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Integrated 250貸出機の仕様につきまして

以前公開されていた写真と最終製品は異なる仕様となりました。液晶部が有機ELとなります。ヘッドフォン祭りで色々な方に印象をお聞きしましたがLCDと有機ELでは0:10の圧倒的な支持で有機ELでした。ですので最終製品はこちらの画像のような仕上がりとなります。

ヘッドフォン祭ではHDMI+DSD再生に問題がありましたがプレイヤー側の設定の問題が原因で正しくDSD出力されておりませんでした。本日はソフトウェアやドライバ周りを見直し正常に再生できております。下の画像の通り、DoP256、DSD512まで動作確認済みです。

I2S入力はDDCの性能に音質がとても左右されてしまいますが大分良い音で鳴るようになりました。DDCのドライバアップデートをしてからI2Sの音質が大幅によくなりまして内蔵光ブースター受信と一長一短レベルの音になりました。祭り当日に来られた方も言っておりましたがドライバのバージョンによる音質差がかなりあります。ただし光受信の音はドライバアップデート前とあまり変わっていません。ブースターで音質差が圧縮されているのは事実のようです。

このことから高度に対策されたI2SであればIntegrated 250内蔵の光を総合的に上回る可能性も見えてきました。スタンドアローンの光ブースターは当面市販予定はないですが、市販までには高度に対策されたI2Sをしっかりと超えていけるクオリティになるような製品としたいと思います。光とI2SのDDCは共通ですが何故このようになるのか理由は不明です。PCオーディオは奥が深いです。

基板の再設計が必要となるため貸出機では搭載されませんが最終版では電源LEDの調光機能をつけたいです。貸出機では調光機能がついていませんので電源LEDがちょっと眩しいかもしれません。

また有機ELは寿命の問題がありますので、操作がない時に自動で消灯する機能をつけました。貸出機では60秒で表示が切れますが、なにか操作をすることで再表示されます。有機ELは長時間連続点灯をしていると表示ムラの原因となるためこのような仕様になっています。そのため電源LEDは電源投入されている時には常時点灯している必要があります。

祭り当日まで出ていたバグ(起動時トラブル&出力トラブル)の現状についてですが、有機ELに変更してから症状は出ておりません。真の原因は相変わらず不明ですが、ライブラリの入れ替えだけで動作が変わるということはメモリ領域の競合、意図しないメモリ領域の書き換えなどが原因の可能性が高いです。

経験上こういうときはライブラリ変更に伴いコンパイラによるメモリ配置が変わったため症状が変わっただけで、結局別の場所にバグが移動しただけの可能性が高く、まだ検証が必要な状況と考えています。毎日プログラムを見直しては居ますが原因特定は非常に難しいです。とりあえず今のところは致命的な動作不良は見られません。

貸出機は起動時に警告が出ます。以前貸し出し機売却事件がありましたのでそれに対応する内容となります。

警告表示は3秒で消え、こちらのような通常起動動作に移行します。貸出機では警告表示は起動するごとに表示されます。

これから操作マニュアルの作成、応募フォームやアンケートの作成、最終動作チェックを経て貸し出しスタートとなります。早ければ今週末、遅くとも来週末にはスタートできる見込みです。おまたせいたしますが、よろしくお願いいたします。

ヘッドフォン祭 お礼

イベント無事に終わりました。来ていただきました皆様へ、貴重なお時間をいただき本当にありがとうございました。なかにはヘッドフォンをあまり使われないという方にも来ていただきまして本当に感謝感激です。初めてで細かい配慮やスムーズにできなかったところもあったかもしれませんが、今後回数を重ねて慣れていきたいと思います。今後共よろしくおねがいいたします。

当日一部の方にお伝えした重要な情報をこちらにも書きます。まずはIntegrated 250関連です。

  • Integrated 250の貸し出しは1-2週間以内のスタートになります。本Blogに貸し出しフォームへのリンクを追加します。
  • Integrated 250の状況ですが、音質は完成、基板もほぼ完成していますが、ソフトウェアの問題がありバグが解消出来るまで正式発売は見送りしています。バグの内容は初回起動時に失敗する、入力切替時にSP出力がでなくなる(電源再投入で改善)、等です。
  • バグや未見の不具合が他にもある可能性もありますので、そのあたりの検証を含めた貸し出しとなる見込みです。特に外部プリモードは想定外のトラブルがあるかもしれませんので様々な状況でのご意見をお伺いしたく思っております。
  • 動作検証の意味を込めた貸し出しになりますので、Integrated 250の貸し出しは最終的にアンケートにご回答頂く形とさせてください。内容は勝手に公開はしないようにします。よろしくご理解をお願い致します。
  • 祭り当日、ヘッドフォン用のアダプターの要望がありましたので、4pinXLR、3pinXLR、4.4mmバランス端子、アンバランス端子の切り替えスイッチを含めた現行端子全てに対応したBOXになります。これはIntegrated 250と統一された外観デザインです。価格は税込み10万以内にしたいです。
  • ヘッドフォン用のアダプターはスピーカ出力を接続します。開発開始時期はWATERFALL Integrated 250、Power 500、どちらも正式発売完了後となります。状況はこちらで報告していきます。

