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NU-DDCの予約分が完売いたしました

たくさんの予約ありがとうございます。できるだけ早く出荷できるようにいたします。量産と出荷はまとめて50台ではなくある程度分割してになります。基本は注文順に出荷。進捗はBlogにて報告します。

出荷の今後の見通しについてですが、以下のようになります。

  • 梱包関係 製品に合う段ボール試作中(完全外注)。梱包材の影響で出荷が遅れることは避けたいのですが、まだその可能性はあります。
  • 基板関係 量産基板を先行で少数受け取っており動作確認問題なし。連休明けにまとまって納品予定。その後プログラムの書き込みと動作テストがあります。
  • ケース関係 基本外形加工、アルマイト、シルク印刷まで完了済み。前面一箇所のみ追加工必要ですが軽微な内容です。それ以外の部材は中旬ごろ納品予定。

ケースと基板はほぼ問題がなく、集まった部材から先にできる作業を並行で進めます。たとえば基板が届いたら単体の動作確認を先に完了しておく、ケースが先に届いたら組み上げできるところを先に組んでおくなど、できることはあります。

梱包は最後でいいので上記の中では遅れ気味ですがそこまで重大な遅延要因ではないと考えています。

予約分以外の注文について

予約分を除外すると残り約45台ほど部材がありますが、次の受注開始は現在の予約分のすべてが出荷完了後です。ある程度の在庫を確保してからになります。

すべて売り切れとなった場合は再生産または生産完了です。一部納期の長い特殊部品があるので再生産は時間がかかります。また再生産を行うかどうかの判断は次ロットの購入希望者数次第です。

今回は100台まとめて生産したので価格を下げることができましたが100台を下回るとかなりのコストアップになってしまいます。なので次ロットも100台の製造は必要です。しかし円安円高時代に仕入れていた部材も今は同じ価格では入手ができないので次ロットは原価が現状より上がってしまいます。

それでも原価は上がっても販売価格は変更しない予定です。そのかわり現状の100台分が売り切れた後は購入希望が50人以上集まった場合のみ再生産を行う形となります。希望者数が届かない場合は残念ながら生産終了になります。

NU-DDCの予約スタートの案内と、Marlin DAC発売の案内

まずMarlin DACです。こちらはすでに発売済みで、いつでも購入いただける状態です。音質的には非常に評価が高いので特にAK4499特注DACを購入できなかった、またはハイエンドDACは高すぎて検討が難しい場合に有力な選択肢になると思います。音の傾向は少しだけ違いますが基本的にはこちらの価値観で良いと思える製品に仕上がっています。

Marlin DAC

次にNU-DDCの予約のご案内です。本日のよるからスタート予定です。概ね21時としておきますが厳密な時間ではなく誤差はあります。予約は50台設置予定です。

予約分の出荷が完了してから通常在庫の補充になりますので早めに入手したい方はこの機会にご検討ください。通常在庫+予約分を含めたトータルの初期ロット生産数は95台前後になる予定です。もし完売してしまった場合、4499のアップグレードと平行作業になりそうなので再生産には相当の時間がかかる見込みです。

予約を決行する前に下記販売ページの注意事項を必ずお読みください。購入後の制限事項に該当するクレームは一切対応できません。

WATERFALL NU-DDC

今後のパワーアンプ製品の予定について(P502LとP952の生産終了)

NCx1000 OEMは、画期的なNCx500 OEMをフルブリッジで強化した高性能モデルです。NCx1000 OEMは、前モデルの成功に基づき、4Ωで少なくとも2倍の出力を提供するように設計されており、NCOREx®ファミリーのオーディオ・パワーと性能の新たな基準を打ち立てます。

Hypexからハイエンド向けの新製品のNCx1000が発売されるようです。技術的にはNilai世代の内部BTLバージョンと思われます。最高出力+ローノイズ低歪という内容になるはずですが、これを使用した完全な新製品を作る予定は今のところありません。

NCx1000が1ET7040SAとピン互換で簡単にアップグレードに使えそうな場合のみ、P952のアップグレード対応と在庫のマイナーモデルチェンジ対応をします。

それ以降の展望についてですが、現状でP952とP502Lはほとんど動きが止まっていること、特にP952の販売実績が悪く殆ど買い替え需要もないことから、これ以上のハイエンドラインの新規設計はかなり需要が少ないと予想しています。最近は中古相場でNcore系の価格も下落傾向が見えますので、そもそも国内では中価格帯のD級パワーアンプ自体もう盛り上がっていないと判断しています。

