近況報告(P952パワーアンプ、DACアップデート関連)

今回の記事は最新情報をまとめたものとなります。各ページでは細かく更新を行っておりますが、記事として一度まとめます。

まずP952パワーアンプはすでに貸出スタートしております。お申し込みはこちらから対応しております。

貸出申し込みページ

貸出の順番、現在の待機状況などはこちらにまとめてあります。まだ身分証をご提示いただいていない場合は身分証未提示の掲載もこちらでさせていただいています。

貸出状況

いただいたご感想などはとくに掲載しておりませんが、現在のところ概ね好評です。一点のみノイズ発生の報告がありP952アンプの不具合疑惑がありましたが、結論としてはアンプ側に問題はなく、再生ファイルに大きなDC成分があったため保護回路が発動していたことが原因でした。その詳細はこちらにまとめてあります。

貸出機不具合まとめ

今回のP952は新しいバランス補正回路を追加しております関係で未知の不具合があるかもしれません。結果として問題なさそうですが少し様子見のために量産を一旦ストップしています。

AK4499特注DACのアップデート

AK4499特注DACもパワーアンプもDCを再生することができますのでファイルにDCがあると場合によっては保護回路が作動してしまいます。そのため上記DC問題に対応したソフトウェアアップデートを行いました。DCカットOn/Off機能を追加しています。また若干の音質改善もあります。

AK4499特注DACファームウェアと更新履歴

音質の改善は次に記載する新しい前段の開発で気づいた改善点を反映したものとなります。おもに細部の描写精度や奥行きが改善しています。大局的には僅かな変化で測定的にも違いはほぼ見えないのですがハイエンド志向ならば無視できない違いになっていると思われます。先日のハードウェアアップデートと合わせていただくとより効果的でわかりやすいと思います。

新型DAC(AK4499EX、前段)関連

まずAK4499EXについては進展ありません。今回のICは日本向けは大手での採用もなさそうですし国内販売はないのかもしれません。とはいえ現時点の進捗だと前段(デジタル受け)の開発のほうが重要な段階なので致命的な影響はないです。しかしこのまま年末以降も入手ができない状況のままだと開発が遅れてしまいそうです。

予想通り中華系メーカーからはすでに新製品が発売されています。もう少し様子見しますが最悪それを購入してチップを剥がすほうが開発は早いかもしれません。とりあえず音の傾向チェックのために該当の中華製品を試しに買ってみるつもりです。剥がして使うまでするかどうかは状況を見て判断します。あとはDigikeyでの一般販売のスタートを待つか中華ルートでの入手を検討する状況ですがどうなるかは不明です。

デジタル受けの前段部の開発は順調です。ほとんどどこにも出かけずひたすら毎日開発をやっています。むしろこちらのほうがAK4499EXより重要だと考えています。今回は全く新しい構成なので新しいIC類ばかりでチャレンジが非常に多いです。そのため独力での開発は相当大変でした。

おかげさまで現在は当初実現したかった機能や性能を一部安定性に疑問なところもありつつほぼ実現できております。例えば開発機で試しているのは次のような内容です。

  • ネットワークオーディオへの対応
  • USB接続を高精度内蔵マスタークロック基準(試作ではOCXOを使用)で動作させる
  • 外部10Mクロックへの対応と、SPDIFなどの不完全な入力信号の揺らぎを外部10Mクロック精度で抑圧
  • 精度の改善のみでなくジッター除去も対応
  • 高精度クロックによるI2S出力、SPDIF+ワードクロック出力による既存DACとの接続性
  • AK4499特注DACと同等の高精度デジタルフィルターと各種DSP処理(アップサンプル、EQなど)

以上の機能が有効です。このうちネットワークオーディオは最終製品でも載せたいです。現行試作機はAmazon除くRoonその他各種サービスに対応していますが、最終的な対応内容は多大なライセンス料がかかりそうな関係でまだ未確定です。

ジッターと揺らぎ除去の測定サンプルはこちらです。

上の画像は現在主流の2桁femto秒スペックのジッタークリーナ使用時の出力です。ノイズフロアは概ねきれいに抑圧されておりますが、まだわずかに裾の広がりが可視化されています。

しかし現在の試作機(下の画像)では広がりが殆ど見えません。このような結果はAD/DA非同期の測定ではほぼ見たことがないです。特に-150dB以下の領域ではかなり難しいです。今回色々な対策をやっていたら結果このようになりました。ジッタークリーナーICやASRC単体ではこの裾の広がりは完全に改善することはできないようです。

現在の仮説ではこのあたりの違いが従来の後付の方法論や光ブースターでは解決できないトランスポート問題のもう一つの重要箇所と考えています。

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