次にハイエンドDAC関係です。

  • 理論の構築は出来ました。シミュレーションでも基礎理論が動作することを確認済みです。
  • この新方式を使えば現在の100倍程度のノイズ性能を実現できる可能性があります。もちろん様々な物理的制約によってそこまでの飛躍を出来ない可能性もありますが、省スペースで飛躍的に性能を上げるポテンシャルがあるということです。
  • 新方式は既存のDACチップを使って実現出来ます。最新最高性能のDACチップよりも遥かにノイズ的に高性能にできます。
  • この方法はパラレル化ではありません。パラレル化で100倍の性能を実現するためには10000個のパラレル化が必要です。パラレル化は効率的に8個程度が限度です。それでは3倍弱の性能しか得られません。
  • ただし理論通りに動かすためには色々な課題があり、理論通りの性能を出すためには個体差調整や部品選定が必要になる可能性もあります。コストはこのあたりの歩留まり次第です。
  • どのメーカーもやっていない方式です。海外ハイエンドメーカー含めて事例は見たことがありません。失敗する可能性もあります。
  • 最終的な性能目標はMSB SelectDACを超えることです。

ハイエンドDAC以降のストーリーです。

  • 現在は基礎クオリティに注力した無色透明なサウンドをWATERFALLシリーズとして開発していますが、ハイエンドDAC以降は別のシリーズを作ります。
  • 新シリーズは自身の音楽性を表現したシリーズになります。WATERFALLは透明ですが新シリーズでは明確な色や個性を付けます。色付けは技術的要因や基礎クオリティが極まってから行うべきと考えているので現在のWATERFALLはその前提となる基礎研究にあたります。
  • 新シリーズは測定特性にとらわれない設計思想になります。今までは特性確保上使えなかったような素子を使います。
  • ハイエンドDACの発売、または開発断念の後になりますので、時期は相当先になります。

以上です。

今回の当日のスタッフは以前からお世話になっている二人に手伝っていただき、私を含めた3人で行いました。Focal Utopiaの提供ならびにアダプターの追加、自動車での移動まで行っていただきましたNさん、音楽関係時代からの長いおつきあいのKさん、当日は設営から撤収までのお手伝い、本当にありがとうございました。また当日は来られておりませんが女性用制服を作っていただいためりこさん、ありがとうございました。

最後に当日会場まで来ていただきました皆様へ、ありがとうございました。

Integrated 250の加工済みケース到着しました

こちらは11月3日のヘッドフォン祭で展示します。ヘッドフォン祭以降にIntegrated 250の貸し出し受付をスタートいたします。貸し出し予約はHP上でスタートした後からのみ受付します。事前でのメールでの受付は一切対応しません。このあたりは平等に着順で対応したく思います。どうかご理解の程よろしくお願いいたします。

また当初は一台しか貸出機がないので大変混雑してしまう可能性があります。ですので逢瀬の製品を一度も聞いたことがない方は、ヘッドフォン祭に来ていただいて直接イベントで音の傾向などをチェックされるとよろしいかと思います。

貸し出しまで何ヶ月もお待ちいただいて期待はずれだったということはお互いに望ましくない展開だと思います。オーディオは絶対的な好みに左右される側面がありますから、イベントで全く好みや趣向に合わない方向性と感じられたなら貸し出しサービス自体を利用される必要はないと思います。

なお貸し出しは販売前に先行スタートしますが販売自体の具体的な予定は未定です。というのも開発機ではまだソフトウェアの問題があり動作安定性や使い勝手のチェックを兼ねた貸し出しとなります。本機は多機能ですので予期せぬ不具合がある可能性があります。現行機でもお客様のところでソフトアップデートは出来るように設計していますが、あとから修正の聞かないハードウェア面の不具合は量産前に出し切り最終版までに修正したく思います。

使い勝手や不具合についてのご意見などは積極的に頂ければと思います。すみませんがご協力お願い致します。

ハイエンドDACの構想と理念につきまして

コメント欄で177t80様よりお問い合わせを頂きました。ハイエンドDACの構想に関わる大変重要な内容ですので新規記事を作成して177t80様の回答と合わせて皆様へのご連絡とさせていただきたいと思います。

AK4497はAK4495以上との評価で、ES9038PROとES9028PROが未評価なのに、
ハイエンドDACは最新ではないDACチップを採用するとしたのは何か理由があるのでしょうか?
以前はES9038PROも最終選定はするとの話でしたが。

まず頂いておりますご質問の回答ですが、最大の理由はハイエンドにはある種のロマン、特別な何かが絶対的に必要だからです。ハイエンドでは皆様が予想する「普通の製品」を出すことには意義が無いと考えています。ES9038は既に普通の製品に使われる一般的な素子になってしまっているので今から検討するべき材料だとは考えていません。

その理由について、これから詳細にご説明いたします。

上記のご質問も結局はDACチップが何であるかに重きをおいたご質問だと思います。AK4497よりES9038が良いかもしれないからES9038も検討するべきではないかというご提案に見えました。ですがこの路線は結局どこまでいっても最新で最高スペックのDACチップという存在に運命を束縛されてしまいます。逢瀬としては、そのような音質にとって最重要ではないことに皆様が囚われてしまうような製品づくりはハイエンドでは避けたいと思っています。

考えてみてください。逢瀬が最新最高の新作としてES9038を使ったハイエンド製品を作ったとして、直後にES9048がリリースされたら結局より新しいES9048搭載機が気になるのではないでしょうか?