そのような状況なのでP952以降の完全新規パワーアンプの計画は相当慎重です。

P502LとP952の今後

P502Lについては現状の在庫+最後の増産で終了予定です。予約希望リクエストが有ればその分の内容を見てある程度余裕を持って増産しますが、特に購入希望がなければ今の在庫のまま生産終了とします。

円安インフレで同様のコンセプトではP502Lの新製品はもう作れません。今の値段で売れるのは今のモデルが最後です。

値段を上げた同等モデルは需要はもうないと予想しています。実質Nilai500Kitがその役割になったと判断しています。なのでP502L関連の余剰部材(NC500、SMPS1200)は新しいコンセプトの新製品に使います。既存のP502Lのお客様へはNCx500(Nilai世代)へのアップグレードが可能そうならマイナーチェンジ、アップグレードは一度リクエストを募集予定しています。

P952についても同様で現状の仕掛り品で生産終了予定です。こちらはリクエストいただいてもケース部材がないので増産予定はありません。といってもP952は現状の販売ペースであれば数年分の在庫がありますので特に問題はないと考えています。

Purifii 1ET9040BA、Hypex NCx1000を希望のお客様へ

以下はNCx1000がP952のアップグレードに使えない、ピン互換ではない場合の想定です。

まずPurifiiの1ET9040BAは電源電圧が特殊でSMPS3000が使用できません。SMPS1200+AC100Vでは最大出力は引き出せないので日本ではほとんどアップグレードの意味がありません。パワーアンプ自体は相当ローノイズになりましたがAD797やLT1028以上の超ローノイズ段を持つインプットバッファにしない限りそのノイズ性能が活きることはありません。

なので当社としては1ET9040BAは諸々の理由で手掛けるつもりはないです。100V仕様のままでは現状のハイスペックを活かすにはコンデンサ山盛り設計しかなく、軽量小型でハイパワーの方向性は100V電源の限界に来ていると思っています。そしてコンデンサ山盛りの大型ケースのアンプは当社のポリシーに反するのでやるつもりはありません。

アンプではなく電源が大幅アップグレード(AC100Vで常時1500W取り出せる電源など)などがあれば新しいアンプも検討できますが、新規ハイエンドラインのアンプに見合う電源がなければ開発の意義はないと思います。なにしろ1ET7040SAでもバッファアンプの限界付近ですし、最大出力もAC100Vのままアンプだけ更新しても現状から性能的にはほとんど同じです。

NCx1000の場合はSMPS3000が使えるのでAC200Vなら意義があります。ピン互換でない場合は基板を新しくしなければならないのですが、特注のリクエストがあれば検討はします。新しい基板にするならNCx1000の性能を活かせる超ローノイズ段を持つディスクリートインプットバッファを新規設計します。ケースはP952と同じ、価格はP952より大幅に上がりますがそれでも希望があればというところです。

速報:標準ドライバのNU-DDCでRoon動作確認できました

Roonの情報提供をいただきまして、Unidentified deviceでもRoonから再生はできるとのことで、もう一度Roon契約して動作確認を行いました。

その結果デバイスIDや正規ドライバを取得せずとも、Windows10PCとのUSB接続(標準WASAPIドライバ)+RoonソフトウェアでNU-DDCの認識と再生ができました。

以前の試作段階のNU-DDCではデバイス名の表示のみで再生はできませんでしたが、今回は問題なく認識と再生ができておりますしDoP256の再生も問題なくできています。後ほどこちらで再生ができた環境の情報はマニュアルに掲載する予定です。また更新中の製品ページのRoon対応についても後ほど変更します。

まだ確定ではありませんがRoon対応にあわせてデバイスIDは以前のアナウンスから変更を行う可能性があります。

現状の互換デバイスIDだと他社デバイスとの誤認識が発生する可能性があるようです。こちらで調査した限りXMOSフォーラムの推奨ガイドライン(生産一万台以内の標準ドライバ使用ケース)に従って本家XMOSデバイスIDを使うことになりそうです。この場合専用ドライバの取得はできなくなりますが一番重要だったRoonは標準ドライバで対応できるので不要になります。唯一の懸念はDSD512のネイティブ再生のみでこれは非対応となりますが現状はあまり重要ではないと判断します。

