+オールアルミ、ホーンではない現代的なユニット構成となっています。Waterfallのロゴもちゃんと入っています。

形が富士山のようなので開発ネームFujiです(正式名称は変わる、と思いますが…)上部は密閉、クロスオーバーは3Wayです。下部は200リットルほどの容量がありバスレフです。こちらは概ね100Hz以下のみを担当しています。

まだ鳴らしたてですので、音は部屋含めて調整が必要だと思っておりますが、現時点でも投入した物量分のポテンシャルは十分に感じさせられます。やはり低音の迫力、勢いのようなものを非常に感じられます。高域も含めて分厚いアルミケースなので安定感はかなり高いと言えそうです。もちろん鳴らしたての上ネットワークの調整が完全ではないのですべての実力はまだ出ていないはずなので、最終的にどこまでの音を出してくれるのか楽しみです。

スピーカの基本コンセプトはYGアコースティックの影響を受けていますが、同社のようにユニットまで削り出しで作る気合はありませんので市販品(Scanspeak等)を使っています。影響がわかりやすい部分は、分厚いアルミ素材を使っていること、平行面を減らし共振による悪影響を防ぐ形状、ユニットの配置が似ている等でしょうか。しかし音の出方は本家と大分違うと感じます。本家は静かな迫力でどこまでも精密な印象ですが、Fujiは精密さも持ち合わせているもののもっと勢いを感じる前のめりのサウンドだと思います。

接続のアンプは未公開の逢瀬のハイエンドモデルとして投入を検討しているクラスDパワーアンプです。こちらもすこしずつ情報を出して行きたいと思っております。

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