BlogでもDACチップが重要ではないとは何度もお伝えしていますが、結局はそれが気になるのが人情ということは世間を見てよくわかりました。最新チップがリリースするたびに以前の製品が見劣りするような、DACチップが最新であるかどうかに皆様が縛られてしまう製品は真のハイエンドとはいえません。そのような新しいチップが出たらすぐに陳腐化する製品はハイエンドとはいえないと思います。ハイエンドとして本来備わっていなければならない普遍的な価値が無いからです。

逢瀬のハイエンドDACの価格は今までのようにお安く出来ない見込みです。誰もが購入できる製品ではなくなると思います。そのような高額製品を購入していただいた後に最新チップかどうかについて皆様が気に病まなければならなくなることは当方としても本意ではありません。であれば最新、最高の既存チップをまずは絶対的に否定、超越しなければ真のハイエンドのスタートラインにすら立っていないと思いました

周りを見てみましょう。今は中国の安い製品でもAK4497やES9038を使っています。国内でも既にCrossOver DA1、Soulnote D-1、Sforzato DSP-velaこれらは全てES9038搭載機です。最新、最先端のDACチップを使った製品は既に誰でも出来る製品であって何も突出していません。後発で同じDACチップを搭載したハイエンド機材に特別感など何もないと思うのです。AK4497やES9038はいまや普及機に使われる普通のDACチップとなりました。使うことに何も特別感はありません。

これらの理由によってAK4497を使った製品はあえてミドル=Integratedとしました。Integrated 250は当方の音質評価的には十分超ハイエンドレベルなのですが上記のようなロマンを伴う象徴的なハイエンド製品ではないと考えています。最新チップをただ普通に使っている製品は逢瀬では永遠のミドルでしかありません。

Integrated 250は見た目も小さくデザインも設計も無難で突出していません。中身は常識的な設計を積み重ねた内容です。各種音質対策を隙無く積み重ねた結果、限りなく非常識な音質レベルにはなりましたが常識的な範疇の極限にある製品であり、真に非常識的な領域には到達していないと思っています。そこに到達することはハイエンドDACの条件です。

ですから逢瀬のハイエンドでAK4497やES9038を普通に使った製品を出すことは100%無いです。

少なくとも最新チップを寄せ付けないようなクオリティと結果を出すことがハイエンドの最低条件であって前提条件と設定しています。ですが実際にどういった設計になるかは未定です。構想は数パターンあって全く見込みが無いことをお話しているわけではありません。少なくとも机上の理論では勝算があります。そのための方法が複数ありますが、現時点では一つには決められないだけです。最終的にどのような設計となるのかは各種テストしてみなければわかりません。どれが最も良い結果を出せるのかで決まります。

おそらくですがハイエンドDACの正式リリースは今から1年以内に出ることは無いだろう(そんなに容易ではない)と予想しています。しばらくはイベントのたびにハイエンドDACの試作品を展示したいとは考えていますが、すぐにリリースされることは無いと思います。少なくとも現行のIntegrated 250を誰が聞いても圧倒していると思えるまではリリースしません。それまではIntegrated 250(または同等グレードの後継モデル)で十分戦えると予想しています。

Integrated 250の入出力仕様

こちらにつきましてもメールでお問い合わせ頂いておりますので情報を追加いたします。背面パネルのシルクデザインデータを公開します。これで入出力仕様の大まかなところの判断材料になるかと思います。パワーアンプダイレクトのみ反転色として他とは仕様が違うことを示しています。

シルクレイアウトとしては端子をしっかり囲むラインを描く一般的な例とはちょっと異なるデザインですが、端子の配置が不規則で完全に囲むことが出来ないためちょっと変わった配線になっています。シルクデータだけを見ると理論的な配置なので、不規則な端子と合わせてもなんとか整合性が取れて見えなくもありません…。

アナログ入力

  • パワーアンプダイレクト1系統

アナログ出力

  • パワーアンプ出力 ステレオ1系統
  • DAC出力 ステレオXLR1系統
  • DAC出力 ステレオRCA1系統

デジタル入力(最大レートはチップ仕様ですが未テストです)

  • USBデジタル 標準:XMOS オプション:Amanero Combo384
  • HDMI-I2Sデジタル MAX:768kHz/nativeDSD512/DoP256
  • 同軸コアキシャルRCA MAX:768kHz/DoP256
  • 同軸コアキシャルBNC MAX:768kHz/DoP256
  • オプティカル2系統 MAX:192kHz