もしこれらについて何かご意見等があればコメントまたはメールにてお寄せください。NU-DDCの量産まではまだ時間があるので、デバイスIDなどXMOSの設定変更はまだ間に合います。

NU-DDCケース到着&Marlin DAC発売間近

部材はまだ全部揃っていません。すべての部材が集まるのは5月上旬になりそうです。来週に最終版の基板が到着しますので、それをもとにして非常に複雑となる予定のマニュアル制作をスタートします。

またMarlin DACの5台も先日受け取りましたので間もなく発売&購入受付を開始します。

Marlin DACとNU-DDCの発売予定について

いずれの製品もすでに量産段階に入っています。

NU-DDCの発売タイミングですが、今発注済みのケースと基板類が集まったらすぐ作業に入れますので、そこまで長くはおまたせしないと思います。NU-DDCの残り作業はわずかであとはマニュアル整備と量産作業です。

まだ確定ではないですが早ければGW連休までに部材が全部集まって量産作業に入れると予想しています。現状の予定だと遅くても5月中には発売できている見込みです。

最初は小分けして量産するので最初期の出荷は10台前後になると思いますが、最終的には100台発注済みなので不良が数台出たとしても90台以上は販売ができる予定です。光ブースターよりも高額(税込み20万円前後)かつ一人が2台購入する必要のない製品のため、光ブースターのようにいきなり売り切れる可能性はないと思っています。

Marlin DACですがこちらは最初期の量産品は完成済みです。音の調整の最終チェックを4月に予定していますがそれが完了したら発売になります。

以上お待たせいたしますが、よろしくお願いいたします。

AK4499特注DACのVersion2アップデートの進捗

こちらもNU-DDCの発注の合間に作業を進めています。量産はNU-DDCの発売後になりますが、開発自体は少しずつ進めています。

ほぼ確定しているVersion2の改善点は以下のとおりです。DACチップは在庫品のAK4499EQを使うため在庫分のみの生産となってしまいますが、おそらく国内最後の本DACチップの在庫にふさわしい内容となる予定です。

  • 音質評価軸を最新の内容にアップデート、ハイエンドDAC開発で培った技術の大半を実装
  • ジッター対策から低周波位相雑音対策へ価値観をシフト
  • 内部的に10MHzクロックに対応し、オプションで外部クロックにも対応予定
  • 絶対パワーと最大電流を確保する設計から、多角的な精度と安定性へ価値観をシフト
  • THD+N性能を大幅に改善
  • LRチャンネルタイミングエラーの完全解消
  • デジタルマルチチャンネルデバイダーとパラメトリックEQ機能は維持

いまのところ基本的な動作確認と特性測定を行ったところです。音出しと測定結果を見る限りは上記概ね実現できているかなというところです。Version1とはだいぶ出音の方向性は違いますが発売が近づいてきた段階で音については詳細な情報を公開予定です。

アップグレードの価格とプランについて

このアップグレードはDAC基板を完全に入れ替える形となりますので、アップグレードのための定価は相応に高額になってしまう見込みですが、既存のユーザー様へは優遇された価格での提供を考えています。

具体的には従来のDAC基板を回収するプランを用意し、回収枚数に応じた値下げを行うというものです。

例えばですが、アップグレード費用が定価20万円として、DAC基板1枚あたり2万円値下げとした場合、4枚仕様からのアップグレードで、20-(2*4) = 12。なので12万円になります。2枚仕様からですと16万円です。これなら搭載DAC数が多いグレードからのアップグレード費用は大幅に下げることが可能になりますし不平等もありません。

ほとんどの方は4枚オプションなのでそれを見越した価格設定にしたいと思っています。また中古で購入されている方であってもアップグレードは対象になります。

ただし上記は目標価格ですがまだアップグレード価格は未定です。原価とアップグレード希望者数と値下げ幅をすべて考慮したシミュレーションを行い最終価格は決定します。

Marlin DAC初期生産数のご案内と、NU-DDC進捗について

ゆっくりではありますが諸々順調です。本日はタイトルの内容についてご報告です。

まずMarlin DACなのですが初期生産数が今の時点では5台です。すでに予約分が2台ありまして通常在庫3台が現状の予定になっています。発売時に確実に入手したいという予約希望の方がいらっしゃいましたらメールまたはコメントなどでご連絡いただければ予約(先行在庫確保)として対応いたします。