USBはXMOSの最大レートは調査中です。仕様では384kHz、DSD256までの対応ですがDSD256は未テストのため現在のところ確実な動作ではありません。残念ながらXMOSのドライバはthesycon製ではありません。オプションとしてCombo384を選択いただいた場合にはDSD512までの再生をサポートします。

まだ未完成ですが開発中の写真を公開します。液晶画面がグラフィック表示になりました。これによって遠くからでもボリュームが見やすく、設定画面の文字数の増加、レートや入力とモード表示も同時にできるようになりました。

ただし表示内容は仮のものなので製品版では変更になる可能性があります。

 

Integrated 250のDAC専用モデルに付きまして

本件について先日お客様よりメールでお問い合わせがありました。やはりご要望いただいておりますのはDAC専用機です。結論から言えばDAC専用モデルはいろいろな理由がありまして用意できません。

DAC専用機にすればもっと音質が良くなり価格も下がると思われるかもしれませんので、これらについての実際のところを回答したいと思います。このような複雑でわかりにくく前例のない構成であるからこそ、これらの説明責任があると感じています。

まず「どうしてもセパレートが欲しい」というニーズは理解しています。それは理論的な部分ではなく感覚的、経験的な部分です。音楽自体が感覚を扱うジャンルですから感覚的な部分を無視するべきではないと認識はしています。スイッチング電源より巨大トランス、デジタルアンプより弩級アナログアンプに対する伝統的な印象のようなものだと思います。

そして今Integratedしか用意が出来ないことは経営上の問題でありお客様にとってはまったく関係ない部分です。この点につきましてはお客様のご期待に答えるためのリソース不足にて大変申し訳ありません。

そのかわり製品としての機能を高め、音質は全く低下しないような努力をしています。現状で逢瀬が取れる選択肢の中で最もコストパフォーマンスが高く、実際の購入後にお客様にとっても利益が最も高い形態こそがIntegrated 250の形だと信じています

ですから、Integratedだから、パワーアンプとDACがくっついているから無駄にコストが高い、それによって音質が低下している、このような認識は全くの事実ではないことについて、理性的に解釈して頂ければ幸いです。

Q:Integrated 250のDAC専用モデルをリリースする予定はございますか?

DAC専用モデルの予定はありません。それにはいろいろな理由があるのですが、まず肝心の音質についてです。

DAC専用機にすることで大幅な音質向上はないと考えています。Integrated 250にはDAC専用モードが搭載されます。DAC専用モードはNcoreスイッチングアンプの動作が停止しますのでスイッチングアンプ由来の漏洩ノイズが無くなります。この設定にするとDACの音質はIntegratedモード時より良くなります。この機能があればDAC専用機は不要だと考えています。この専用モードがあることで実質DAC専用機として使用出来ます

音質向上はない根拠として、Integrated 250の初期試作時に4495特注DACとまったく同じトランス電源とリニアレギュレータの組み合わせでDAC部をテストしていました。ですがNcoreモジュール上のスイッチング電源に入れ替えた後でも音質レベルは同じでした。その後先日ご報告した新しい対策によってトランス電源で実験していた頃よりもさらに音質は向上しています。

ですので安易にDAC専用モデルにしてもIntegrated 180と4495特注DACのような大きな差は出ないでしょう。逆に現在の技術でIntegrated 180と同じPCM1795+UcDの一体型モデルを作ったら、4495特注DACより良いDACを載せることが可能です。当時はまだ現状ほどの音質対策ノウハウが無かったためです。このように一体型である制約よりも細かな技術的ブレイクスルーを積み重ねることが音質面では支配的です。

DAC専用機にして一次電源をちょっと強化する程度の対策ではIntegrated 250の内蔵DACを大幅に超えることは不可能です。基本的な構成自体から見直して作り直さなければなりません。ですから同じ仕様のままでDAC専用機を出すことによる音質的メリットはないと判断しています。このIntegrated 250のDAC部を超える使命は一切の制約をなくしてベストを尽くしたハイエンドDACに譲られます。

次にコスト面からみて、実際の所DAC専用モデルによってコストダウンが可能なのか、同じ価格で音を良くすることができるのかについて解説します。

Q:Integrated 250をDAC専用モデルにすることでコストダウン、その分のコストをDACに回せるのでは?

似たようなご質問として「ヘッドフォンアンプを外してDACの物量を増やして欲しい」という要望も頂いたことがあります。

実は製品のコスト要因のうち基板と部品自体は大した比重ではありません。最大のコスト比重は部品ではなくケース加工、組立、実装、開発、会社維持、これらの費用です。

このうちヘッドフォンアンプのコストは感覚的に0.1%程度です。つけてもつけなくても価格は変わりません。Integrated 250のヘッドフォンアンプ部は差動合成&RCA出力駆動用回路に使っているデュアルオペアンプの未使用チャンネルを使っています。ですのでこの部分を外してシングルオペアンプに変更しても性能、基板レイアウトどちらもほぼ同じです。しかもデュアルとシングルの差額がほとんどありませんので実質コストダウンは0に限りなく近いです。外したほうが圧倒的に音がいいなら外しますが、音は同じで末端価格も同じなら付いていたほうが良いと思うのです。

次にNcoreモジュールのコストはどうなのかといえば、Integrated 250で採用しているNcoreモジュールにはコストダウンのための優位性がいくつかあります。それらの要因によってNcoreを外しても価格には支配的な影響はないと考えます。決して5万10万安くできるわけではないということです。おそらくですが安くできるとしても2-3万円程度です。30万円台でこの程度の差額では割安感は皆無でしょう。

ではNcoreモジュールを使った設計の優位性について説明します。

まずひとつめは電源一体型であることです。DAC用の正負電源とデジタル回路用の5V電源が全て一体型になっています。しかもこの電源のスペックが意外と良いので、このモジュールを使うことでDAC用電源は何も用意する必要がありません。もしDAC専用モデルを用意する場合には代わりの電源が別途必要になります。

ふたつめは配線の手間を大幅に減らせることです。Integrated 250で採用しているNcoreモジュールを使うと組み立てをかなり省力化出来ます。工数が減る=コストダウンにつながります。DAC専用モデルになると組み立て工数が大きくなるのでモジュール分の差額を埋めてしまう可能性があります。ですからヘッドフォンアンプ同様、音はほとんど同じで価格もさほど変わらないならNcoreが付いていたほうが良いと判断します。

そして最後のコスト要因なのですが、DAC専用モデルとIntegratedモデルを分けることは種別ごとの量産数を減らすことと同じですから、実はこれが最大のコストアップ要因です。品種を増やし品目当たりの生産数を減らすと量産単価の上昇を招きます。なのでもう少し数がでないとこれ以上品種を増やすことは出来ません。品種を増やすためには相応の開発費と工数がかかります。これもコストアップ要因です。数が出ないほど開発費の割合は非常に高くなります。

これ以上品種を増やして生産数を減らしたら今と同じ価格では到底無理で今より価格を上げざるを得ません。種別を分けることによってステレオNcoreパワーアンプモデルとDAC専用モデルが、それぞれIntegratedよりも多くの数がでない限り価格は下げられません。

Integrated 250最大の価格上昇要因

Integrated 250ではIntegrated 180よりも価格が上昇しますが、最大の要因はNcoreではなくケースです。ケースを100%の国内加工に切り替えていますので量産費用は大幅に上がりました。それでも質感と品位の確保のために大幅なコストアップを受け入れています。実際のケースを見て頂ければわかると思います。中国でもない限り30万円台の製品でこのようなケースは用意出来ないと思います。

アルミノブは写真では既製品をつけていますが最終版では専用加工品となります。左右の厚さは1cm、フロントも8mm厚のものを使っています。是非同価格帯の国産製品のケースと比較してみてください。

もちろん中国産のケースに切り替えればより安く出来ますが、それは皆様の望むところではないと思いますので初期の量産はこの仕様で行います。万が一予想外に沢山売れるようなことがあれば工場のキャパシティの問題でもっと量産しやすい仕様へ変更になるかもしれません。その際にはマイナーチェンジモデルとして価格を改定いたします。

Integrated 250の音質と仕様

先日の「逢瀬の目標と売上規模」ではやや悲観的とも取られかねない記事をアップしてしまいましたが、明るいお知らせがあります。

現時点でのIntegrated 250のDAC部クオリティですが、当初のハイエンドDACで到達するはずだった目標をこの製品で既に達成しました。次期製品の音質は素晴らしい仕上がりになりそうです。

以前に進捗をご報告した時点から何度か設計をやり直しているのですが、一部まだ改善の余地があったところに気づきましたので対策を反映した所、音質面でさらなる飛躍があり一気に目標達成となりました。

比較すると某DACは下記のリストに書いた部分で後退があります。なのでIntegrated 250の段階でDAC部は相当ハイレベルな仕上がりになっていると思っていただいて良いです。もちろん中身のコストアップはしていませんので最終価格はミドル価格のままです。

現時点でのIntegrated 250のDACの音の傾向は次のとおりです。

  • 左右に広がる音がとても際立つようになりました。もちろん中央が薄くなるわけではなく中央の存在感はそのままに左右の音が際立って明瞭に聞こえます。
  • 中音域の透明感がかつて聞いたことのない領域に到達しています。この中域がクリアになったことで高音域と低音域が以前よりも力強い存在感を感じるようになりました。
  • 演奏のディテールが非常によく分かります。弦の個別パートの動き、ボーカルのハモリの音程、リバーブとディレイの減衰パラメータなど、音源を構成する詳細な要素が注意を傾けなくとも自然に耳に入ってきます。

これを聞くとまるで耳が良くなったように感じます。正直Integrated 250の価格帯に求められるクオリティではないと思います。是非価格にとらわれず本機を評価していただければと思います。今までの逢瀬の方向性に前向きな印象を持つ方であれば正常かつ大幅な進化であると感じられるはずです。正直なところ前作のAK4495S-DAC最終版からもかなりの飛躍があります。