もし事前にご連絡いただいて予約数が5台を超える場合、早めの増産対応が可能です。初期予約分売り切れ以降も引き続き少数からの順次生産となりますが、次のロットが補充されるまでには相応の時間が必要になる見込みで、最悪数ヶ月おまたせする可能性もありますので、早期に確実に入手をご希望の場合は予約のご検討をお願いいたします。

NU-DDCについて

次にNU-DDCですが熱問題、仕様変更、概ね大丈夫でした。大きな仕様変更などはありません。すでに8割方は製品量産段階には入っていましたが、これで基板も含めたすべての進捗が量産段階に入ることになります。

すでに並行で進めておりましたが、ケース関連が最終的に一番時間がかかりそうな状況です(現状で量産向け試作で少し改善点あります)。ケースが仕上がれば組み立て段階になります。

今後も進捗は随時ご報告をいたします。

年末進捗まとめてご報告です

ついに年末になってしまいました。今年は逢瀬としての新製品がなかなかリリースできず長らく会社としては停滞してしまっている状況だと思っています。現状の製品ラインナップをなんとかしたいという思いはあるのですが、高い目標と現実的な課題の両立は難しいので焦らずじっくり取り組んでいます。普通の企業であれば利益が出なければ維持ができないですが逢瀬はそういう体制ではないので特に経営的には問題はありません。

大事なご報告として、年が明ける前に現在取り組んでいる製品進捗について一つずつ現状ご報告いたします。

NU-DDC

  • 熱問題はクリア
  • ケースはすでに量産段階(残された課題あり)
  • 電子部品は在集段階(入手困難品は先行手配済、通常パーツは注文リスト作成中)
  • 想定外の部品枯渇により一部PCB設計変更へ
  • ヘッドフォン祭でのノイズ感の指摘は原因がほぼ判明

簡単にまとめますと以上です。

開発自体は順調ですが予想外の部品が入手不能になってしまいフットプリントの変更が必要になってしまいそうです。ここにきて基板の作り直しはとても望ましくないのですがあと一度だけ試作テストを行う予定です。それが最終量産基板になる見込みです。

もちろん基板をテストしている間に在集やケースの量産は並行で進めます(現在進行系)のでおそらくそこまでリリースが伸びることはないと思います。

あと大事なご報告としてAK4499試作DACとの組み合わせで致命的な不具合が発生するパターンを見つけたのでそれは修正済みです。急いでリリースしていたら突発的なノイズ発生の原因や原因不明の発音不能状態になっていたと思います。これはじっくり検証していてよかったと思うところです。

ヘッドフォン祭の感想でご指摘のあったノイズ感についてですがGNDノイズに原因がありそうです。AC電源系統が複雑だったり機器が多い場合に特に問題になりそうで、HDMI-I2SでAK4499DACとNU-DDCを接続したときややノイズっぽい質感になることがあります。これはDDCとDACの筐体GND間を別途ケーブルで接続することで改善しました。製品内部の設計で改善は不可能なので、やり方は製品リリース時にマニュアルに使いこなしの項目として記載します。

Marlin DAC

遅れております。おおむね順調だったのですがつい先週にSPDIF関連で不具合が見つかって修正中です。おそらくですがこの修正が終わったら量産に向けて本格的に準備がスタートする見込みです。量産自体はこの影響で遅れています。

あくまで現在の見込みではありますが、NU-DDCより少しだけ先に発表ができそうです。

ハイエンドDAC、AK4499DACアップデート関連

NU-DDCを優先しているためこちらは進捗特にありません。ハイエンドDACの設計のための3D-CADソフトウェアまわりを少し見直した程度です。

AK4499DACアップデートは試作基板が届いているのですがNU-DDCを優先しているので実装もまだです。DDCが完全に外注量産段階に入った時点で着手する予定です。

冬のヘッドフォン祭mini2024の出展はしません

以前出展希望があれば検討しますと記載しましたが現時点で希望者が0ですので出展は見送る予定です。以前にもお伝えしたように2024年の春のイベントは出られませんので、2024年の秋まで出展はなくなります。

本件とは別になりますが、こちらで前回のヘッドフォン祭でのレビューが掲載となりました。

https://dime.jp/genre/1689772/3/

イベント当日に評論家の方とお会いしてご挨拶などをしても実際には記事にならないことが多いのですが、今回は無償ですがレビューを書いていただきまして、とても感謝しております。

もう少し製品のラインナップが充実し本格的な展開ができる段階になりましたら、メディア関係の露出アップも検討したいと思っています。