Integrated 250の仕様おさらい

この製品は設計的にはプリメインというジャンルになるのかもしれませんが、内容的にはプリアンプは入っておらず、ヘッドフォンアンプ付DACと単体パワーアンプを一台のケースに入れたような設計です。

デフォルト設定ではDACにデジタルボリュームがありますのでデジタルソースメインならこれ一台でシステムを完結できます。スピーカでもヘッドフォンでもこれ一台で対応できます。もちろん単体DACとして外部プリアンプまたはパワーアンプと直接接続しても使えますし、単体のNcoreステレオパワーアンプとしても使えます。

注意すべきなのは、本機はプリメインアンプではないため既存プリメインアンプとは決定的に違う部分があることです。たとえばアナログボリュームを搭載していないため、ボリュームが前提となるアナログソースを直接繋ぐことが出来なくなりました。フォノも搭載は無しです。そのためアナログソースと組み合わせて使う場合には間にボリューム調整のためにプリアンプ的な機器が必要になります。

ですから本機をプリメインアンプと呼ぶことは厳密には間違っています。プリメインと呼ぶことは上記のような仕様面の勘違いが発生する可能性がありますので、ぜひともご注意お願い致します。

またヘッドフォンアンプの機能についても言及しないといけないですが、本機をヘッドフォンアンプ単体としては使うことは出来ません。これもアナログボリュームが非搭載なことが理由です。内蔵ヘッドフォンアンプはDACの出力に直接つながっていますのでパワーアンプダイレクト時には無効になります。

以上のように本機はデジタル機器を切り替えて使う場合にはその能力を最大限発揮しますが、プリメインアンプではありませんのでアナログ機器を繋ぐ場合には外部にアナログプリが必要となります。この点ご注意お願い致します。

やや従来の常識から外れた製品ですので、製品のリリースが近づいてきましたらまた詳細な資料を用意いたします。

前作のIntegrated 180で反省すべき点として中途半端なアナログ入力機能を入れてしまったことで製品を正しく評価していただけなかったということがありました。アナログ入力の実用上の便利さには評価をいただいていたのですが今作では音質優先のため非搭載としました。

ハイエンドDACの展望について

予定通りこれに飽き足らず今後Integrated 250を圧倒するようなハイエンドDACの開発は引き続き行います。秋のヘッドフォン祭に間に合うかわかりませんが初期試作品はなんとか間に合わせたいです。とはいえIntegrated 250を超えるためには今後あらゆる手段を使っていかなければならないと思っています。Integrated 250がとても良くなった代わりにハイエンドDACは最終価格が見えなくなりました。一体どれくらいのことをしたらこれを圧倒的に超えられるのか未知数です。

もちろんコスト度外視なら設計上の勝算はあるのですが、生産コストは安く出来ないと予想していますので、大きな価格差ほどの魅力と実力差を打ち出せるかどうかが最大の懸念事項です。飛躍できるような圧倒的な音質の差別化をするところまで求めると、おそらく価格は大幅に上がってしまいます。

ちなみに今までの教訓として、常にこれがベストと思った製品を用意しても正式発売する頃には他社でそれを上回る製品が出てきて、逢瀬は後からそれに追いついていくということを繰り返していますので、今回もIntegrated 250はそのような展開になることを予想しています。なのでハイエンドDACはIntegrated 250を絶対的に上回れるような圧倒的余裕を作りたいと思っています。ですのでハイエンドは必然的にコスト度外視の製品となる可能性が高いです。

大変申し訳ありませんが、来年以降に発表する見込のハイエンドDACについては以前お話していた価格帯には収まらなくなってしまう可能性は考慮に入れておいて欲しいと思います。

またこのハイエンドDACはかねてからの発言通り最新ではないDACチップを採用します。Integrated 250は最新チップで最高音質を達成していますが、ハイエンドDACは最新最高のDACチップを否定します。それでIntegrated 250を是非余裕で打ち破りたいと思っています。現状ビジネスより音質を重視していると発言したからには音質だけは最高を求めていかなければなりません。ハイエンドDACはその象徴的な製品としたいと思います。

AK4497の計測データ

先日お話したAK4497の測定をしましたのでアップします。

AK4497のTHD性能は概ねデータシートに近い値ですがAK4495よりも限界値は低いようです。ですがAK4495時代のものと比較してアナログ回路に使用しているオペアンプや回路が若干異なりますので、全く同じ回路に変更したらAK4495と同じ程度まで向上する可能性もあります。以前はLME49990を使用していましたがこちらが廃番になりましたので、別のものに変更しています。


1kHz THD


100Hz THD

THDはもう少し追い込めると思いますが最終的には個体差もあるので、現状の参考値でこの程度とお考えください。正直なところTHD性能は音質向上への寄与が割合少ないと考えているのでここまでの性能は不要なのですが、文句が出ない程度の性能は確保したいというのが技術者としての想いです。今のところは概ね0.001%を下回っている程度であれば十分だと考えています。


J-test 44.1k 11025Hz

残留ジッターは悪いデータではありませんが、もう少し中央の裾広がりを細くできそうです。

100kHz帯域ノイズ分布とレベル(LPF使用)


5MHz帯域ノイズ分布とレベル(LPFなし)

AK4497で特筆なのはこちらの残留ノイズ計測値です。5MHz&100kHz帯域のS/Nが非常に優れています。他にいくつかのDACでも同条件で広帯域ノイズの計測をしましたが、既存のDACよりさらにAK4497が優れているのがこの残留ノイズだと思われます。以前の当社AK4495比でも確実に向上しています。手持ちデータでは既存のES9018使用DACより優秀です。そもそもデルタシグマ系DACでここまで完全にノイズが見えないDACは殆ど無いのではないかと思います。

特に100kHzで3uVrmsという数値は測定時に帯域外フィルタ使用とはいえ殆どのローノイズレギュレータの残留ノイズを下回る数値です。このDACから出力される残留ノイズが現在トップクラスのレギュレータ以下ということになります。

例えば自作オーディオでよく使われているTPS7A4700は10-100k帯域で4.17uVrmsの残留ノイズですからTPS7A4700を使った場合にはこのノイズレベルは達成できないものと思われます。AK4497の性能を活かすにはそういった部分でも一切の手抜きは許されないということになりそうです。これはES9038等でも同様かと思われます。

よく言われる3端子レギュレータでDACを作ったら性能は全く出ないという指摘は以前からありますが、AK4497ではもう最高のレギュレータ以外ではDACの性能が出ないほどの次元に到達しています。しかしローノイズ化もこのあたりになってくるともう物理的な限界が近いので、DACチップの進化も合わせてもう少しで物理的限界による終着点が見えてきそうな雰囲気を感じます。

進捗&お知らせ

まず最初のご報告ですが、今年の秋のヘッドフォン祭りに初出展予定です。

ハイエンドDACの初期試作品とWATERFALL Integrated 250、WATERFALL Power 500の展示を行いたいと考えております。スピーカはないのでパワーアンプは展示のみとなるかもしれませんが、よろしくお願いいたします。

逢瀬がオーディオ系のイベントに出展するのはこれが初になります。どうしても中途半端な状態では展示をしたくなかったのでここまで遅くなってしまいましたが、ようやく出展しても良いレベルになりつつあると感じたので出展を決定しました。

据え置きのイベントにはまだまだ資金不足で出展不可能ですが、今回の出展がそこへつなぐことができる一歩となれば良いなと思っております。

また只今イベント向けの逢瀬の制服を外注制作中で、こちらにて制作経過を見ることが出来ます。逢瀬ロゴをイメージした衣装です。イベント当日はスタッフがこちらの衣装でお出迎えする予定となっております。

合わせてご期待下さい。

WATERFALL Integrated 250

こちらはDAC部にAK4497を使います。この試作品のテスト中です。

とりあえずDAC部のみのテストを行っていますが、新しく作成した専用基板では非常に力強く濃い音が出てきています。これは以前Blogでご報告させていただいたAK4497の音質的課題を全く感じさせない、ぜんぜん違うサウンドです!

なぜそこまで音が違うのか。その理由は基板設計の違いにあると考えています。

以前のテストではDACを差し替えできるソケット式プラットフォームでの音質比較でした。たしかにこの方法は同条件でDAC素子の音質差を比較する目的では効率的ではありますが、AK4497以降は出力電流も消費電流も大幅に増大しました。

この影響でAK4497の設計では周辺回路含めた電気的な余裕が無いと、AK4495と比べて神経質、腰高、細身な音になってしまうようです。要するに下流側の消費が増大した場合に上流側の設計が不十分だと上記のような神経質な音になるということのようです。

アドオンの基板で差し替え出来る設計のソケットを経由するパターン設計ではAK4497やES9038のような消費電流の大きなDACは性能をスポイルされてしまうということです。

正直このレベルのDACになるとDAC素子の違いよりもパターン設計の最適化がはるかに重要であり、バランスの良い電流の流れを考慮したレイアウトが必須です。交通量の多い道路のようなもので2車線から1車線になる箇所が出来るとそこで渋滞が発生してしまうようです。同じようにハイエンドDACではほんの僅かな設計ミスでも神経質な音質につながってしまいます。これからはますますDAC素子の違いより周辺設計が重要になる時代だと思いました。

しかしあまり期待していなかったAK4497でここまでの音質が出たことは非常に喜ばしいことです。以前数量限定で販売していたAK4495-Dualはアップグレード後かなり良い音になりましたが、このIntegrated 250の内蔵DACはAK4495-Dualの最終版を圧倒できるレベルに到達していると感じます。もちろん某ハイエンドDACより総合的に見て良いと思います。

ただ残念ながらDAC部の性能が上がりすぎた為、NC252MPのオンボードバッファの性能がDACと比べてかなり低いため音質的に釣り合いが取れないという問題が起きています。

これはどういうことかといえばNC252MPを使った一体型のIntegrated仕様のままではパワーアンプの基礎クオリティ不足が原因でDACの真の音質を発揮することが出来ないということです。外部で専用のパワーアンプを用意しなければDACの本当の実力が見えないのです。

このあたりは当方だけでは解決が困難なので最初はDAC優位の構成でリリースすることになりそうです。もしNC252MPに手をいれることが出来れば問題は解決できそうなのですが、量産では厳しそうな見込です。

もう一つ悪いニュースなのですが、パワーアンプ部はNC252MPというNcoreと電源が一体となったモジュールを使っています。ただこのモジュールに一部不具合があって当方の基板と接続すると稀に電源部が壊れてしまう問題が起きており、Hypex社へ情報提供をして原因調査中です。

WATERFALL Power 500

以前お伝えしていた音質的課題はクリアできました。WATERFALL Power 500は従来型のノーマルNC400と比べて明らかに優位性のある仕上がりとなりました。特に重要と思われる優位性を紹介します。

こちらは無対策のNC400での問題動作事例です。この画像ではNcoreの発振周波数が幅広くなってしまい、音声帯域内のノイズレベルも上昇してしまっています。音声出力にはっきりとノイズが乗っているのが見えます。実際にスピーカに耳を近づけるとサーというノイズが聞こえます。

しかし入力を外すとノイズは消えますから、これはNcoreの残留ノイズではありません!

こちらが当方の対策後のNC500です。無対策状態では上のNC400の図と全く同じ動作ですが、対策を追加するとこのようにキレイになります。こちらの図では発振周波数が安定しておりノイズレベルの上昇もありません。出力されているのはキャリア周波数のみであり、非常にきれいな状態です。こうなるとスピーカに耳を近づけてもノイズは聞こえません。

これは接続機器によって問題の程度は変わりますが、Ncoreに潜在的な問題があることが重要な点です。外来ノイズは音声周波数帯域へ変換されてしまうのです。基本的に本家HypexのキットはNC400直結なので無対策ですし、他にも同様の対策をしているメーカーは海外の内部写真を見る限りはまだ無いと思います。普通にフィルタを入れる方法ですと音声帯域も遮断されてしまいますが、当方の対策では音声周波数帯域は20kHzまで維持されます。

そもそもUCD&Ncoreの発明者であるBruno氏の提示しているリファレンス回路でさえそのような対策は含まれておりません。なのでNcoreのリファレンス通りの設計では上記の悪影響を排除できません。ということで当方のWATERFALL Power 500は初めてNcoreの不完全性を排除し、より完全なアンプへと近づけた最初のアンプになりそうです。

この対策によって音質的にはよりナチュラルで滑らかな高音が得られ、中域の透明感が大きく上昇します。低域の質感はNC400とさほど変化がありませんが、電源回路も当方のオリジナルになりましたので全体的な質感も含めて逢瀬の理想とする音質に近づけられた印象になったと思います。

以上の理由によりWATERFALL Power 500は明らかに他社のNcoreとは違う音になっていると予想します。これで基本設計はほぼ確定となります。あとは連続動作時に問題がないかチェックをしつつ、今後の量産に向けて作業を進めます。

新ラインナップの正式発売第一号はパワーアンプとなりそうです。貸出も近日中にスタートしたいと思います。

また以前にもお伝えしましたが、NC400のキット等ではなくWATERFALL Power 400をお選び頂いた方限定で、アップグレードのご案内を将来的に予定しております。アップグレード内容は上記の対策をWATERFALL Power 400へ追加するものです。

Integrated 250のデザイン

現在3Dでデザイン&設計を進めています。基板設計も4497版を来週に発注してこのケースの試作品に入れて見る予定です。

前面左右のネジのところの削り方だけちょっと個性のあるデザインを取り入れました。他は前面パネル以外も銀色になっているところが以前のIntegratedからの変更です。画像だと継ぎ目がありませんがパワーアンプと同様の組み上げ方法です。

デザイン的にはIntegrated 180から無駄を排除していく方向ではなくて若干ゴツゴツした部分をあえて感じさせるイメージです。天板の穴がそう印象づける要因でもあります。正直これだけですと真のハイエンド機器のような存在感や特別な製品だという印象はあまりないと思いますが、Integrated 250は決して超高額ではない(そして多機能で欲張りな)製品ですから、あえてこういうイメージが合っているのではないかと思っています。

中央の表示部は以前より大きくなりましたが、これはLCDの変更によるものです。さすがに今時2行のキャラクタタイプは時代遅れです。ここが今度は高解像度のグラフィックタイプとなります。これによって表示情報の増加と整理を同時に行うことが出来るので、例えば入力系統とボリュームの表示を大きくしたり、細かい情報を同時に表示したりできます。それによっていままでよりも操作しやすくかつ情報を見やすく出来る見込みです。

ハイエンドDACはまだ構想のみですがデザインではIntegratedよりも流麗でシンプル、そしてどこか大胆な部分が必要だと思っています。



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